20240303(聴いた音楽の備忘録など)

毎年2月になると胃腸炎になる。これがここ3年ほど続いている。
一番ひどかったのは22年12月の誕生日~23年1月の1週間ほどの間に起きた長大な胃腸炎による腹痛だった。あのせいで体重が5キロ落ちたのは本当に悪夢としかいいようがない。正月三が日も点滴を打ったし。。。

という具合に、2月のラスト29日から今日まで(まだ少し痛みがあるがほぼ回復)また胃腸炎になり、仕事も2日間休んだ。38度台の発熱が2日続き、食欲も性欲も落ちた。
本当に胃腸炎はもうかかりたくない。筋トレした成果が落ちていく気がして、それだけでもストレスが倍増する。

とはいうものの、勉強も筋トレもできないこの間に何にもしていなかったというわけではなく、何をしていたかというと、音楽を聴きまくった。
(※決して暇つぶしではない)
なので、せっかくこの闘病中の精神を和らげてくれた音楽たちに感謝の意を込めて備忘録としても記録をしておきたい。

【聴いた音楽】(記憶に残っているもの)
●ラフマニノフ作曲 パガニーニの主題による変奏曲
ピアノ独奏:アレクサンダー・マロフェーエフ 
アラン・アルテイノグリュ指揮 ヘッセン(hr)放送交響楽団

マロフェーエフはお気に入りのピアニストで、昨年の胃腸炎で寝込んでいるときは、彼のラフマニノフ3番を聴いて自然と涙があふれたのを覚えている。 今回の演奏は、YouTubeでライブ配信されたばかりのものだ。
hr響はライヴをしばらくの間は視聴させてくれるのでありがたい。(3月3日時点でまだ聴ける)
演奏は、マロフェーエフのピアノがオケと協調しあっていて、この作品はピアノ協奏曲 ではないのだということを改めて実感させる作品に忠実な演奏であったのだろうと感じた。
アンコールは2曲弾いてくれたあたりも、好印象が持続する。今後も彼の活躍をぜひ聴きたいと強く思った。

●スタンフォード作曲 ピアノ協奏曲第2番ハ短調
ピアノ独奏:フィンギン・コリンズ
キリアン・ファレル指揮 アイルランド国立交響楽団

この作品は個人的にとても、聴くのに勇気が要る(ここで書くと長いので割愛)のだが、好きな曲なので意を決して聴いた。
第1楽章が圧倒的に魅力的だ。知らないピアニストと指揮者の演奏で さてどんなものか? と思っていたところ、予想の斜め上を行く力強い響きに印象付けられる。これはアタリだとすぐに感じ、最後まで聴きとおすことができた。やっぱり第1楽章のエモさがハンパない。(語彙力のない感想が恥ずかしい)
ここ数年 Youtubeで日本人(本物)の作品のみをアップするチャンネルを開いてきたが、いままでため込んだ西洋人の作品音源も広く共有しておきたい気持ちが高まっており、もしそのようなチャンネルを開設したら、今回の演奏を真っ先にアップすると思う。

●谷藤英子:ソナチネ
谷藤英子 という作曲家名は広く知られていないが、「大木英子」となると大木正夫の妻だということで、認知度が幾ばくか上がるだろうか。。。
その彼女が独身時代に書き上げたというピアノ作品「ソナチネ」が、名古屋作曲の会さんのチャンネルで音源データとしてアップされた。
作品は、いたって「現代」的であり、耳に残るメロディは皆無(といったら言い過ぎか)に近いだろう。
とっつきやすさという面からみると、それはかなり低い。しかし谷藤(大木)英子という作曲家を知る上では、必須の作品なのかもしれない。
というのは、大木英子の「ピアノとオーケストラのための協奏詩曲 舞い楽」におけるピアノパートのような硬質な音楽がこの作品からは十分に感じられるのだ。
つまり、独身時代にこの作曲家は個性を確立している可能性がある。 とジャストアイディアっぽくはあるが、指摘できるのではないだろうか。
そういう意味から、私はこの作品の価値の高さを非常によく感じたし、その音源を制作された方々の心意気というものにも、あらためて意識の素敵さを感じざるを得なかった。

以上、たった3曲かよ と自分では思ってしまうのだけれども、感想を書き留めておきたいと思ったのが3曲しかなかった。まだお腹痛いし。
あとは身体の都合があるので、あまり集中力が無く、このくらいにして記録としておく。


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