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車内に犬がいた話

スーパーの駐車場で,命を救うことを躊躇した自分の話を書きます.

 その日は息子と,仕事が終わったら水鉄砲で遊ぶ約束をしていました.以前に買った水鉄砲が壊れたので,職場から保育園の間にあるスーパーに水鉄砲を買いに行くことにしたのです.

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 そのスーパーの駐車場に停めてある車の中に犬がいたのです.より正確にいえば,その犬と目が合いました.車のエンジンはかかっておらず,窓も閉まっています.

 毎年夏になると熱中症により痛ましい事故が報道されます.その犬のことが心配になりましたが,5分で済ます予定の買い物のために来ました.保育園の閉園時刻は間近です.結構私は慌てました.

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 警察にいうべきか? お店のスタッフに報告すべきか? それとも飼い主はお手洗いに行っているだけで,直ぐに帰ってくるのだろうか? その場合騒ぎを起こすと失礼かもしれない(私にとって面倒かもしれない).

 そこで,私の出した結論は「買い物を終えて戻って来た時に,まだいたら警察に通報しよう」というものでした.

 そそくさと水鉄砲を買い,駐車場に戻ると,先ほどの犬を乗せた車はいなくなっていました.

よかった(何もせずに済んで)

 犬の命は1分2分を争うものだったのかも知れないにもかかわらず,自分に都合のよい判断をして「水鉄砲を買い,閉園時刻までに迎えにいく」という判断をした私.つぎに同じことがあれば,どうするか?今から考えておかねばなりません.

 車内に命を放置する人のことを言葉や文字で非難するのは,犬を放置してしまった私は,もう止めようと思っています.目の前の救える命に,自分の都合を押しつけなければ良いだけのことなのですから.


 

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