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京都~名古屋のコスパのいい往来方法

 大阪や奈良に住んでいる人は、名古屋に出ようと思ったときの選択肢は豊富にある。早く行きたいならのぞみに乗ればよいし、快適に生きたいなら近鉄に乗るだろうし、安く行きたいなら高速バスを使うだろう。
 しかし京都は近鉄大阪線が通っていないため、名古屋に出る際は新幹線か高速バスしか知られている往来方法がない。以前までは「こだまで米原まで出て、しらさぎに乗り換える」という方法がコスパがよい方法として知られていたが、JR各社が新幹線と特急の割引を廃止してしまったため、使えなくなってしまった。
 この記事では、そんな現在、京都と名古屋を往復するコスパの良い方法を紹介していこうと思う。


スタンダードな行き方

新幹線のぞみ

  • 料金:約5800円

  • 所要時間:約35分

 皆さんもご存知の、最もポピュラーな行き方だと思う。この記事は、いや、もっと安くてコスパのいい生き方があるはずだ、と思索して止まない面倒な諸子のために記されたため、この手段で満足できる方は読み進めて頂かなくても構わない。後述するが、こだまやひかりを使えば、15分より所要時間が増えるものの、500円以上節約することが出来る。

高速バス

  • 料金:最安1700円前後

  • 所要時間:2時間半~3時間

 安さを求められる方はこちらを選ぶだろうが、私としては同じ所要時間で確実に京都に着ける後述の在来線乗り継ぎの方をお勧めする。
 高速バスをおすすめしない理由はいくつかある。まず最速(2時間半)で京都名古屋を結ぶのは「京名特急ニュースター号」だが、こちらは始発が10時と微妙な時間帯しかない。便数が多いのはJRバスであるが、こちらは大垣→関ケ原を通る少し遠回りなルートを走るため、似たようなルートを走るならば在来線のクロスシートの方が快適な上所要時間も変わらないのだ。

京都→名古屋

ぷらっとこだま

  • 料金:4410円~

  • 所要時間:50~70分

 ぷらっとこだまは、JR東海ツアーズなどが販売しているこだまの割引プランである。新幹線の予約変更が出来ない、のぞみに乗れないなどの不便さはあるが、せいぜい停車駅に米原と岐阜羽島が追加されるだけで、所要時間は大抵一時間を切る。私は京都→名古屋と出る際に最もコスパの良い手段だと思っている。

特急ひだ

  • 料金:4730円

  • 所要時間:1時間57分

 特急ひだは名古屋~飛騨高山・富山を結ぶ特急であるが、一日一便だけ、大阪を発着する便が設定されている。
 ひだ25号は、7時58分に大阪駅を出発。8時31分に京都を、8時51分に草津を発つと、9時47分に大垣に、9時56分に岐阜に到着する。飛騨古川へ向かうひだ10時11分に連結すると、高山へと向かう。
 10時8分に岐阜を出発する快速に乗り換えると、10時28分には名古屋に着いているのだ。
 私はこのルートをよく使う。大阪ひだは2両しかない場合もあるので、早めに指定席を予約しておこう。
 予約の際は、e5489でフリーワード検索のタブに切り替え、最寄りのJR駅から目的地までを入力して予約すると特急券と乗車券が予約できる。券を受け取る際は、特急の乗車前に、予約に使ったクレジットカードを券売機に差し込むだけだ。

在来線

  • 料金:2640円(草津線→関西本線は2340円)

  • 所要時間:2時間半~3時間

 目的がビジネスではなく、友達と会いに行くなどであり、時間がたっぷりとれる場合はこのルートもおすすめだ。新快速で米原まで出て、そこから大垣→岐阜→名古屋と乗り継いでいく。京阪や地下鉄東西線の沿線の方は東西線を使って山科まで出るとよい。
 全て普通を使っても3時間程度でアクセスできるので、長く見積もっていても意外と早くついてしまうだろう。
 大垣まで行く普通電車の待ち時間が意外と長いので、慣れれば特急しらさぎを予約するのもよいだろう。

目的地が名古屋駅より西にある場合

  • 料金:最安3360円

  • 所要時間:2時間15分~3時間

 目的地が四日市、弥冨、津島、蟹江など、四日市と名古屋の間にある場合は、四日市まで高速バスで出て、そこから近鉄などに乗り換えるとよい。
 
四日市までの高速バスは京都駅や京阪五条駅などから出ている。乗ってみるとわかるがかなりガラガラなので、非常に座りやすい交通手段だ。高速バスの拘束時間は1時間45分程度なので、それほど乗っていてキツく感じる機会も少ない。

名古屋→京都

ぷらっとこだま

  • 料金:4410円(連休のみ5110円)

  • 所要時間:50~70分

 最もコスパの良い手段である。上洛する場合はなぜかのぞみより1500円近くお得に乗れるのだ。
 また新幹線に乗れるにも関わらず、在来線特急(ひだ、しらさぎ)を利用するよりもはるかに安い。
 一時間に1本の頻度で、19~21時台にはこだまがないところに注意し、予約してほしい。

在来線

  • 料金:2640円(関西本線→草津線は2340円)

  • 所要時間:2時間半~3時間

 在来線を乗り継いでも充分な実用性が保てる。山科で東西線に乗り換えれば、直接3条に乗り付けることもできる。たとえ18時50分に名古屋駅を出発していたとしても、21時過ぎには京都駅にたどり着いている。
 ぜひ活用してみて欲しい。

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