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アメリカンドッグ【フレンチドッグから学ぶ北海道の歴史】

アメリカンドッグというと一度は食べたことがある方は多いと思います。
しかしアメリカンドッグは地域によって味つけや存在意義が異なります。

【アメリカンドッグ】※和製英語
アメリカンドッグは、串にソーセージまたは魚肉ソーセージを刺し、小麦粉やホットケーキミックスなどで作った衣をつけて油で揚げた料理。

【フレンチドッグ】
アメリカンドッグとほぼ同じ食べ物だが、地域や材料によって呼び名が異なる。北海道ではフレンチドッグと言われてる。

【コーンドッグ】
アメリカではアメリカンドッグではなくコーンドッグと言われてる。
アメリカンドッグとの違いは、小麦粉を使用せず、トウモロコシ粉(コーンミール)を衣の原料にしたものである。

今回は北海道のフレンチドッグについてまとめました。
【北海道のフレンチドッグ】
アメリカンドッグとほぼ同じだが、フレンチドッグのソーセージは魚肉  衣にはグラニュー糖をまぶす。
北海道内で主に道東、道北でお祭りの屋台で食べられることが多いが
道央、道南ではケチャップ&マスタードかケチャップのみの傾向が強い。

【フレンチドッグに魚肉を使う理由】
・北海道の方は魚肉の方が慣れ親しんでいるため
※昭和初期から北海道では魚肉ウインナーが食べられてる
・魚肉の方が価格が抑えられてる

【グラニュー糖を使う理由】 ※諸説あり
・港町や炭鉱で働く肉体労働者の疲労回復を図るため
〈北海道は砂糖文化〉
・国内産砂糖の生産が8割程で身近だった
・製糖工場が多い
・納豆、トマト、赤飯に甘納豆、茶碗蒸し、卵焼きに砂糖を使用
・寒いと糖分は熱を発生させる重要な栄養源
・ビートの栽培が盛ん
【ビート(てんさい糖)とは】
・ほうれん草の仲間で砂糖の原料
※ビートは寒い所でしか育たないから、北海道は砂糖の産地になったと
 考えられる。

ちなみにウインナー、フランクフルト、ソーセージの違いは       ケーシング「動物腸の違い」・製品の「太さ」で区別されています。

【ケーシングとは】
・ソーセージを製造する際にお肉を詰める皮膜のこと
天然のケーシング(腸):羊腸・豚腸・牛腸等
人口ケーシング:人口ケーシングには、可食のコラーゲン製、セルロース製
        非可食のプラスチック製ケーシングがある。

【JAS規格の定義】
【ウインナー】(羊腸:太さ:20mm未満)
【フランクフルト】(豚腸:太さ:20mm以上36mm未満)
【ソーセージ(ボロニア)】(牛腸:36mm以上)

【地域振興グルメ用語】
ご当地グルメ:地域振興活動の一環や町おこしとして定着した料理の総称
 B級グルメ:価格を抑えてつくられたその土地の食材を使った料理
ソウルフード:その地域特有の料理や特産品、また地域で親しまれている
       郷土料理
  郷土料理:各地域の産物を上手に活用して作られ、風土にあった食べ物
    名物:その土地で名高い産物、名産

謎は数多くあるが魅惑のフレンチドッグ、昔は砂糖は貴重だった為、砂糖を使う食べ方が今でも根付いてフレンチドッグにグラニュー糖を使用してることが考えられる。フレンチドッグは数多くの知恵や努力から生まれた北海道を代表するグルメである。北海道に行く機会がありましたらフレンチドッグを探す旅に出るのもいいですね。

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