傷を癒す

ともにいられないもの。

向き合いたくないもの。

怖いもの。

避けてしまうもの。

過剰に反応してしまうもの。

産まれたばかりの頃には無かったもの。

生きていく中で抱えた傷。

長い間埋めたままにしていた古傷も、

静かに、でも確かに血は流れ続けている。

生傷のように、辺りを触れられそうになると、

必死に防御する。

自分を守ろうとする反応的な生き方は息苦しい。

いつしか不安は増大し、

生活の中で首をもたげてくる。

ともにいられない何かと向き合おう。

時計の針を止め、灯りを消して、

こころの叫びを聴き、表現しよう。

生癒えの傷を自覚し、

未完了の感情を味わう。

やがて傷が癒えるほどに、

自分の内に潜む光も闇も、

今の自分を形作るリソースなんだ、

と思える。







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