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虫よけアロマスプレーの作りかた

このところ、虫さされに関するご相談を相次いでいただいています。

換気したり、ガーデニングしたり、野外でお仕事したときの虫さされ、ホントいやですよね。

というわけで今日は、カンタンな「虫よけアロマスプレー」のつくりかたをご紹介していきたいと思います。

成分を選ぶ

まずは精油を選びます。
使いたいのは、「昆虫忌避作用」のある成分を含んだ精油。

と言ってもいろいろあるんですよね。
なので精油を選ぶまえに、まずはどの成分を採用するか、検討します。

どう選ぶかというと、「ターゲット=来てほしくない虫の種類」に合わせて選びます。

今回ご相談いただいた、上記のケースで避けたい虫というのは、蚊やブユ。それにガーデニングの場合はハチもターゲットに入るかなと思います。

ガーデニング中「蚊がよってきませんように」と使ったアロマで、実はハチを誘っていたりなんかすると、ちょっと怖いことになります。

「嫌がる虫はいるけれど、ハチは誘っちゃう」みないな成分も結構あるんですよね。だからここは気をつけたいポイント。

たとえば、虫よけアロマのひとつとして紹介されることの多い、ゼラニウム。

昆虫忌避作用をもつ成分をたっぷり含んでいるんですが、ハチが大好きな香り=成分も含んでいます。

ゼラニウム的には、よけいな虫には来てほしくないけど、ハチには来てほしいんですよね。受粉してもらわないといけないですから。

精油の成分は、基本的には植物が自分を守るために持っているもの。

なので、一部の虫は寄せつけないようにするけど、ほかの一部の虫を誘うものだったりするわけです。

というわけで、ここは注意が必要なんですよね。

そうすると、今回使える成分はこんな感じになるかな、と思います。

① シトロネラール
② l-メントール

ターゲットを絞ると、成分の種類もずいぶんと絞られます笑。

ほかにもあるんですが、できるだけコスパよく、お手軽につくることを考えると、この2つがいいかなと思います。

精油を選ぶ

さて、次は精油選びです。

シトロネラール、l-メントールの含有量が多く、かつ一部の虫を寄せつける成分を含まない精油。

ひとつめはこちらです。

ユーカリレモン
産地やロットによりますが、蚊やブユにはたらくシトロネラールを、なんと50–80%も含有してます!いいですね!

ただし、ハチを誘うシトロネロール(上記のシトロネラールと名前が似てるけど、違う成分です)も少しだけ含んでいます。

とはいえシトロネラール(ラールのほう)は、蚊やブユに対する忌避作用がいろんな分野で実証されてるんですよね。なので、むしろメインで使いたい成分。

となると、シトロネロール(今度はロールのほう)の作用を相殺してくれる精油と一緒に使うといいよね!ということになります。

そういうわけで、もうひとつはこちら。

l-メントールをたっぷり含むペパーミント。
今回のターゲット、蚊、ブユ、ハチのすべてにはたらきます。

ちなみに産地などにより、リモネンが入っている場合があるようです。

リモネンもメントールと同じく、蚊やブユにはたらきます。

リモネンはレモンに多量に含まれています。誰もが好きな香りで、レシピに加えたくなるところですが、今回は却下です。

なぜなら、ビニールやゴムなどについたら溶けちゃう可能性があって、注意が必要なんです。

スプレーしたときに服とか道具にもかかっちゃうかもしれないし…というわけで、やめておくことにします。

材料をそろえる

さて、それでは材料をそろえていきましょう!

[材料]
無水エタノール(またはキャリアオイル)5ml
精油 (ユーカリレモンペパーミント)あわせて10滴
水 45ml
スプレー容器50ml(遮光タイプが◎)
ビーカーガラス棒もあると便利です。

無水エタノール、最近手に入りにくいですよね。
キャリアオイルの方が手に入りやすくていいかもしれません。

キャリアオイルを使う場合は、酸化しにくく粘性が低いものがオススメです。
ホホバオイルなら手に入りやすいし、使いやすくていいかなと思います。

どっちも用意できるよ、という方は使用感や持続性で選んでみてください。

わずかな違いですが、無水エタノールで作ると、何回スプレーしても気にならないくらいの軽い使用感に仕上がります。

オイルで作ると、ややしっとりと残る感じになります。
肌に残る分、エタノールで作ったものよりも、効果が持続するのかもしれません。

比較してみたことがないので確かではないですが、少しでも効果を持続させたい方はオイルで、軽い使用感がお好みの方は無水エタノールで作るといいかなと思います。

作りかた

やっと作り方です!前置き長かったですね、スミマセン笑

① 無水エタノール5ml(またはキャリアオイル5ml)に、精油10滴を加えてよく混ぜる。

② スプレー容器に移して、水45mlを加える。

③ よく振って混ぜ合わせる。

できあがり!すごいカンタンですよね?

使いかた

使いかたもカンタンです。

・毎回使う前によく振る
・肌が露出しているところにスプレーする
・こまめにスプレーする

ちなみにこのスプレーにはひとつ、弱点があります。それは、精油の揮発性です。

そもそもこのスプレー、どう働くかというと、ターゲットの虫が「嫌がる成分を揮発させる」ことで、寄せ付けなくするんです。

揮発するおかげで虫よけが可能になるんですが、言い換えると、精油の成分が揮発している間のみ作用する、ということにもなります。

なので、こまめな付け直しが必要です!目安は1時間に1回程度です。

使用上の注意

ここはわかりやすく箇条書きでまいります!

✔︎2週間を目安に使い切る
水と混ぜちゃうので、あんまり長持ちしないんです。

✔︎しっかり希釈して使う
ユーカリレモンもペパーミントも、皮膚刺激の可能性があります。
今回のレシピの希釈率は1%なので、たいていの方は問題ないかなと思います。
ですが肌の状態にもよるので、パッチテストをしてみたり、濃度を下げたりして、ご自身で安全にお使いくださいね。

✔︎肌に合わなければ使わない
肌が赤くなったりヒリヒリしたりした場合は、使っている精油が肌に合っていない、または濃度が高すぎる可能性があります。濃度を下げるか、その精油の使用はやめて、ほかの精油で試してみてください。

✔︎3歳未満のお子さまには使わない
肌がデリケートなのでやめておきましょう。

✔︎妊婦さん、授乳中の方、てんかんを患ってる方は注意が必要
ペパーミントにケトン類が含まれているので、上記の方は注意が必要です。
ほかの精油にしてみてくださいね。

リフレッシュにも

スプレーを使う際は、ぜひ香りも楽しんでみてください。

思わず深呼吸したくなるような爽やかな香りで、リフレッシュにもなると思います。

夏場はミントを効かせると、肌にスプレーしたときに軽くスーッとして気持ちいいですよ。

虫よけとリフレッシュを同時に叶えるスプレー、ぜひ使ってみてくださいね!

ちなみに、フマキラーさんによると、ヤブ蚊は気温25〜26度になると活性化して、30度を超えると吸血意欲が下がるらしいです。

そのせいで製品の売れ行きがよくない年もあるそう。

ということは、ちょっと記事書くタイミング遅すぎたかな汗

とはいえ、このあと秋に向けて気温が下がってきたときには、また蚊の活性が上がることが予想されます。

そのときに、お役に立てるとうれしいです。
それではまた!


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