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TikTok1万フォロワー獲得できなければ解散!? バンド活動をコロナ禍で見つめなおしたミュージシャン1-SHINE。その挑戦と今後の展望をインタビュー

5人組の次世代エレクトロニック・ポップ・ロックバンドの1-SHINEが、コロナ禍で活動を見つめなおし、「6/30までにTikTok1万フォロワー獲得できなければ解散」という新たな挑戦を開始しました。コロナ禍だからこそ見えてきた彼らの展望・自分たちが成長するため背水の陣を敷き意気込む彼ら(ギターのYasu、ボーカルのYuma)に話をお聞きしました。

コロナ禍で考えさせられた自分たちの今後

1-SHINEの結成のきっかけと今までの活動についてお聞かせください。

Yasu:1-SHINEは2012年8月10日に初めてのLIVEを行い、21年の夏で結成9年目に突入します。幼馴染であるリーダーのYasuとボーカルYumaが、中学校の卒業式に、「いつか東京に出て音楽で名をあげよう」と誓い合ったことをきっかけに、大学進学で上京してすぐにバンドを結成し本格的な活動を開始しました。
バンドを始めた当初はファンが数人しかおらず、ほとんどが友人でしたが、下積みを経て2018年から1年半でワンマンライブを3度SOLDOUTし、その後事務所にも所属し2020年2月にも200人SOLD OUTと、着実に成長を感じていました。
2019年に事務所と契約し、30歳までに何か結果を残さないと解散するつもりで走り切ろうと思っていた矢先、2月のライブを最後に新型コロナウイルスへの影響で以降予定していたライブが中止になっていきました。7月にライブも控えていたので、ショックでしたね…。

1-SHINE_A蜀吮蔵

「6/30までにTikTok1万フォロワー獲得できなければ解散」という解散をかけた大きなプロジェクトについて

きっかけや背景も教えてください。

Yasu:このままではいけないと思い、今まで手薄にしていたSNSに力を入れようと決め、12週間連続リリースやメンバー個々で企画を考え個人のSNSで1か月投稿チャレンジも行い、SNSを活発に使うようにしましたが、ライブハウスで直接熱量を受け取ってくれていたファンの方にとっては、オンラインのみでの1-SHINEの活動は、どこか物足りなく感じたのかもしれません。
次第に発信に対しての反応も薄くなり、SNSでは自分たちは求められてはいないのではないかっと感じ始めたのが昨年でした。

Yuma:SNSで何をやっても反応が少なくなる一方で、そのストレスのせいで体調を崩し心も病んでしまうメンバーもいて、その度に何度も奮起しようとしても状況は変わらなかったです。

Yasu:このまま同じような投稿を続けてもSNSの状況が変わるわけでもなく、コロナがいつ収束するかもわからない…30歳を過ぎてやっとライブ活動が再開できるってなったとしても、個々の仲間の人生を考えたら、バンドに引き留め続けるのはどうなんだろうと何度も考えました。
このまま仲良くずるずるいっても結果が出ないのならば、最後の挑戦のつもりで奮起し、自分たちのステージを力ずくで一つ上にあげるべく自らで背水の陣を敷こうと決意しました。
1-SHINEはこれまで、SNSでフォロワーが1000人を超えたことがなかったが、自分たちを奮い立たせるために1万人という数字を掲げ、「6/30までにTikTok1万フォロワー獲得できなければ解散」を2021年4月1日にスタートしました。

Yuma:このプロジェクトを始めて、なんと!1か月で5000人を超え、いままで応援してくれていた方はもちろん、TikTokを通して出会えた方たちも応援してくれるようになりました!
そして…!期限1か月を前にしてオンラインライブ中に1万人を達成することができました!
でも実際は、開始してすぐはフォロワーが急速度で伸びましたが、GWに入ってくらいから次第にスピードが落ちていき、6月30日までに1万人は難しいのではないか?とかなり焦っていました。それでも、毎日投稿内容を研究してトライ&エラーを繰り返したこと、新聞社等の各メディアから発信して地元山口の方にも応援してもらえはじめたことで、5月後半に再び息を吹き返したようにフォロワーが増えていきました。
1万人達成した瞬間は、メンバー全員で本当に喜びました。自分たちで決めた目標を達成できたこと、達成したことで解散を免れ、またこのメンバーで夢を追いかけられることが、本当に嬉しかったです。

「解散」というワードを出したときのメンバーの反応は?

Yuma:自分の人生を懸けて、約10年間も追い続けてきた夢がこの3か月でなくなるのか‥と気分は落ちるし、毎日数字を見ています。「このままじゃだめだ」と気づいていても、どこか隠していた気持ちと向き合うきっかけにもなったと思います。

Yasu:リーダーとして、このままやって売れなかったらみんなの人生を棒に振ってしまうんじゃないかとコロナ禍をきっかけに考え始めました。個人の幸せは色々あると思うけれど、メンバー5人の共通する幸せは売れること。音楽で忙しくなることだと思っています。
自分たちの音楽人生をかけることで、友達以上の関係になれるタイミングがきたと思っています。コロナ禍に入り、今までの自分たちの活動を見直せたし、本気になれる場所を改めて再確認できたと思っています。

投稿内容で工夫していること。選曲・戦略などありますか?

Yuma:カバーをすることで、1-SHINEのファンにもなってくれそうなファンがいるアーティストを選出しています。他のカバーしている人たちがしていないような、1-SHINEでしか表現できないような曲をカバーするように気を付けています。
どこの曲のどこの部分をどうやってカバーすべきかを毎日考えていて「この曲1-SHINEだとこんな風になるんだ!」っと驚きのある曲に仕上げるために、色々なアプローチで勝負しています。

「6/30までにTikTok1万フォロワー獲得できなければ解散」プロジェクトが成功した今、その後の計画などありますか。

Yuma:7月17日(東京開催)・24日(山口県開催)を行う予定で、プロジェクトの結果で再始動のライブとして開催することができます!それと同時に、約10年間の軌跡を残したいという考えから、ファーストアルバムを作成するため、クラウドファンディングも始めていました。(5月20日終了 150万目標対し212万8000円で達成)<https://camp-fire.jp/projects/view/409826>

今後の活動に対する思い

1-SHINEはバンド活動をする前に、本当に仲が良いただの友達同士です。だからこそ自分たちの関係性を崩すことが怖くて、「解散」という言葉をずっと避けてきました。でも、自分たちの将来を真剣に考えたからこそ、今回の企画に踏み切れたし、向き合ったからこそ理想の未来が少しずつ見えてきました。また、バンド人生をかけた挑戦ができたからこそ、メンバーの大事さや、応援してくれる方の尊さに改めて気づけて、それぞれのメンバーにとっても大きな財産になったと思います。もしかしたら、1万人というフォロワーの数は、それほど多い数ではないかもしれません。でも僕たちは自分たちのバンド人生を救ってくれたこの1万人を大切にして、一歩ずつ大きな夢に向かっていきたいと思っています。バンド活動ができていること、続けられることは当たり前のことではありませんでした。応援してくださる方に感謝しながら、前に進んでいきたいと思っています。

Grill・Gunosy・サニーサイドアップの3社合同プロジェクト#コロナアクションチャンネルは、この企画を応援しています。

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