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アルプス乙女りんごの収穫|平屋私庭日記#30

アルプス乙女りんごの収穫の時期がやってきた。姫りんごと同じく小さくて可愛らしいアルプス乙女は見ているだけでも良い。今回はアルプス乙女の収穫とオマケのような収穫もあったのでそのお話を。

アルプス乙女りんごの収穫

アルプス乙女は「ふじリンゴ」×「ヒメリンゴ」を掛け合わせてできたらしい。姫りんごはよく聞くけれどアルプス乙女は卸屋さんで紹介されるまで知らなかった。
アルプス乙女は姫りんごよりひと周り大きい、でも双方を並べて見比べないと街中で出会っただけでは僕は見分けるのは難しいと思ってます。

実際にお施主さんのお庭に古木のリンゴの木があって、なってるサイズ感からその時は姫リンゴかなと思ってたんですが、どうやらアルプス乙女だったという経験もありました。

春のアルプス乙女。サクランボやジューンベリーの開花後に咲き始めた。平屋で咲く花の中で一番好きですね!純白でキレイな花を咲かせてくれます(4月18日撮影)

当たり前のことですが、どの果実も花が終わると、中心にある子房の部分が膨らみはじめる。

この子房が膨らんできた姿を見るとホッとしますね!花殻が落ちると同時にあっという間に膨らんで行きます。(4月18日撮影)

しかし、去年にレモンの木で子房が膨らんだ後の生理落下の恐怖を経験してるから、まだまだ油断してはいけない時期でもある。今年はレモンとスダチが全て生理落下するという全滅宣言も出してしまったし。。

生理落下も終えて残ったコが少しずつ膨らんでいきます。この時はまだまだリンゴとは呼べないカタチ(5月22日撮影)

順調に育ってくれてたのですが、、

8月に入ってうどんこ病が発生してしまう。。全体的に葉が白い。こうなってしまうとこの葉っぱはもう元には戻らない。落葉して来年の新芽の入れ替えを待つしかない状態。他の植物にもうつりだしてしまった。。(8月25日撮影)

うどんこ病は葉っぱの表面に白いカビが生える病気といわれてて、うどん粉をまぶしたような姿になることから名付けられたらしい。カビが繁殖して白くなった部分は光合成をうまく行えなくなるから見つけたら早めに消毒してあげなければならない。

果実自体には影響がないみたいなので、それが分かっただけでもホッとしました。

そして赤味がかってきたアルプス乙女はいよいよ収穫時期に!

レモンの真っ黄色い姿もいいけれど、真っ赤なリンゴはまた違った美しさがありますね!ついつい見とれてしまいます。

可愛い!サイズ感がいいなぁ!

今年はレモンやスダチの花芽や子房が落ちてしまったりで凹むことが多かったけれど、こうして無事に収穫を終えたコたちもいてるので嬉しいです。
このアルプス乙女たちはどうやって食べようか悩むところ

不意に現れたスダチ

スダチの花芽や子房が落ちてしまい全滅宣言をしてから半年。なんと一つ可愛らしい姿のスダチがぶら下がっているのを発見した!

全滅したと諦めてたのに、これはめちゃくちゃ嬉しい発見!

良い色だし香りも良い!まさか今年もこの姿を見ることが出来たなんて嬉しい限りです

しかしこれだけ小さい庭でこのコを見つけられないとは。。まだまだ見る目を肥やさなければいけません。。

最後に

今回はアルプス乙女りんごの収穫とおまけでスダチの収穫が出来た。収穫を終えるとホッとするというか任務を遂行した安堵の気持ちになる。
果樹というのはしっかり面倒見てあげたくなる不思議な魅力があって、僕が育ててるというより植物に操られて動いているように感じてくる。あいつらに「真っ赤で可愛くて美味しい実をつければ、この人間たちは勝手に水や肥料をくれる」って思われてそうです。

家に帰ってきたら先ずは水撒きをしてしまうあたりからも、操られている気がしてきたなぁ。

定点写真#30。アルプス乙女がたくさん収穫出来たし、週末にコンポートでもつくってみよう。つくったことないけど

庭師 中山智憲

Instagram @enen_nakayama
note @green_s_nakayama

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