2019年6月18日_HBR_Moel_Mjn10_Model__1___1_

「下水・汚水浄化のやり方の説明」


以下には学術的に不適当な説明が含まれますが、多くの未経験の方々のご理解を求めたいので   ❝平らな言い方❞   になっております。この点のご理解をおねがいいたします。


上の写真は小規模実験設備での、
左から 浄化処理前の側溝の下水 ➡ 処理途中 ➡ 処理済  の水です。

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なぜに フィリピンでこのような開発をするのか?

       『先進国が亜熱帯の国から得て ❝喰い倒し・使い倒し❞ しているいろいろな物。
        先進国はそれらを使ったあとで、❝適切❞ に産地の人たちや産地の自然に ❝恩返し=循環❞ させているのかというと、現在でもそうではないのだと思います。
        それを思うと 日本で売られているチョコレートやバナナやマンゴーや南洋材を見るたびに複雑な思いです。
       金・物・儲けだけ、破壊したり汚したりしたまんまのやりっぱなし➜環境荒廃➜心の荒廃➜地球の荒廃。』

どうすれば ❝循環=お返し❞ できるだろうか?
私にできることは  ❝お金かけないで使える 下水・汚水浄化設備❞ を つくることです。皆さんのご理解とご協力をおねがいいたします。
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私達がつくる下水・汚水浄化設備は
川のシュミレーションなのです。

谷川の水はきれいです。あの川が汚れを浄化する働きを設備のなかにつくります。これは多くの先人の教えを受け継いてつくられております。ここをクリックすると資料集に移動します。

(心得のお有りの方は、上の図をもとに製作できるでしょう。製作されるさいは是非連絡してください。お作りになった結果を参考させて頂いて、更に改善したいのです。)

街のなかの金物屋で安価に買える材料で、誰でも手仕事でつくれて、電気代と消耗品が安価な設備をつくります。

なぜ 下水・汚水浄化設備 は必要なのか?

地球上の水は限られています。
水は地球上を循環しています。
水に国境はありません。
私達は水を増やせません。
私達が水を使うと水は汚れます。
水を汚した私達は、使い終えた水を、キレイにしなければなりません。

水の循環を説明する図 クリックしてサイトへ。
地球上にある水のほとんどは海水で、わたしたちが利用できる水は、地球上の水の0.01%です。「0.01%」とは、地球上の水をお風呂1杯(200リットル)とすると、ペットボトルのキャップ3杯(20ミリリットル)程のわずかな量です。

どのようにして汚れた水を浄化しますか?
それは川をシュミレーションするのです。

山の川にはいろいろな汚れが流れ込みます。
それは落ち葉、動物の死骸、土砂などです。
しかし山の川の水はきれいです。

なぜでしょうか?
川は ❝自浄作用❞ をもっています。その主役はだれでしょうか?
山のなか、川の水、空気の中にいる微生物や動物・植物プランクトンです。
川の流れ、せせらぎは、水を空気に触れさせて、水に酸素を供給します。
川に流れ込んだ落ち葉(腐植)は水に正の電気を供給します。

これらの微生物は水の汚れを食べて増えます。
水の中にいる動物・植物プランクトンはこの微生物を食べて増えます。
川の魚は動物・植物プランクトンを食べます。
こうして川の水はキレイになります。
そこで釣り人が魚を捕らえます。
釣り人は  ❝お弁当の残り≒汚れ❞  を山に捨てます。
雨の水に流されてそれらの汚れは川に入ります。
汚れは微生物に食べられます ⇦ 一巡しました❢
これが自然の理の食物連鎖です。
もし自然の理が順当に繰り返されていれば地球は平穏で幸せです。

微生物と私達の関係を説明した図です。クリックしてサイトへ。

このように微生物には有益なモノもたくさんいるのです。

川を限られた面積と高さで再現するには?

それをローコストで実現。これが技術開発課題です。
自然風で酸素供給・重力で水を落下します ⇦ これらは無償です。
送風機は使いません ⇦ 電気代が高いからです。
地元のどこにでもある、どこでも買える材料・素材を使います。
石 や 植物 や 植物果物由来品を使います ⇦ これらすべては地元産品です。
水道工事用材料を使います ⇦ 市中の金物屋で買えます。

私達の排水処理の基礎は、
      微生物の利用
      正の電気の供給、
      水の循環、
などです。これが川の再現です。


微生物の利用 :

好気性細菌(クリック) : 酸素を利用して生きる細菌。
嫌気性細菌 (クリック
: 酸素があると生きられない細菌。
原生動物後生動物(クリック)動物・植物プランクトン : アメーバやゾウリムシなどの小さな生き物。

これらは設備設置場所に土着しているものを利用します⇦大切な要点です。
これらの微生物が水の中の汚れを食べます。これが排水の微生物処理です。
もしも土着している微生物が劣勢ならば助剤を用います。
助剤は果物のスクラップと腐植から作られます。

酸素を利用して生きる細菌や原生動物・後生動物を使った処理のやりかた

小規模実験装置のビデオをご覧下さい。

小さく切ったスポンジを吊り下げます。
そのスポンジに汚れ水を垂らします。
自然風がスポンジに触れて水に酸素を供給します。

左:実験開始後3日ほど。                        右:開始後3週間ほど。
スポンジ周囲の黒いのは微生物です。    スポンジ全体に微生物が
                                                                  棲み着きました。
他でのこのやり方の実施例はここにあります。クリックして移動します。

ここでスポンジに酸素(空気)を与えるのに送風機は使いません。
自然風だけです。それは亜熱帯の国では高額な電気代を払えないからです。

スポンジの周囲に  ❝垂れ下がる植物❞  を置きます。
植物は光合成作用で酸素をつくります。無償酸素発生器です。

左:キッスス・シキオイデス      や     右:オカワカメ をつかいます。
その酸素はスポンジを経て水に供給されます。
光合成作用の説明です。

このような経過で十分な酸素が水に供給されます。
そこでスポンジの中では好気性細菌が水の汚れを食べて繁殖します。

下の図をご覧下さい。全体の働きを説明する図です。

酸素があると生きられない細菌を使った処理のやりかた。

第1段:
火山灰 軽石 を満たしたタンクにスポンジを通過してきた水を通します。上の図の鉱物触媒の部分です。
このタンクの中には微生物が汚れを食べて繁殖した結果である微生物叢(微生物の寄り集まったもの)ができます。

上は軽石を使った予備実験の模様です。

上は300尾ほどのティラピア(鮒に似た食用魚)を育てる2立方メートルほどの水槽のフィルターです。軽石には微生物叢(微生物の寄り集まったもの)が付着しております。軽石に水を通すだけで、水を交換せずともティラピア水槽には透明な水が満たされております。この結果から軽石をつかう排水処理をおもいつきました。

第2段:
ヤシの繊維を満たしたタンクに火山灰 軽石を通り過ぎた水を通します。
                                 これが乾燥しているヤシの繊維です。

ヤシの繊維には微生物叢(微生物の寄り集まったもの)ができます。

上のビデオの手前に格子に見えるのはヤシ繊維の網袋で、中にヤシ繊維が充満しております。これは2010年に設置されました。ヤシ繊維設置前には悪臭芬々の川でしたが、設置後数ヶ月で魚が棲みついて現在にいたっております。この川の反対側の川岸にはヤシの繊維ではなくて、鐵矢板が打ち込まれておりまして、ヘドロが多くできております。もちろん魚は棲んでおりません。このようのヤシの繊維には、水をキレイにする実績があるのでこれを用いました。

上のビデオと図にしめした小規模実験装置の写真です。
左奥:軽石   左手前:ヤシの繊維     右:ヤシの繊維拡大 モヤモヤしたものが微生物叢です。

第1段、第2段ともに水面は空気に触れません。このようにして水の汚れは除かれます。

プラスの電気の供給:

水の中の汚れはマイナスの電気をもっています。
そのために汚れは互いに反発しあって水の中でふらふらしています。
そこで、プラスの電気を供えると汚れのマイナスの電気を打ち消します。
すると水の中の汚れは互いに寄り集まれます。
そこで微生物は ❝寄り集まった汚れ❞ を食やすくなるようです。これは実験結果からの推測です。しかし、プラスの電気を供給した場合に微生物がサッサと汚れを食べて、水がすぐにキレイになることは実験で確認済です。

この為に例えば  ❝ミョウバン❞  を汚水・排水に加えます。ミョウバン以外にもプラスの電気を供えるモノは多くあります。


水の循環 :

微生物処理の大事な点は ❝いつでも水を動かしておくこと❞ です。
そこで、どのようにして  ❝多くの電気を使わないで水を循環するか?❞  が大きな課題です。
微生物処理した水を前段に戻します。
処理途中から大量の水を前段に戻します。
処理済の水を汚水源に戻します。
小さなポンプで水を汲み上げて自然落下させて電気代を減らします。

これらの働きの結果は、
   左:お手洗い+台所排水+洗濯排水     中:処理途中        右:処理済
汚れ水はこのようにキレイになります。



2019年6月30日  8時11分
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