グリーフケア・サポートの(手っ取り早い)学び方
グリーフケア・サポートを学ぶにはどうしたらよいですか?
という質問をたびたび受けることがあります。その時にわたしはいつもこう答えています。
①入江杏さんの著書『悲しみを生きる力に~被害者遺族からあなたへ』(岩波書店)を読み、機会があれば直接講演などでお話を聞いてみる
②子どものグリーフケア・サポートの主催団体が行うファシリテーター(ボランティア)養成講座を受けてみる
いまのところこの二つしか、手っ取り早そうな方法を見つけられていません。もちろんこの二つの方法以外にも、いくつか手段はあります。大学系のグリーフケア講座や、資格系の講座。その他モロモロです。
ただ正直、そうしたものに「わたし」はあまり魅力を感じておらず。お金や時間をかける割には、得られるものが少ない印象を持っています。むしろ、がっつりと勉強をしたいのなら、心理学や死生学などを学べる大学や大学院で学んだ方が良いと思います。
グリーフケアって結局、実践でしょ?
実践で活かせないと意味なくないですか?
といった部分との兼ね合いです。あくまでも「私見」です。
ただそう考えると、金銭的にも時間的にも手頃感があって、内容がある程度充実した、基礎と実践の手始めを学べるグリーフケアやサポートの講座がやはりどこかに必要です。わたし自身そうした学びの機会が欲しいというリクエストも貰っていて、今後その準備も進めていきたいと思っています。
ただわたしがどんなに頑張っても、上記の二つの手段には敵いそうにありません。入江さんのお話に勝るもお話は出来ないですし。子どものグリーフケアのファシリテーター養成講座のような実践に即した学びのコンテンツの提供も、自分には出来ないと思っています(そこはなにか、差別化を考えないといけないですね)。
幸いなことに、①の入江杏さんのお話は今月、オンライン講座の形式で受講することが出来ます。主に入江さんは聴き手となって、各講師の方々のお話を聞く形になるようですが、それでも、学びの多い内容になると思います。
特に第2回(11/9)の「コロナ禍の心のケア~子どもを支える~」はお薦めします。登壇される副島賢治さんはホスピタルクラウン(パッチアダムスですね)など長年病児教育の現場に携わってこられたきた、とても素敵な方です。
一方②は、新型コロナウイルスの影響もあり、開催の機会がすくなくなっているのが現状です。それでも、講座の情報があれば、こちらの note でも紹介をしていければと思っています。主に土日の二日間で、実践的な側面からグリーフケアを。そしてお子さんのグリーフケアに関わる方法を学ぶことが出来ます。時間の無い方には本当にお薦めですよ。
ということで今回は、グリーフケアを(手っ取り早く、でも実践的な側面から)学ぶ方法についてご紹介をしました。グリーフケアは、実は、あらゆる対人支援の基礎になるケアだとわたしは思っており。これを知っているとしっていないとでは、ケアやサポート。そして対人支援の質が大きく変わってくるものだとすら感じています。
ただそうした観点からの学びを提供してくれる場がわたしにも思い当たるところがありません。その辺りを埋められるような場や機会を、今後提供していけたら良いなと思っています。
それまでの間は、上記の二つの機会をご活用ください。
※タイトル画像は キイロイトリさんによる写真ACからの写真です
デス・カフェ@東京主催。ヒトやペットの区別をしない、死別・喪失のサポート、グリーフケアのお話をしています