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第476話 古いものは面白い

ニッポンのみなさん

こんばんは。

公務員大家ダイモンジです。

このブログでは、

50才のワタクシが、

勤め人最後の10年間を乗り越え、

明るい老後を迎えるために、

毎夜、熱く語らせて頂いています。


前回のテーマは、

「不登校について考える」

でした。

今回のテーマは

「古いものは面白い」

です。

よろしくお願いします。


先日、あまりにも暇だったので、

奥田民生風味の弟と競艇をしに、

とある町に赴くことになりました。

その町は、古い飲み屋街があり、

飲んだくれが町を徘徊しているような

ディープなイメージがあり、

期待に胸を膨らませていました。


しかし、実際に着いてみると、

そこは、大都会!

超近代的なビルに、超快適なホテル、

何もかもが新しかったです。

ホテルのフロントで、

「この町のディープスポットはどこですか?」

とお伺いすると、

男前のお兄さんが、

「私鉄の駅方面に行くと、あるかもしれません。

見つかるといいですね。」

と教えてくださいました。

(見つかるといいですね・・・?)

というお言葉に疑念を浮かべながら、

私鉄方面に路線バスで向かいました。

すると、何の変哲もない、

美しい駅に、美しい商店街。

一体、どこにディープスポットがあるのか、

と疑わしい気持ちになりました。


たまらず、奥田民生風味の弟が、

ネットで検索。

すると、とある大衆居酒屋がヒットしました。

なるほど、そこは、のれんをくぐると

オープンキッチンをぐるりと

カウンター席で囲む感じで、

常連さんの程よい酔っ払いの方々が、

たくさん座っていらっしゃいました。

隣のおじちゃんに聞くと、

「昔は大きい工場がたくさんあって、

労働者の町だったんだよ。

だから、こういう店もたくさんあったんだけど、

今は、無くなっちゃったね。」

とのお話でした。

そのお店では、気持ちよく飲ませて頂いたのですが、

他には無いかと探してみても、

行けども行けども、町は変哲のない、

代わり映えのない姿を我々にさらすだけでありました。


諦めかけたころ、

「元祖 てっちゃん鍋」

という看板が眼前に飛び込んできました。

「ここに行こう!」

と飛び込むと、中は、熱気ムンムン!

狭い店内にぎっしりお客様が入っており、

韓国風の鉄鍋に、

野菜とホルモンを甘辛い出汁で

煮込みながら食べる鍋を

出す店でした。

こんな店は、我々の地元にはありません。

ディープ感がたまりませんでしたね。

やはり、古いお店には、

誰にもまねできない、独特の良さがあるなぁ、

と思いました。


一方、我々は、新しいものは好みます。

ウチの近所にできたワオン(仮名)。

さっき行ってみたら、美しい店内に、

たくさんの人々がお買い物を楽しまれていましたね。

近所には、マンションが建ち並び、

そこにお住いの住民の方々が、お買い物に来られるのだと思います。


美して、便利。

しかも新しい。

確かに素晴らしいことかもしれません。

多くの人々はそこにひかれて

買い物をされるのだと思います。


しかし、面白くありませんね。

古いものにはその面白さがあります。

例えばワタクシの町は、

駅から西側は、マンションが立ち並んでいますが、

東側は景観条例にでマンションが建っていません。

そして古い建物が乱立しています。

空襲も受けていませんから、

山手地区なんかは、戦前の建物が多くの残っています。

一旦、山手に地区に立ち入ると、

昭和時代にタイムスリップした感に陥るでしょう。

だからこそ、面白いのかもしれません。

町全体がそんな感じですから、

観光客もわが町に魅力を感じるのかもしれませんね。


わざわざ、ディープスポットを探して

遠出しなくても、

実は目の前にディープスポットが山ほどあった、

と気づかされた旅でした。


先日、銀行さんが、

他の町の物件を買わないか?

と薦めてくださいました。

総戸数、4棟12室で、

ワタクシが目標としている、30棟に近づける

大きなチャンスでもありました。

しかし、それでは、ワタクシが目指す、

「地元のために役立つ人」

と少し反するような気がしました。

地元の物件に手を加え、

補修し、気に入った方に住んでもらう。

こんな活動を続けていけば、

面白い建物がこの先、何年も生き続けるような

気がしています。


そして、新しくてきれいな建物が乱立する

便利だけど、画一化した町にならない、

独自の面白さを、保ち続けることが

できるのではないでしょうか?

そんなことを思った1日でした。


それでは みなさん

ダンケシェーン

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