特別支援学校の先生と私のやり取り

特別支援学校の先生と私のやりとり

私ってダメな母親ですか?

試験登校が始まってから、もっとゆっくり家で勉強をみてもらえると思っていた私は、正直不満と不安でいっぱいでした。
そんな気持ちを見抜いたのか、先生は「お母さんのほうが心配だわ」「戸惑ってます?」というので、「85%戸惑ってます」と答えました。

試験登校が始まってすぐくらいに、娘の主治医に今しんどいこと、不安なことを話すと、

・娘はもう背中を押していい時期にある
・私だけが我慢しないで、子どもと一緒に頑張ろうという感じでトレーニングジムに行ったりするように
・給食まで学校に行くこと
・私の今までの努力があるから、娘は学校に行けるようになった
・無駄なことは何もない、いまの苦しみを乗り越えたら人生にもプラスになるし、子どもいい手助けをしてくれる
・私は褒め役に徹するように、娘は褒められると伸びるしやる気が出る子

と言われ、娘が学校に行っていることを母親の私が不安がっていて、それと同時に「今までの自分の苦労は何だったんだ」と思っているように見られているような気がしました。

無理やり学校に行かされて、娘が苦しんでいるのを見ているのがつらくて、そして娘の苦しさを自分がしょい込んでしまって苦しかった。
そして、それまでの疲れと、人(支援学校の先生)のペースに巻き込まれた生活にイライラしていたのがしんどさと不安のベースにあったと思うんですよね。

支援学校の先生は、娘が学校に行っているときしょっちゅう私を訪ねてきました。
ある日は、学校への不満や家でのストレス、自分がウツっぽくなっていることを話すと、「出かけたいときは『ママ○○に行きたいから行くけどどうする?』と言って選ばせる。家事は皿洗いなどを手伝わせる。そして褒める」といったアドバイスをされました。

なんだかそろそろ自分の仕事は終わりにさせたがっている様子が分かったので、夏休みのことを聞くと、「ということは、もっと続けたいということですね」と言われました。
自分で勉強を教えられる自身もなかったので「はい」と答えました。

2年のころは私が勉強を見ていて何度も娘がパニックを起こしていたので、もう勉強に付き合う勇気が私にはなかったのです。

あと、学校を休んだ日は「これから勉強するので2時間出ていてもらえますか?」と言われました。先生が指導するときは私は絶対にいてはならないルールがありました。
そのため、娘がそのとき先生に「どうして学校に行かないの」と責められていたことにも、ずいぶん後まで気づけずにいたのです。

娘の様子に不安を感じて相談しても

「娘さんは本当は強い子です。学校でもはっきりものを言っています」
「怒られてだんだんどこまでならOKか学んでいくのです。初めは親を見ているので、言うことを聞かなくちゃと思うんですよ。娘さんも、お母さんもとてもまじめです」
「子どもの世界を広げていくのは大切です。親離れしてほしいなら見守ってください」
先生は「子離れしなさい」ということを繰り返し、2学期になって安定して登校できるようになれば支援学校は卒業だといわれました。

娘と先生の間に挟まれてウツ状態に

7月に入り、私はある日ふろ掃除をしていたら泣き出してしまって、泣きながら洗濯物を干しました。その頃には私の体調も最悪で、ひどい頭痛や胃炎を繰り返す日々。
そんな日も先生は訪ねてきて、やや強引に話したがります。さすがにしんどすぎて先生が切り上げてくれたけれど。
現実に薄く膜がかかったような感じになり、減薬できていた抗うつ剤の量が元に戻りました。

それから1日空けてまた先生がきて、「支援学校の卒業も近いので、できれば学校の支援学級に行くか、家庭教師を雇っては」と言われました。
正直このころの記憶はもやがかかったようではっきり覚えていないのですが、私は支援学校の先生が嫌で仕方なかったようです。
自分のペースでどんどん話を進めるし、私の気持ちを聞いているようで、全然聞いてなかったのですね。
「お母さん、心配し過ぎ。大丈夫、大丈夫」とばかり言われていた記憶があります。
でも、学校では頑張っても家では体調を崩したり、私にいろいろな不満をぶつけてくる娘を見ていると、とてもではありませんが「大丈夫」とは思えなかったんです。

ふと、「あのとき先生の言うとおりに娘の背中を押し続けていたらどうだったんだろう」と思うときがあります。
でも、この先のいきさつを思い出すと、迷ってばかりで頼りない母だけど、娘の言い分を無視してゴリ押ししなくてよかったと思うのです。

多くの子どもは親にしか本音を言いませんし、親にしか弱った姿は見せません。
不登校の子どもはまじめな子が多く、外では気丈な姿を見せることが多いです。だから支援者は「大丈夫」と思ってしまうんじゃないでしょうか?
あと、親の気持ちにも少しは寄り添ってほしかったなぁ。
<つづく>
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