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-小説- ミモザからはじまる

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#菜の花

-小説- ミモザからはじまる 【2.菜の花】

-小説- ミモザからはじまる 【2.菜の花】

坂道を上りながら、若葉は昨日の自分の言葉を思い出し、照れくささが湧き上がってきた。「うたたね」の前で一瞬ためらっていたが、ほのかなミモザの香りに深呼吸したような気持ちになり、思い切って戸を開いた。
「こんにちは」
「いらっしゃい。お待ちかねだよ」
「おう」
「すみません。お待たせしました」
「ほな、行こうか。何も頼まんとごめん」
「いえいえ。いってらっしゃい」
シンは手を振って送り出した。

店を

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