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持ち歩き用カメラ 富士フイルム XF10

 どうしても、どうしても、どーーーうしても、スマホのカメラに我慢がならず、かと言って一眼レフを毎日持ち歩くだけの根性もないので、昨年11月、富士フイルムのXF10というコンパクトカメラを買いました。その感想を書きたいと思います。今は持ち歩きカメラの話なんかしてるご時世じゃないだろというご意見もあるかと思うんですけど、まぁそう言わず。

なぜXF10か

 コンパクトカメラを買うにあたって条件としたのは、まず以下の4つ。
●スマホと同じくらい当たり前に毎日持ち歩けるもの
●センサーサイズAPS-C以上(スマホより大きなセンサーサイズ)
●RAWで撮れるもの
●マニュアル撮影ができるもの(明るさや絞りがコントロールできるもの)
 ところがこの4つを満たすものってだいたい10万円くらいするんですよね…。ですよねーですよねーと思いながら見ていたら、5万円を切る機種があるじゃないですか。それがXF10だったのです。

まず文句から言ってしまう。

●扱いにくい
 小さく軽いボディなのはいいんですけど、あれこれ詰め込んでる感があります。表示に略語や記号が多く、ぱっと見て何がどの画面にあるのか、どのボタンに何の機能が割り振られているのかがわからない。説明書を読まず直感で操作しがちな人(私か)は使いこなすのに時間がかかりそうです。
●レンズキャップがアナクロ
 たいていのコンパクトカメラは自動でレンズを開閉してくれるのに対し、このカメラはレンズキャップです。最初はキャップをハンドストラップに結びつけてましたが、はずした状態で持ち歩くと本体にカチャカチャ当たるので気になる気になる。今はカメラケースとして使っているポーチのファスナーに結びつけて、取り出すときに同時に外しています。

レンズキャップ

●赤がねー
 写りについて。赤がちょっとギトギトしている印象。あまり好きな色ではないです。
●パンフォーカス(手前から奥までピントが合った状態)になりにくい
 手持ちの一眼レフだとF6.7くらいでピントがパキパキ合った印象の写真になりますが、このカメラはF8まで絞ってもぼやける部分があります。キリッとした建物写真とかが好きな人には物足りなさがあるかも。
 他にも、ズームできないとかグリップがいまいちとか動画もいまいちとかレンズのゆがみがとか色々ありますけどまぁこのくらいにしておきましょうか(何様)。

でもね、

●やっぱり軽くて小さい

大きさ

 サイズ感はこのくらいです。
 並べているスマホはiPhoneXsです。重さはバッテリー込みで280g。バッグに入れても「荷物が増えた」という感じはほとんどありません。
●欠点を補ってあまりある色味
 先にこのカメラを選んだのは値段だった、みたいな書き方をしてしまいましたけど、富士フイルムの色作りに興味があったというのもあるんです。その意味では期待をはるかに超えました。とても鮮やかできれいです。

浅草寺


東京マラソン前日

東京マラソン前日1

隅田川

水滴

オムライス

いちご

宇品夜明け

 色もきれいだし、うっかりすると自分のフルサイズ一眼レフより高感度耐性もある(暗い場所で撮ってもザラザラしない)。APS-C機でコレですから、富士フイルムのフルサイズカメラはどんなにか…!などという不埒な妄想が広がってしまい、メイン機も富士フイルムに乗り換えちゃおうかなと思ったくらい(やめなさい)。

結論:あえておすすめしたくなるカメラ

 スマホ並みに軽くて気軽に持ち歩けて、写りがきれいで、お値段4万〜5万円程度、と考えると、一眼レフの代わりに普段持ち歩く用カメラとしてはまあまあではないかなと思います。ズームできないし、ちょっと扱いにくいので、カメラ初心者のかたにはおすすめしづらい。でもこのカメラを使いこなせたらきっと写真の楽しさがわかる。あえて初心者の方にすすめたくなるカメラかもしれません。

 このカメラ、明るいレンズ(F2.8)だしシャッタースピードがコントロールできるから暗い記録会も撮れるんじゃないかな?と思ってるんですけど、試せるのはいつなんだー!

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