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Appleの発表会から学ぶプレゼンテーションにおけるたった一つの大切なこと

突然ですが、明日未明、Appleの発表会がありますね。3ヶ月連続で行われた発表会、今回はApple設計のCPUが積まれたMacが出ると言われています。
例年、Appleは定期的に新製品・新サービスの発表会を行っています。近年の傾向としては、3月に注目製品(Apple Watchや、iPadのアップデートなど)、6月にWWDC(世界開発者会議。開発者向けOSやサービスなど)、9月にiPhone、12月に9月に発表しきれなかった製品と、だいたいこんな感じで行われています(3月と12月のイベントはないこともありますが)。
しかし今年は感染症対策の観点から、完全オンラインでの発表会となっています。会場の熱気がないのは残念ですが、字幕が完璧についていたり、リズムよくプレゼンが進むので、みやすさはかなり高い印象です。
私もApple製品を愛用する1ユーザーとして、発表会はいつも楽しみにしているのですが、プレゼンテーションの勉強という意味でも楽しみにしています。Appleの発表会は、優れたプレゼンテーションの手法が詰まった、素晴らしい学習機会です。

プレゼンテーションは個人的な課題ではなく伝える場

結論からいいますが、プレゼンテーションに必要なのは、伝える力です。
私も会社勤めの経験がありますが、多くの人はプレゼンテーションといわれると、文字とグラフ、表で埋め尽くされたPowerPointのスライドをイメージされる傾向があります。数字で埋め尽くされた表を3、4スライドみせられて、考察を箇条書きにしたスライドを全文音読されて、誰の目にも明らかな事実を改めてスライドに表示して音読して…そんなプレゼンテーションでは、聞いていても頭には入りませんし、報告書にしてメール配信で済ませばいい話です(ひどいところでは両方させられることも!)。そんなプレゼンテーションは、仕事として個人的な課題の成果を顕在化しているだけで、誰かに伝えるという意思は含まれていません(仮に同じプレゼンテーションを本人にしてみれば、きっと眠くなるだけだと思います)。
そうではなく、プレゼンテーションは、あくまでも「伝える」ことが目的です。上述の例でいえば、まず事実を示したスライド一枚、次に根拠になるスライドを二枚程度、残りの詳細は「後ほどメール配信します」で十分です。プレゼンテーションの聞き手としては、つまるところ「だから何?」という部分が知りたいだけなので、そこを満足させられれば十分です。

Appleの発表会から学ぶ「伝える技術」

Appleの発表会は、乱暴にまとめてしまえば、「これを出します」「これでこういう課題を解決します」「いつ、いくらで販売します」の3パーツ構成となっています。明確ですね。ここで重要なのは、いずれも聞き手にとって必要な情報であるということです。また、必要な情報が明確なので、「だから何?」と思う隙もありません。
先の例でいえば、自分が伝えたい事実のために必要な情報を伝えていますが、それはプレゼンのベクトルが聞き手ではなく語り手に向いているといえます。そうではなく、聞き手にベクトルが向いていることが、プレゼンテーションにおいて大切な伝える技術の源泉なのです。

コミュニケーションは聞き手ありき

プレゼンテーションに限りませんが、コミュニケーションは聞き手がいて初めて成立します。そのため、ただ話すだけのプレゼンテーションでは、一方通行の自己満足、何の意味もありません。
当店でもコーヒーセミナーを開催する際などは、内容が聞き手にベクトルが向いているのかは最重要視しているポイントです。皆様も、プレゼンやコミュニケーションの際に参考にしていただければ幸いです。

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