小22月初めての入院

小2 2月 初めての入院

入院することになりました

学校に完全に行けなくなってから、主治医から入院を勧められました。
目的は、「『りさちゃんは入院しているから』という大義名分を得ること、日常から離れてリラックスすること」です。
とりあえず日常から逃げ出したい気持ちは私に大いにあったので、二つ返事で入院することになりました。

小児の入院ということで、個室があてがわれ差額ベッド代もなしという恵まれた環境。付き添い用のソファーが案外寝心地がよかったので助かりました。
この入院のためにDVDプレイヤーが欲しいなぁと思ったのですが、中古の激安ノートの方が安いくらいだったので、1万円くらいでノートを買って持っていきました。
これが大活躍で、二人でDVDをみたり、古いゲームをしたりと大いに楽しむことができました。これでりさはすっかりスーファミにハマったんですよね。

ただ困ったのが食事。
彼女は病院食を受け付けず、ご飯は麺類に変えてもらえるのですが、それを食べるだけ。飽きたらそれも手をつけなくなりました。
まぁ、今回は休養目的の入院だったので、院内のコンビニに通い詰めほぼ毎食好きなものを買って食べてました。
私はもったいないので病院食を食べてました(泣)。

娘は一度も、「退屈だ」とか「帰りたい」といいませんでした。むしろ私と二人っきりで好きなことをして過ごせる時間を楽しんでいるようでしたね。
私も久しぶりに不登校のことは考えずにゆっくりと過ごすことができました。
担任には「お見舞いは一切不要です」と言っておいたので、学校関係者に会わずに済んだし、近所の人などにも会わずにいれたので、私としても本当にホッとしました。

どれだけこういうとき、学校や周りの人と関わるのが自分や子どもにダメージを与えるのかよくわかりました。

ゲーム、もっと早くに買ってあげればよかった。

入院中、主治医やカウンセラーと話す機会がたくさんあって、私もずいぶんいろいろな悩みや迷いを聞いてもらいました。

一番大きかったのがゲームのこと。
娘が保育所のころ(5歳児のころかな?)からDSをねだられていたのですが、私は「10歳までは絶対にゲーム機を与えない」と決めていました。

おもちゃの専門家の講演に通い、「よいおもちゃマニア」となっていた私は、その専門家の意見のままに「九つというふうに年齢に『つ』がつく頃は電子ゲームは害しかない」と思い込んでいたのです。
そして誕生日などに別のものを与えていたのですが、娘が喜んでいないのは分かっていたのです。でも意地になっていたんですよね。

お医者さんにその話をすると、「買ってあげて下さい。この頃の子どもはDSがないと友達との話題にも困るんですよ」といわれました。
なんだかね、その言葉を聞いてホッとしたんですよ。
自分を縛っていたものがほどけていくようで。

私自身も厳格な親のもとで育ち、テレビも配線を切られて年の3分の2はテレビがない環境でした。欲しいものなんて与えられないのが当たり前。
兄が耐えかねて親の財布からお金をとって買ったおもちゃを燃やされたのを、目の前で見たこともあります。
いつしか私自身も「子どもが親の考え方に従うのは当たり前」と考えていたのかもしれません。
でもそんなことして得るものなんか何もありませんでした。

DSを退院してさっそく買いに行き、娘の喜びに輝いた顔、そしてゲームのおかげで心の平衡を保っている姿を見て「本当に意地を捨ててよかった」と思いました。

彼女に必要だと思ったし、不登校のつらい気持ちを紛らわせるためにゲームに打ち込むことも大切だと知ったので、時間制限は一切せず、お金がもつ限りねだられたソフトは買いました。

中3の今もゲームは相変わらず大好きですが、際限なくねだることは最初の一年くらいで落ち着き、今では誕生日とクリスマスのプレゼント、プラス自分でお年玉や小遣いをやりくりしながら楽しんでいます。
本人に任せれば意外と無茶はしないものなんだなぁと感じました。
<つづく>
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