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魂を乗せる(4/4)

・「ダブル」の舞台を観に行った。

・ダブルは漫画を読んでて、途中で積読していたところ、フォロワーに「初級革命講座 飛龍伝」に誘ってもらったのをきっかけに最新刊まで読破したという経緯がある。よって「初級〜」も観たことがある上での今回の舞台だった。

・漫画読んでるとき、友仁ってこう、わたしの中ではどっちかというと暗い感じの男で、ボソボソ喋っててるイメージだったから、舞台の友仁がかなりハイテンションで感情の起伏もかなり強い感じでびっくりした。熱い男ではあるけどテンションの高さとそれはまた別のバロメーターというか…笑ってるけど眉間にずっと皺がよってるタイプの男というか…だけど、多家良を気遣う声がストレートにやさしくって……

・いろいろな感情。

・確かに友仁は、熱心に多家良の世話を焼いたりするし、その水面下では嫉妬と愛の狭間で苛まれ続けてはいるけれど、気の置けない友人同士ではあるので、正直言うとむやみにやさしすぎる口調は逆に不協和音な感じもした。でも、それが演出家や俳優の解釈なのかというのは、実のところわたしの中ではたぶんなんでもよくて、ただただこれがメディアミックスの真髄なのだなと思った。

・漫画がアニメ化したときも同じようなことを思うけど、漫画だとフラットに置かれていたはずのものが、生身の人間に魂を乗せることでどうしても浮き上がってくるというか。だから違和感とか不協和音っていうのは、演技どうこう解釈どうこうというより、そこに生身の人間がいる、ということ自体への新鮮な衝撃や驚きみたいなものを指しているかもしれない。


・「初級〜」って最初観たときよくわからなかったし、台本読んでもよくわからなかったけど、漫画や今回の舞台が補助線になったのもあり、シュールでおもしろい劇だなとしみじみ思った。むちゃくちゃな設定でありながらも切実な人間讃歌が力強く歌い上げられていて不思議に引きつけられてしまう。



・新宿っていつ行ってもアウェーで怖い!!!


・流川食べて帰った。

・いろいろとグレーなところはあるので、変なインターネットに見つからないようにね。

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