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技術ノート5月27日号

1.NVIDIAは「Blackwell」を発表

2024年3月、NVIDIAのCEOジェンスン・フアン氏は「GTC 2024」で、AI技術の利用準備ができているかを企業に問いかけた。同社は新しいGPUアーキテクチャ「Blackwell」を発表し、これは大規模言語モデルの大量データを高速処理できる性能を持つ。AWS、Google、Microsoftなどのクラウドベンダーはこの技術を採用予定である。

AI技術の導入には高コストのインフラが必要で、クラウドサービスを利用するかオンプレミスで構築するかの選択が求められる。AI技術の用途やデータ量に応じて最適なインフラを選定する必要があり、DellやHitachiなどのハードウェアベンダーはNVIDIAと協力してAI向けのインフラ製品を開発している。

企業はAI技術の活用目的を明確にし、適切なインフラ整備に早期に取り組むことが重要である。ベンダーとの協力により、最適なデータ選びや製品選定の支援を受けることが成功の鍵となる。

2.Microsoftの「不公平なソフトウェアライセンス慣行」

Microsoftは、欧州のクラウドサービス業界団体CISPEと協議を開始した。CISPEはMicrosoftの「不公平なソフトウェアライセンス慣行」が、競争を妨げていると問題視し、2022年11月に欧州委員会(EC)の競争総局(DG Comp)に正式な苦情を提出していた。

具体的には、MicrosoftのソフトウェアをAzure以外のパブリッククラウドで使用する際のコストや課金方法が不公平であると主張している。CISPEは、Microsoftの行動が欧州のクラウドエコシステムに悪影響を及ぼし、ユーザーの選択肢を狭めていると訴えている。協議は初期段階で、効果的な解決策が見つかるかは不明であるが、Microsoftは懸念の解決に向けて建設的に取り組んでいると述べている。

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