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コピーライターになりたい!と思った話

2年前、コピーライターになりたい!って思いました。

僕はコピーライターに憧れを抱いていました。
コピーライターが何者かも深く知らずに、宣伝会議のコピーライター養成講座に半年間通いました。その上で、凄い仕事だなと思いました。

なぜ僕がコピーライターになりたいと思ったのか、という話を今まで書いたとがないような気がしたので、自分にも言い聞かせるように書き留めてみたいと思います。

誤解を招くようなことから語り始めますが、僕はコピーライターになりたい訳ではありません。本当は、コピーライターでなくてもよいのです。
僕は、言葉を生み出して、それを対価にお金がもらえるような仕事につきたい。その中でも、コピーライターを選んだ。というのが本音です。

僕は音楽が好きです。特にリリックが好きです。歌詞です。リズムの中にある心地よい言葉や、胸にささる共感の言葉、ああこの気持ち分かるなあという、強いシンパシーがたまらなく好きです。

僕が本を好きなのは、言葉のリズムや言い回しに胸を打たれるからです。
こんな表現でこの気持ちを表現できるのかと関心したり、言葉しかないのに音や匂い、風景が見えるような想像力を掻き立てる。文字を読むだけで五感が湧き上がる。こんなに凄いことは他に無いのではないかとさえ思うのです。

僕は広告が好きです。これは、なんで好きなのか自分でもよく分かりません。気が付くと目が追っています。文字があると読んでしまいます。そして、広告の表現に対して自問自答を始めます。
なんでこの広告はこの訴求なんだろう、この言葉がぴったりなのかな、とか、この広告の表現優しくていいなあ、とか。これは音楽や小説とは少し性質が違う好きのような気がします。
広告は、驚異と共感が顕著に、そして端的に表現されている気がします。とにかく研ぎ澄まされていて思わず頷いてしまったり強い共感から茫然としてしまうようなものが多いと思います。その感覚が好きで広告があると目で追ってしまうのかもしれません。

※驚異と共感。ワンダーとシンパシー論は僕の大好きな穂村弘氏が対談等で
話していました。記事もたくさんあると思うので気になる方は是非。
https://www.cinra.net/interview/2013/09/19/000000?page=4

僕は共感したいんだと思います。もっと言えば共感されたいんだと思います。強い共感の支持を得たいんだろうなって思うんです。
SNSが発達していて、誰でも発言者になれて、誰でもコピーライターになれる。そんな時代です。

ツイッターでさえいいねやリツイートの数で一喜一憂したりしているのに、企業のイメージを背負うコピーライターは、とんでもない大きさの心臓が必要だなって思います。
いろいろ思うところはあるけれども、言葉を仕事にできるのはいいなって思うんです。
言葉で遊んでたり、言葉でひとの気持ちを動かしたり、言葉で景色がガラっと変わる。

僕の想像する”いい大人”は、言葉が上手で、おちゃめです。
だから、そうなりたいなって思うんです。

共感して、共感されるようなおちゃめを目指します。

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