見出し画像

コーヒーだけで事業にするということ①

当店、GreenFive Coffeeは、自家焙煎コーヒー豆の製造・販売を行っております。またコンサル事業やカフェ営業も行っておりますが、基本的にコーヒー一本で事業としております(カフェでも食べ物はほとんど出しておりません)。

一般的にコーヒーは、原価率は優れるものの、お酒と違って回転率に劣るため、豆売りもカップ売りも売上が上がりにくいとされております。飲食を提供するカフェの場合は客単価1,000円を超えるのは難しくありませんが、コーヒーのみの場合は500円そこそこが精一杯であることも多いです。客単価が低いならばそれだけ多くのお客様に来ていただければならず、人的コストもかさむため、事業として成り立たせるには難しいのが実情です。

とはいえコーヒーは生鮮食品以上に繊細な飲み物です。例えば、一般的な牛乳などは、食品衛生上の基準をクリアした包装がされていれば、賞味期限が切れない限りは味わいにそこまで大きな変化はありません。しかしコーヒーは焙煎後の経日劣化の度合いが大きく、まして粉に挽いてしまえば秒単位で劣化が進みます。安定したコーヒーの提供は食事以上に難しく、その上単価が取りにくいとなれば、事業としてコーヒーを行うのがいかに難しいかが、ご理解いただけるかと存じます。

私も大学院時代に行った研究の中で、食事とコーヒーを両立させるのがどれほど難しいか、いろんなカフェや喫茶店の方からお伺いしてきました。美味しいコーヒーを出そうと思えば料理はできあい物にせざるを得なく、料理にこだわればコーヒーはないがしろにしがち…それでも何とか両立させようと努力されているお店もありましたので、本当に頭が下がる思いでした。

さて、そうは言ってもコーヒーは数ある嗜好品の中でも特にニーズが強い飲み物です。それは需要だけでなく、供給も含めてです。特に昨今は、「コーヒーをやりたい」という方が増えたように思います(私もその一人ですが(笑))。そして昨今のコーヒーやりたい人というのは、出来る限りコーヒーにこだわりたい人でしょうから、上記のような実情をどのように乗り越えるかが課題となります。

次回より、コーヒーを事業にするにあたり、大切にすべきことについてお話していきたいと思います。

―――――――――――――――
GreenFive Coffee
https://www.laboratory-greenfive.com
Tel... 090-9058-5839
Mail... greenfive.coffee@gmail.com
LINE... @054fsafe

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?