コロナを経て気づいたこと。

コロナでこんなに変わるとは思わなかった。というのが、正直なところかもしれない。

3月からコロナは5類相当になり、インフルエンザと同じ扱いになる。
街には賑わいが戻り、人々は旅行に出かけ、オフィスに戻り、オンラインミーティングは残ったけれど、何だか普通に戻ってきた。

でも私にとっては違う。ほんとに全てが違ってしまって、前に戻れない。どうして他の人が普通そうに戻れるのかわからない。
わかったことは、ありのままの自分の姿。これまで忙しかったり移動していたりして見えなかったもの。たった一人の自分。孤独。虚無。まさに虚しいものだね。
コロナで外出自粛して、部屋にこもっていて見えてきたのは本当に何もない自分。会社に所属していても、心理的なつながりはなく、チームもなくて、なんだろ。それなのにやらなければならないことはあるから、ただひたすら一人で取り組む日々。

そして、奇しくも?人生においてそういう年代だった。
50代って、これまでやってきたことの結果が出る。
家族を大事にしてきた人は、子供が大きくなってそろそろ独り立ち。その子育ての結果を見る。
仕事を大事にしてきた人は、認められたりそれなりのポジションについたり、良いチームを築いていたり。

私が大事にしてきたものは孤独なんだなと思った。
一人で頑張ること。一人で楽しむこと。一人の時間。
その結果がこれだ。
素晴らしい結果。
まさにやってきたことの結果が出た。

一人は嫌いではない。いや好きなんだと思う。
邪魔されずにやりたいことをやりたい。でも限界もある。
自分のために頑張ることは限界がある。一緒に頑張れる誰かがいるから、何か他のもののために頑張れるから、自分が持つ以上の力を発揮できる。
私にはそれはなかった。

私は強い人間だと思っていた。
一人でも大丈夫だって。
でもそこまで強くなかったよ。
自分を追い込んで突き詰めるのは辛い。一人ではそこまでできないよね。
鬱になるくらい考えたり、傷つきたくない。
人と向き合って違いを乗り越えて、痛みを超えて何かを作ることはできない。
何かを生み出すのは辛くて苦しい。批判されたくない。

これからどうしようか。
だから考えている。
これからどうしようか。
人生も後もう少しだし。
苦しいよね。辛い。
そろそろ答えを見つけよう。
そして真っ直ぐに見るんだ。

Drive My Carを観た。
良かった。



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