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アメリカで粉瘤治療①

私には粉瘤がある。

後頭部、左耳の後ろ側。
耳の後ろ、というより、耳の後ろの側の後頭部。
あくまで後頭部のエリア。髪の毛が映えてる場所だから。

腫れに気付いたのは学生の頃。

にきびとばかり思ってたから"芯"を出したくて捻り潰してた。
髪の毛があるし、後頭部だから、自分で見ることはなかった。
だから白にきびみたいになってるのか、黒い角栓がひょっこりしてるのか、小さな穴が開いてるのか、わからなかった。でも潰せる大きさだったから、人差し指と親指で摘まんで、おもいっきり潰してた。
でも頭皮って固くて、うまく潰れなかったし、中身も芯も出なかった。その代わり、「ブリュッ」ってなにか弾けるような小さな衝撃が頭皮の内側でして、更に表面には透明の臭い汁が滲み出た。潰した直後は、つーんという痛みがあった。

後で調べて粉瘤について知ったけど、どうやらこのとき内部で粉瘤の袋が破れていたんだと思う。
だから外側には、膿とか中身がでてこなかった。
皮膚から滲む、組織液みたいなやつだけ。しかも臭い。

そうしてるうちに膨らみはどんどん大きくなって、腫れの直径が膨らんで、指で潰してもいいサイズを越えてしまった。(そんなサイズあるのか)
ぷつっというにきびみたいな膨らみというより、腫れと呼ぶ方が適してるような気がする。潰そう、と思えるような膨らみじゃなくなった。しかも潰すときは結構痛い。大きな収穫もないし(内容物が出ない)だから潰さなくなった。

当時はよくわかってなかったけど、袋が破れたり炎症をおこすと、中の袋や組織どうしがくっついたりして、肝心の袋がうまく摘出できなくなるらしい。
何度も何度も捻り潰してたから、当然炎症をおこしてるはずだなぁ...

しばらくの間は、やれ結婚やら出産やら渡米やらとどたばたしていて、あまり粉瘤について考えていなかった。

取りたいなぁとふと思ったのは、アメリカにきてから。
娘の健康診断やら夫の職場での健康診断やらがすんで、健康保険についてクリアになって、やれ私の身体について考える時間ができた。そこで粉瘤を思い出した。

ついさっき病院へ電話して、アポイントメントをとったばかり。
2020年の11月16日の朝に予約がある。
それまでに一度写真を載せておこうと思う。

初診だから、「その日に切除します」ということにはならないと思うけど、楽しみ。