【金魚】怪我とその治療
金魚の怪我は思いもよらぬところで発生する
金魚の怪我は、思いもよらないところで発生します。
金魚の怪我をなるべく防ぐ、丁寧な水換えや掃除、金魚に優しいレイアウトを心がけていても事故は起きてしまいます。
どんな時に事故が発生するのでしょうか。
朝起きたら絶妙な場所に挟まっていた。
朝起きたら絶妙な場所におさかなが挟まっているという経験はアクアリストであれば一度は経験したことがあるはず。
どんなに気をつけていても予想だにしない場所に挟まって朝、発見されることがあります。発見が遅れれば、怪我だけではなく、お魚はストレスで病気を発症します。サンゴの入ったメッシュ袋と缶の間に挟まったおさかなは、尾ぐされ病を発症していました。
人間の指に体当たりしてきた。
水槽の中に手を入れて作業をしているとき、おさかなが体当たりをしてきて人間の爪が当たってしまったことがあります。思った以上に魚のパワーは強く、結果、うろこがはがれてしまいました。爪は短く整えていましたが、おさかなの動きは流線的で、怪我につながってしまいました。
それ以降、魚を守るためにちょっとした作業でも手袋をしています。
移動の際、ヒレを引っかけた。
網ですくう事で擦り傷を気にしていたので、桶で優しく移動をしようとしました。しかし驚いた魚が桶と水槽のスキマに突撃。ヒレが裂けてしまいました。
うちの金魚たちは飼い主の手はエサだと思っている節があるので、高低差がない場合は、手袋をした手で移動する方が安全な場合があります。
水換え中、プロホースに突撃し、頭がはまってしまった。new!
いつもなら掃除中のプロホースには近づかないらんちゅうが、朝食べた赤虫が相当美味しかったのか、ゴミが舞っているプロホースの口に突撃。すっぽりと頭がはまってしまいました。人間も大変おどろいてあわてて外してあげましたが、背中のうろこ3枚ほどの傷ができてしまいました。
金魚には本当に申し訳ないのですが、ほとんどが人間の作業時に傷をつけてしまっています。水槽から出すリスクと出さないリスク、どちらも多少のリスクを伴い、何とも言えないところなのですが、おさかなは本当に予想外の動きをするので、自戒の念も込めて書いています。
金魚の怪我の治療
金魚の怪我の治療は、基本的に金魚自身の回復力に期待することになります。大怪我でない限り、二次感染を起こさないようにさえしてあげれば、治ってくれます。
すぐに隔離して塩浴を開始する
カルキを抜いた新水100%(いつもの水換えのお水)に、水温をしっかり合わせて、隔離。徐々に塩水0.5%にします。
水温は25℃以上が好ましいですが、著しく低い場合は、徐々に上げてください。水温が高すぎる場合は、エアコン等で調節します。
エアレーションは気持ち強めにしています。注)洗濯機にならないように。
水換えは最低1日に1回行います。腐ったような独特のにおい(魚くささ)を感じるようであれば、朝晩の2回100%水換えをします。
基本的に塩浴だけで、2~3日で再生してきます。
おさかなに活性があれば、私は少量の餌をあげて吐き出しがないか確認します。
傷が深く治療に時間がかかる、傷口が治らない(悪化している)、他の病気を併発している
細菌による2次感染を疑います。傷が深い場合も薬浴を検討します。
傷口に最近が感染している可能性が高いので、グリーンFゴールド顆粒の規定量で薬浴+0.5%塩浴をします。(5日~7日間)
薬浴中は毎日、100%の水換え+グリーンFゴールド+0.5%塩浴をします。
怪我部分の再生、病気の改善が見られ始めたら、50%新水で水換えをし、薬と塩を薄めていきます。
※明らかに水カビ等の感染が見られる場合は、アグテン(ヒコサン)、メチレンブルーを使用します。
二次感染後、薬浴をしても改善しない場合(難治性の場合)
GFGでの薬浴後も病変が再度悪化してくる、なかなか治らない場合、耐性菌の感染を疑います。
症状に合わせた薬を検討することになります。
怪我は防げる!
予想だにしない動きをするおさかなたちですが、怪我は防げます。
おさかながハマりやすい場所や怪我につながりやすい人間の行動は、どうしてハマってしまったのか原因を考えて再発防止をしていきましょう。
慣れたころにアクアの事故は起こりやすいと思っています。
おさかなの安全第一にいきましょう。