人生のボーナスタイム（4/21）

2023年4月21日 12:42

・ジャニーズWESTのライブに行ってきた。

・これは書いているのは21日で、ライブに行ったのは16日。すっかり日記筋肉が衰えてしまっているが、ライブの感想を書かないでなにを書くんだよ！！というわけで、書きます。日記を書くこと自体は好きなんだ。やたらと時間がかかってしまうのがネックというだけで。

・ジャニーズWESTのライブはこれで3回目だったりする。去年のツアーで仙台に行って2日で2回入った。はじめてのジャニーズのライブで、はじめて見る人たちのライブでいきなり2回連で入るって、今思うと自分でもよくわかってないままぶっ飛ばしてるなと思う。

・ちなみにそのときわたしは、なぜか仙台が茨城で、水戸が宮城にあると思い込んでおり、「ふ〜ん茨城か！近いしいいじゃん！行く！」って返事して電車を買ったあとで、仙台ってどうやら思ってたより遠いしなんなら東北っぽい、ということに気がついた。

・付き添いとはいえ、ツアーのアルバム曲も聴いてるし、これまでのライブDVDや音楽番組なんかも観たりしてるので、WESTのことは全く知らないっていうわけじゃない。ものすごい熱狂的なファンってわけでもないけど。

・例えるなら、お兄ちゃんが入ってるサッカー部でバリバリレギュラーやってる一個上の先輩、みたいな……実際にしゃべったことはないけど食卓で名前が上るので覚えちゃうし勝手に身内感も湧くし応援も行くみたいな。なんかそういうほんのりした愛着をWESTには感じている。

・新潟の朱鷺メッセ。この下の芝生にはオタクが無限にいます。

・コンサートホールではなくてどっちかというとビッグサイトみたいな、細長い形の展示ホールなので2階とかはない。基本みんなアリーナ。パイプ椅子アリーナ平等宣言。

・で、バックステージの奥に観覧席みたいな形でささやかなスタンド席がある。そこからメインステージまではかなりの距離があって、どう考えても野鳥の会不可避……なのだが、最後にここが新潟で最もアツい場所、阿鼻叫喚爆上げゾーンになるといったい誰が想像できたであろうか……

・わたしはアリーナの横の、後ろの方にいました。どのステージもあんまり見えないけど、トロッコはかなり近くで拝めるゾーン。ていうかライブでトロッコがあるってスゲーし意味わかんねー…通路の間にトロッコ走らせましょうよ！！って最初に言った人だれなんだろう。発想がバブリーすぎる。ジャニーズのライブにわたしはバブルの永遠の残り香みたいなものを感じている。

・これツイッターでも呟いたけど、あの〜…わたしは自分の”担当”じゃないアイドルでも近くに来てくれたら、ペンラの色変えて「おう、兄ちゃん、よく来たな。ゆっくりしていけや」って歓迎するのが礼儀みたいなものだと思ってたんですけど、どうやらそうじゃないっぽいですね。

・つまり、「普段からそのアイドルを推してるわけじゃない子がその場でペンライトぺろっと変えただけでファンサもらえて、本当にそのアイドルを心から推している子がファンサもらえななかったりしたら不公平じゃん」みたいな話らしい。友だち曰く。あの場でそんな高度な欲望の空中戦が繰り広げられているのかよ。

・いや〜でも…まあ、そうか……そうだな……そうかもな（五条悟）

・なんかその発想なかったや。ファンサ目当てでペンライト持ってるわけじゃなかったし、確かにうちわもルンルンで作っていくけど、別にファンサをもらえるとは思ってないので、遠足のしおりを作るような自己満の行為に近いっていうか……

・じゃあこれがもしケンティだとしたら……わたしは自分に置き換えてみる。

・これがケンティだったら……ケンティ推しじゃない人がケンティが近くに来たことでペンラを青に変えて、それでファンサをもらってるのを見たら……わたしはたぶん「そりゃそうだよなあ！！わかるよ、ペンラ変えちゃうよ！！だってケンティだもんね！！！」って…………なる……かな…………だってケンティが人類愛の人だから…………

・トロッコでのんちゃんと流星くんが近くに来ていっぱいマブイポーズしてくれてうれしかった。個人的に今回のライブのMVPはのんちゃん。ボケもツッコミも器用になんでもこなすバランサーっぷりを再確認した。小瀧…お前はジャニーズWESTの柱になれ。

・あと関係ないけど好きな流星くん置いときます。ずっとハモリを担当し続けるという激シブ職人をやってるときの流星。

・シゲ推しの友だちがライブ始まる前にいつも「今日のシゲ、機嫌良かったらいいな…」って怖がってるので、その度に「またモラハラ男と付き合ってる彼女みてえなことを……」と返してる。

・その根っこには、重岡くんがいつかグループを抜けちゃうんじゃないか…という怯えを人質に取られてるところがあるっぽい。彼はファンサとかもあんまやるタイプでもないし、たぶんいわゆるアイドルアイドルしてる方じゃないから。俺たちが顔色をうかがってもしょうがなかろうもん、とは思うが、まあなんかいろいろ切実だ。

・アイドルの顔色とかコンディションとか考えたことないかも。舞台に立ってるアイドルをミッキーマウスと同じように見てるからかもしれない。わたしは彼らをその日の機嫌で左右されることはハナから許されない存在として見てる。こう書くとめちゃくちゃ非人道的な言い草になってるが。

・アイドルというエンターテイメントの構造と絶対的に生身の人間であるということの相容れなさがわたしの中で極まると、こうやって感情が宙吊りになり冷笑的な態度が出る。結局のところアイドルの楽しみ方があんまりわかってないんだと思う。楽しみ方みたいなのは特になく、危険な人体実験に遊び半分で参画してるような気もしてる。

・この日の重岡くんは元気モリモリだったから友だちはホッとしていた。わたしもホッとした。

・アンコールでまさかの客降りがあり、えっジャニーズって客降りするんですか…？　朱鷺メッセだけなのかな？　例の一番奥のスタンド席までメンバーがダッシュで走って行き、ファンサしまくり指差しまくり手振りまくりハイタッチしまくり、腰抜かしてるオタク観測しまくり。スゲェや！

・メンバーのみんなは明日も来週も同じ構成のライブをやるはずなのに、これが一生に一度切りみたいな感じで全力やってくれるから、それがうれしくって、最後には終わるのがちゃんと切なくなる。はけてくみんなに手を振りながら、終わらないで〜って思い、そして終わったあとは、あー楽しかった！って思える。

・ムーンライト、大好き！！わたしはこれをジャニーズWESTの最終回で流れる曲と呼んでいます。

・あとなんかさあ…去年のアルバム曲とか、えっこれ歌うの！？みたいなのがあると去年のツアーのことがフワ〜とよみがえり、あ〜あれ楽しかったな〜って……当たり前のことなんだけど、メンバーたちも去年のたくさんのツアーやフェスといった体験や記憶や一年分の時間をその身体に重ねた末に今があるんだな〜って…思って……

・あっ、これが“物語”ってやつ…？みたいな…同じ時代を生きてると、こんなうれしいことがあるんだ…？みたいな…同じ文脈を共有できて、それが生身の人間発信であるということの重さと喜びというかさ…でもその重さが心地いいんだよな。知らなかった。

・ファンもメンバーもおのおの平等にもたらされた時間を生きた上で、そして今この場に集まり時間を抱きしめ合ってるんだ〜…と思い、よかったな〜〜〜。人生のボーナスタイムのような幸福を感じた。