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特別編 響け♪ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(ネタバレあり)

※がっつり映画のネタバレしてます。ご注意を!


自身のコンクールも終わり、ようやく観に行くことができました。
平日にも関わらず、割と席が埋まっていたような。あ、でも学生さんは夏休みですものね。

舞台は主人公の久美子が2年生の秋。北宇治高校吹奏楽部として、アンサンブルコンテスト(以下、アンコン)に参加するため、部長として奮闘する久美子。このイベントが初の大仕事ですね。

オープニングの曲は、「オーメンズ・オブ・ラブ」。不意打ちだった。この曲を聴くと中学時代を思い出して思わず泣けてしまう。

今だと「宝島」が吹奏楽部が盛り上がる曲として定番かもですが、実は私、学生時代も大人になっても演奏したことがないので、ピンとこず・・・。
ですが、「オーメンズ」はドンピシャ。フルで演奏するとキツイ曲ではあるけど後半にかけての盛り上がりは最高。

※京都アニメーションが特別に本編オープニング映像を公開!

大会に出るメンバーを最初から絞るのではなく、全員が関われるようにと小編成で組むことを初めて経験する部員たち。まずはメンバー決め。

その中でも久美子をとりまく低音パートの水面下での攻防。部長としての立場を考え、自らは動かず調整役になろうとする反面、仲の良いメンバーとアンサンブルに出たい気持ちも見え隠れしているところが分かりやすく、いじらしい気持ちになりました。

久美子にとって、一番近く特別な存在である麗奈からは、いつまで経ってもメンバーに誘われず、麗奈から見た上手でない側に振り分けられているのではないかと不安に思う心情も、丁寧に描かれていましたね。

すごく近いからこそ言えないこと、大人になるとそんなことばかりな気がします。でも、素直に伝えてみると麗奈自身も久美子に断られるのではないかと過去の経験から感じていたのですね。無事メンバーも決まり、練習も本格化します!

そうそう、小ネタとして、チーム高坂が集まったとき自己紹介の中でホルンの子が幹部に囲まれて緊張しちゃうって言ってた気持ち、めっちゃわかる~となってました。私も役職なし民だったからわかるよーと。

話を戻して、演奏曲は原作と違い、「フロントライン~青春の響き~」。
アニメ作品の音楽を統括している松田彬人さんの作品ですね。
個人的には原作通り「彩吹~Ibuki~」(作曲:山澤洋之)が聴きたかったな。事前の発表されてた映像で、編成がそのままだったから期待していたのだけれど、仕方ないですね。

今回の話は、アンコンの発表会にフォーカスするというより、久美子の部長としての成長を中心に描いていました。
特に注目は、マリンバ担当の釜屋つばめとの出会い。アンサンブルの合奏練習をしても揃わなかったソリストの二人が、久美子の気づきにより劇的に良くなる。そこでいじける麗奈も可愛いんだけどね(笑)

つばめと久美子がマリンバを持って体育館まで運ぶ様はまさに部活動の中の1ページ。ものすごく丁寧に描かれたそれを見せられることで、追体験していく。なんてことのない日常を解像度高めに描くことで、観ている人にも強烈に何かを思い起こさせるんだろう、そしてそれがリアリティなのかとも思います。

最後まで見て、部長として一歩ずつ進んでいる様子が丁寧に描かれていて、今回、観に行って本当に良かったです。

エンドロールのまたその先、あの演出にはびっくりした。これはぜひ映画館で見てほしいな。
そして響けユーフォは、来年4月にTVアニメシリーズ3年生編が発表されたので楽しみです!
原作既読ですが、今までよりさらにエグイ感じというか、過去高校生だった人もダメージ負う感じになりそうで、楽しみな反面、怖いです。

(ちなみに夫はこの作品はリアルすぎて見れないそうです。過去の高校時代の負の側面が思い起こされるそうで・・・。すごいよ、京アニ。)

1時間ちょいの短編でしたが、濃密な時間でした。もう続きはお目にかかれないかもと思っていましたが、本当に良かったです。

では、また長々と失礼いたしました。また!


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