発勁って何?という雑議論

 勁を発すると書いて発勁、よくある中国拳法もので出てくる謎の概念ですが漫画の理解を大雑把にまとめると「気の力で相手を吹き飛ばしたりするらしい」「敵の外側、筋骨ではなく内部を破壊したりしなかったりするらしい」「なので、筋トレとは違うひたすら立ち続ける立禅や站椿功(たんとうこう)で基礎力を付けるのだ」というものになっているようです、漫画の事を例に挙げておいて言うのもアレですがオカルト臭さ強いっすね。

 じゃ発勁って何よお前説明出来るんだろうな?と言われたら僕は「発するに力=勁と書いてあるように、ただ力を出す事を発勁と呼んでいるのであってそれぞれの拳法流派により力の出し方や鍛え方の理論は異なるだろうから一概には言えない、中には漫画みたいな爆発がどうとかを真面目にやる流派もあるのかも知れないけれど僕は知らない」と答えます、ブルースリーの短勁も単に短いパンチってだけにしか見えないし。

 近代的な筋トレの理論がヨーロッパやアメリカで練り上げられたとしても、中東レスリングやズールハーネとか言われる別の鍛え方があったように中国拳法にも別の理論が、更に言うなら拳法ごとに違う土台を作るのでその土台にそった鍛え方がありその中で力を出す=勁を発する事を発勁と呼んだってだけで良いと思います、じゃ発勁って何よという議論自体が成り立たないじゃないかと言われそうですが現代のスポーツだろうが武道だろうが、選手の体は競技によって違う物になったり要求される筋トレの質が異なるのが当たり前なので。

 オカルトみたいな強さがあるなら現代で拳児みたいなファイトスタイルの選手が無双してそうなもんですがそういう話は聞かないです、ただタントウ功は膝の関節を傷めないよう気を付けてやるのなら健康法としてありなので、そこだけを部分的に取り入れている所は探せばあるのかもしれませんが・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?