経営企画人の育成メソッド#2

僭越ながら育成メソッドなる記事を書いてみましたが、その続きです。
1. 思考の行き来が素早くできる について書いてみました。
参考文献も掲載していきます。

街と森を行き来する

「ロジカルシンキング」は、皆さんよく耳にされる言葉だと思います。
別名「垂直思考」とも呼ばれ、"Aだから、確かにBである"というように、
論理の飛距離は短いが、正確性は高いと言われ ています。

確かに、ロジカルであることは同時に共感を得やすいですよね。
これは「街の思考」と呼ばれたりもします。

ロジカルシンキングに長けているに越したことはないのですが、
よく言われるのが、企画職・企画人にはその対極にある思考も求められるということです。

それが、「ラテラルシンキング」「水平思考」と呼ばれるもので、
”Aだから、Bと言えるのではないか”という具合です。
論理の飛距離は長いが、正確性は低い、「森の思考」と言えるでしょうか。

2種類の思考を紹介しましたが、どちらの思考が優れているということはなく、
アイデアを思いつくためには、どちらの思考も素早く正確に操っていくべきであると考えられています。

多くの人は「ロジカルシンキング」に偏りがち

「ラテラルシンキング(水平思考)」で面白い例があったので紹介します。

販促キャンペーンでチラシやパンフレットを配ることがあると思います。
貰う側で経験があるかもしれませんが、ただパンフレットをなかなか貰う気になれませんよね。

チラシやパンフレットを手に取ってもらうためにロジカルシンキングではどういう思考がされるか。
思いつくのは「配る人員を増やす」や「ティッシュと一緒に配る」とかですかね。

ラテラルシンキングの場合どうしたかというと、
単に声のかけ方を変えただけでした。
「よかったらお読みください」と配っていたところを、
「すみません!お一人さま3部までにしてください!」と言い換えた。

教育の問題なのか、国民性なのか。
私見ですが、「ロジカルシンキング」で思考して決断されることが大半を占めているように感じています。

二刀流であれ

誰もがあっと驚くアイデアを思いつくことができて、
それが周りの協力を得ながら実行されるに越したことはないのですが、
天動説が主流だった時代の地動説のように、
突拍子もないアイデアは相手にされないことも多いです。

本章のタイトル通り、企画人には
誰も思いついていないが、どこか納得感のあるアイデアを生み出すことが求められます。二刀流であることが非常に重要ということですね。

不足しがちなラテラルシンキングを学べる書籍と、
それぞれの思考を駆使してブレイクスルーを生み出すための実践法について書かれた書籍を掲載しておきます。

注)
「ラテラルシンキング(水平思考)」と「森の思考」を同じものに分類していますが、
上記2冊を読んで、私が勝手に解釈しているものです。
厳密には違う、などありましたらコメントください。

以上です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?