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ジャンル分けって意味ある?

レンタルビデオ店では「アクション」だの「ラブストーリー」だの作品をジャンルごとに棚分けしてるけど、あれってなんのためにあって誰がジャンルを決めているんだろう。

アクションが好き、ラブストーリーが好きっていう人も大勢いると思う。でもなんとなく女性はアクションの棚を熱心に見ることは少ないし、男性がラブストーリーの棚をじっくり見ることも少ない。性別に限らず、興味のないジャンルの棚にはあまり近づかない。

私は基本的にドラマの棚にしか興味が持てなかった。だってアクションの棚に並んでる作品の背表紙は暗い色でパッケージはどれも銃を構えたり何かを睨んでるイカつい男ばかり。ラブストーリーの棚はピンクだとか淡い可愛らしい色で溢れてて居心地悪いし。SFって宇宙系でしょ?設定がややこしくて面倒臭いんだよね。コメディは下ネタ全開で下品だし.....

でもそうやって先入観持って近づかなかった棚にもいい作品は山ほどあったんだよ。

私は「ローマの休日」や「タイタニック」がラブストーリーのコーナーにあることで長らく興味が持てずに大学の授業で初めて観たし、最近になってラブストーリーの棚をちゃんと見てみると「ペネロピ」とか「小さな恋のメロディ」とか好きになる作品は沢山あった。コメディにも「マイ・インターン」や「天使にラブソングを」、「タイピスト!」(これはなんでラブストーリーじゃないんだろう...?)

ジャンル分けってそんなに正確じゃない。誰が決めてるのか知らないけど「ハリーポッター」シリーズがSFで「トワイライト」シリーズはラブストーリー、「ハンガーゲーム」シリーズはアクション??納得できるようなできないような... パンデミック映画にしても「28日後...」はホラーで「新感染」「コンテイジョン」「アウトブレイク」はアクション、「アンドロメダ」や「バイオハザード」はSFってバラバラじゃん...

つまり、ジャンル分けなんて超絶余計な先入観の固定!!あらすじすら見ずに内容が分かった気になっちゃう!

いっそ全部まとめて50音順の方が探しやすくないか??特定のジャンルなんかはスマホで「おすすめ アクション映画」なんかでググればいいわけだし。アクション映画借りようと思ってアクションの棚に行くと似たようなのばっかりで迷ったりつまらなく感じたりもするし。個人的には洋画と邦画の区別がついてればあとは50音順の方が楽だと思うんですよ。実際にレンタルビデオ店でバイトしてるとタイトルが分かっててもジャンル分けされた棚のどこにあるか分からなくて困ってる人が多いし。私も聞かれた時に知らない作品だといちいち調べなきゃいけなくて困るし。ホラーはスプラッタ系なんかが苦手な人のために別でいいかもしれないけど、ジャンル分けにそれほどメリットを感じたことがない。図書館だっていちいちラブストーリーだのSFだのって分けてないんだからレンタルビデオ店が分ける必要もないんじゃないかな...

ジャンル分けによって近づかない棚があって、それによって出会えなくなる作品があって、その中に人生を変えるようなものがあるかもしれなくて...これって本当にもったいないことだと思う。私は最近意識的に色んな棚を見るようにしてるけど結構難しい。ネット配信の方が探しやすいけど、私はレンタルビデオ店のちょっと日に焼けた背表紙から面白そうな一本を探し出す時間が好き。







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