ルリドラゴン、読み切り版からの改善点

ルリドラゴンのボイスコミックが大人気です。ジャンプチャンネルのボイコミで投稿からわずか4ヶ月で再生数1位。しかも2位の30万再生差をつけてぶっちぎりの1位です。ただこの動画は読み切り版で本編の1話とは大きく内容が違います。もちろん一番違うところは後半のパパに会うシーンの有無なのですが、それ以外にも細かいところが本編では色々改善されています。その結果ルリと海がほぼ別人と言っていいほどに別キャラになっています。その改善点をいくつか見ていきましょう。

例えば読み切り版ではバスの中でルリは盗撮されています。これは本編ではカット。女子高生の盗撮は割と嫌な感じの犯罪なので刺抜きされてますね。そして火を吹いた後のルリと海の会話です。海ママは娘が火と血を吹いて火傷を負っているのにタバコを吸いながらとても呑気にしています。なかなか酷い。「私もよく知らないし」とだいぶ無責任です。ルリも「無茶言うな」と怒鳴ってばかりです。

一方の本編の海は、朝にルリがツノを生えた段階で仕事を休んでパパに会いに行っています。本編でのパパの居場所はまだ不明ですが読み切りと一緒なら新幹線で山に行き登山して、電話を受けてまた新幹線で帰宅し、車で学校にきてクラスメイトに頭を下げ吉岡に謝罪してダッシュでルリを迎えにいくという超ハードスケジュールになっています。娘の一大事とはいえ難儀なことです。海がルリを大切にしていることが窺えます。

本編のルリは海に対してあまり怒鳴りません。怒りよりも、火を吹いてしまったことに対する戸惑いと不安でムスっとした様子です。隠し事をしていた海に対しての怒りもあったようですが、海もドラゴンハーフについては詳しくないと分かってモヤモヤもすぐに解消してますね。本編のルリは陰キャっぽい雰囲気が強く、2話の話ですが、ドラゴンに対しての不信感を顕にして父親にも会いたがっていません。仮に会ったとしても「どうやって子供作ったの?」とはあまり言わなさそうな感じです。

読み切り版はオチにルリに更にツノが生えています。この設定を連載に取り入れると今後ルリがどんどんドラゴン化していく展開が予想されますが、5話時点ではまだ追加のツノは生えていません。今後ルリにツバサや尻尾が生えるなんてことがあるんでしょうかね。自分的にはあんまりそういう展開は望んでいないのですが。

読み切り版と連載版で色々変えてくる漫画は多いですが、個人的にはルリドラゴンはだいぶ改善されていると思います。読み切り版も悪くないですが、連載版が本当に完成されています。バズるのも納得の出来です。これからのルリの日常も楽しみですね。

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