見出し画像

これが2023新色。


各画像はクリックで高解像度


空席のまま


”京都プレミア”と高らかに宣言していた
「ソリッドカラーエンブレム」
の2023新色。

名称はマットグラファイト。


職人には相当の無理難題を繰り返し・・・
ようやく

「納得の行くもの」

が出来た。


製法は大幅に従来と一線を画す、
いわゆる一般的な「塗装」からは
離れてみた今回。
その結果、新境地に辿り着いたという感じ!

真似をしようにも・・・
どうだろう?ニンベン師でも知り合いにいれば
可能だろうか(笑)


ただこの新色・・・

写真に撮れない!!


どうにも肉眼で見えている”この姿”が
写真となってくれない(汗)


とはいえ、写真でもない限りには
まさか文章だけで
「観に来てください!」
とは言えまい。

そんなわけで・・・



本邦初公開!ソリッドカラーに変更があるのは実に8年ぶり。


こちらがその姿!


伝わってるだろうか?
いや、伝わっていないか。

とにかく!

これを見たものは皆、一様に

「不思議ぃ~・・・」

と手に取って角度を変えながら
凝視する(笑)


そうだろう、なにせ自分もこんな製法は
した事がなかったし、
実際に見たこともないのだから。


ちなみに、ここへ至るまでの
「お蔵入り品」
なども踏まえてご覧頂くと、


・・・と、
お蔵入り品の公開は本来ご法度だけど(苦笑)



今回のプロジェクト、これを元に改良改良・・・となった1作目。

最初に試行錯誤していた仕様はこれ。

ベース色は人気のカラー
「スピンドルブラック」
を起源にして展開してみた。

当初の僕の頭の中には

・まずひとつにマット!
・荒い粒子を押し潰したような質感!

という2点があって
これが譲れなかった。

色調を変え、などやっているうちに
このカラーは

「グロスが断然美しい」

との”共通意見”を見てボツ。
つまりマットに向かない。


ベース色から見直し、粒子の量によって明暗を強調しようとした2作目

そもそも既存の人気色で
「マットブラック」
がある。

もう少しわかりやすくそんな人気色と
差別化を推した方がいいのでは?

という意見に耳を傾け、生み出した2作目だ。


ちなみに上にあるのが1作目。
貧乏性・・・記念に取ってある(苦笑)


”粒子感”が恐ろしいほどに感じられ、
下色と言うよりも

「粒子を見せられている?!」

かのような世界観が欲しかった。

塗装に携わる人ならいかに
無理難題を言い放っているかわかると(汗)


しかし、やればやるほど。

手を加えれば加えるほど・・・

「普通の塗装色にマットトップでいいのでは?」

という極めてシンプルな疑問に。


・・・たしかに。


圧倒的な違い。

見たことあるようなカラー、
でも

見れば見るほど見たことがない!

という難題を抱えて迫りくる京都だった。
扇子?手拭い?
本当にこんな事してる場合なのか・・・と。


そして!


辿り着いたのがこの仕様、
これが正式採用となった


明らかに異質な存在感が新作の最大の武器でもある。


どうか?


3作の中でも明らかに異質!
写真でもかろうじて分かると思う。

「これ、塗装なの?」

という質問も中にはあった。

狙い通り(笑)


横目で見れば単なるグレー系だ。
ただ・・・

凝視すればするほどに
「どうやって作ってる?!」
の疑問が湧き上がる。

そんなカラー。


当初の要望だった粒子の云々・・・からは
完全に離れたものではあるのだが、
これはひとつ今後の指針にもなりうる方法だ。

そして、一定期間を空けた後であったり
午前と午後で寒暖差が大きな日に
2回に分けて製造する、のような日でも
色調差異は限りなく出にくい製法だ。

量産にも向いている。


これでも途中の経緯は
随分端折っているが(笑)


そんな事で僕らも「はじめまして」
となった


MATT GRAPHITE


をソリッドカラー全8色の新色として
仲間に加えたい!


鈍い輝きはやや言い過ぎかもしれないが
”金属調”のそれを感じさせる一瞬もある。
だが、自らの顔は映り込まない。
マットなのだ。

「摩訶不思議」

という表現が今のところピッタリ、
本当にそう表現するのが一番当てはまる
そんな存在感だと思う。



という事で「空席」は埋まった。


そしてさらにこの製法。
実は試作の最中にひとつ思い付いたことがあり
傍らで実践したものがある。

ほぼ同じ工程製法なのだが、
また次回皆さんにご覧頂きたい。



京都、楽しみだ!



END




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?