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13 ロアッソ熊本・大木武監督からの学び②

 先号の続きです。

 大木武監督から学んだことは以下の通りです。

1 自分の思いを伝えること

2 何をするのか具体的に伝えること

3 ちょっとしたヒント


1 自分の思いを伝えること

 大木監督は、まず自分の思い、いわゆる哲学を持つことが必須であると語られました。

 大木監督のそれは、「サッカーはエンターテイメントだ」です。

 私も学級担任としての哲学を持つことを意識し始めたのは、教職10年目を経験してからでした。

 それまでは教えることや小手先のテクニックだけを追い求めていました。

 そのことで、壁にぶつかり、教師としての哲学を持つことの重要性に気づいたのです。

 大木監督も、同じことを話したので嬉しくなりました。

 大木監督は、スターバックスの理念に感動したようで、一流の企業は必ず理念がある。

 ロアッソ熊本や自分自身も、理念、哲学を持っている語られました。

 「県民に元気を!」

 「子どもたちに夢を与える」

 など、誰でもはっきり分かる理念を持つことがコツなのだと感じました。


2 何をするのか具体的に伝えること

 やることは伝えるのは、難しい。

 大木監督はそう語られました。

 状況に応じて考えて動くのは当たり前のことだと。

 「こうやってやれ!」

 と選手には言うものの、

 自分で案があるなら、それでやれ。

 とも伝えているそうです。

 ないなら、俺の言う通りにやれ、と。

 その代わり、どうやったらいいのか具体的に伝えることがとても大事であると言います。

 そのために、こちら(指導者)は学び続ける存在である必要がある。

 結果を出すことで、それが信頼につながるのだと。


3 ちょっとしたコツ

ゴールを見て逆算すること

 これは、目標達成に向けて大事な思考法ですね。

知識、意識、無意識

 知ったら、意識の中でやること。

 無意識でできるようになることがゴール。

 天才とは、無意識でできる人である。

 だから、まずは教えること。

 次に、それを意識の中でさせること。

 そして、無意識へと昇華させること。

 このアプローチは、学級づくりにも適用できますね。


 「人は人を変えることはできない。

 大木監督は、今まで自分が人を成長させたことはないと語ります。

 人が変わったということは、本人が努力したということ。

 自分が人を成長させることはできない。

 本人が本気で変わろうと思わないと変わらない。

 これは真理だと思います。

 「私は背中を押しただけ。」

 大木監督は笑顔でそう語られました。

 学ぶ側には謙虚さが必要である。


 そして、最後に大木監督から金言を頂きました。

 それは、

 努力は報われると言うこと。

 ふむふむ。

 そして、努力が報われないことはよくあること。

 そして、それはフェアなことなんだと。

 な、なるほど…

 努力に見合わない成果を得ることが一番良くないのだ。

 ずるをして得たことに何の意味もない。

 努力してうまくいかないことは、何も悪いことではない。

 落ち込む必要はない。

 また、やればいいじゃん。

 それは、きっと次につながる。

 気軽にいきましょう。


 そう、笑顔で大木監督は語られました。

 私は、大木監督の言葉をたっぷり浴びながら改めてその人柄と考え方に惚れました。

 カッコよすぎです。


 質問会では唯一私だけが質問をするという絶好の機会に恵まれました。

 「大木監督が、選手との信頼関係を深める上で大切にしている心がけは何ですか?

 そう聞くと、大木監督はすぐにこう答えました。

 「正直に、素直に。腹割って話すこと。私はそれをずっと大切にしています。」

 大木監督らしい回答でした。

 今週、J2開幕戦(対清水エスパルス)がホームであります。

 行って、応援しにいきたいと思います!!

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