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3 その子への理解

 昨日、わたしは人生で初めて空手の昇段試験を受けました。

 結果は後日なので、なんとも分かりませんが、大人はわたしただ一人でした。

 正直、めちゃ恥ずかしかったです。

 なぜ、大人で一人だけしているのか。

 元々、息子と一緒に昇段試験を受けるつもりだったのです。

 空手は、去年の5月から小学2年生の息子と始めました。

 妻が、礼儀作法を学んでほしいということで空手をしてみてはと提案されたのだ。

 わたしは、一度でいいから武道をやってみたいなあと漠然と思っていたので、息子を誘ってみました。

 これで息子は空手をしてみることにしたのです。

 結果、息子は空手が苦痛で堪らないみたいです。

 じっとしておくことが苦手なので、動くたびに師匠から叱られる。

 わたしの息子は、去年の12月にADHD、自閉症という診断を受けました。

 息子は、ふざけてたわけではないのだ。

 それは、わたしも知っていたし、息子がADHDだろうなということは職業柄感じていました。

 妻に診断を勧めたのもわたしです。

 そして、特別支援学級への転籍を勧めたのもわたしです。

 妻は最初は反対していたけれど。

 わたしが転籍を勧めたのは、息子を守るためである。

 周りの理解がなければ、本人が一番苦しむ。

 なぜ、周りと同じようにできないのか。

 それができずに困っているのに。

 それを言語化できずに困っているのに。

 幸い、息子は言語化しなくても、自由気ままに生きていますが笑

 息子のマイペースな性格が、唯一の救いでした。

 でも、中学年、高学年になってくると、そのままでは周りに理解されず、苦しむことが予見されます。

 それが分かっているからこそ、親ができることは環境調整。

 そのために、特別支援学級に転籍することにしたのです。

 もちろん、息子にも相談しながら。

 息子は、

 「教室での周りの音がうるさくて集中できないんだ。」

 と、初めて困っていたことを話してくれました。

 そして、特別支援学級で少ない人数で集中して勉強ができたことも。

 今回は、息子だけ空手の昇段試験を受けませんでした。

 それは、本人の意思です。

 それを

 「やる気がない。」

 とか

 「あんなにお金をかけたのに。」

 などと声をかけるのは違うな、とわたしは考えました。

 だから、わたし一人で昇段試験を受けました。

 長男は、3月で空手を辞めます。

 長男は、プログラミングがしたいと言ってきました。

 だから、4月からはプログラミングをさせます。

 月謝高いけど。

 空手を習う時に買った道着とか、本当高かったけど、

 経験は無駄にはなっていない。

 と言い聞かせています笑

 親は、早く見切りをつけるのも大事だと思います。

 無理して続けさせると、

 お金などがもったいないなどの理由で

 さらに辞めさせらなくなって、

 結果、苦しむのは親子。

 わたしは、長男にやりたいことをしてほしいです。

 長男には常に言っています。

「やりたいことをやりなさい。」


人間、いつかは死ぬ。

 だからこそ、やりたいことをやって生きていきたい。

 わたしは、やりたいことがやれなくて、青春時代を棒に振った過去があります。

 だから、子どもたちには後悔してほしくない。

 やらない後悔より

やって後悔の方が、何倍もいい。

 わたしは、しばらくは空手を続けます。

 周り、全員子どもだけど笑

 空手がちょっと好きだから、まだ続けます。

 親が子どもにできることは、

その子に最大の関心を持って

できれば、その子の好きに関心を持って

その子を応援して

その子を理解しようと努めることではないでしょうか。

 きっと、それは愛となって子どもに伝わるんじゃないかなあと思うのです。

 わたしはこれからも、それを大事に、父親として精進していきたいです。

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