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これが本物、綾織レッド。

各画像はクリックで高解像度


黒と赤を編む。


意味は分かるが
映像が思い浮かばない・・・

という読者の方も多いと思う。


「リアルであって、かつ鮮烈なレッド」


を体現するカーボン素材を

”実はまだ実際に見た事がない”

というクルマ好きの方が多いのが
現状なんじゃないかと思う。


”表面を着色して赤に”

というモノでは全くない、
全く違う。


着色不可能な”黒の炭素繊維”、
つまりカーボン繊維を

着色可能な”赤いファイバー繊維”
と掛け合わせて

「実際に綾で織る」

という
パンチの利いた素材が実際に存在する。


今回ご登場頂いた
東京都よりお越しのM様が、

そんな類まれな存在感を放つ素材を

”22系クラウンRS”

に採用して下さった。
もちろん全てワンオフ製作。


実はかねてより
インテリアには多くのレッドアクセントを
採用するコンセプトで仕上げているM様。


今回ご紹介の作品は、いずれも

”前回に引き続き”

という注釈がつく。
本当に感謝しなければならない・・・。

そんな希少トリムの採用例を
早速ご覧頂こう!




「ステアリングコラムカバー」にも行き渡るレザー&ステッチ採用の室内。


まずはコクピット周辺。


他のトヨタモデルとは違う。

を感じさせるピアノフィニッシュの
純正メータークラスター。

ここにご注目頂きたい。

かなりの”3次曲面”を多用した意匠の
メータークラスターをまずは一刀両断。


「アール」「折り返し」にも最大限配慮される「綾」の美しい再現品質。


この通り。


これがまさしく「本物の」。

”レッドコントラストカーボン”

仕様で特別に用意された
「メータークラスター」
をまずはインストール。

従来「GRヤリス」を筆頭に、
最近では「GR86」向けにも公式にご提案をする
この素材。


まさか「クラウン」で実践するとは
オーナーのチャレンジ精神に敬意を表すところ。


上質なレザー、攻撃的なカーボン。これが融合するコクピットセクション。


ご覧頂く通り、「黒と赤」が
規則正しく織り込まれていることを
確認して頂けると思う。


表面を形成する艶やかな光沢の
積層面を通じて、

時に発色よく鮮烈に”赤が勝ち”

時に反転して妖しくギラつく”黒が勝つ”

という
文字通りの

”コントラストを愉しむ”

独特の素材に魅了されるオーナーは
にわかに増えているところ。


さらにコクピットセクションにおいて
もうひとつのパートにも
この素材を採用して頂いたのだが、



後期専用加飾が施された
運転席側の”サイドレジスター”にも
今回ご用命を頂いた。


見ての通り、メーター以上に
有機的で不規則な面を持つこのレジスター。

”ブラックカーボンは張れてもレッドは張れない”

という職人が極めて多い中、


「LEXUSスタートボタンVer.1.0」も並行して採用頂いた。


粛々と実行されるこの質感。

いかがだろうか?

”硬度”が全く異なる赤と黒の文様を
数年の歳月をかけて攻略し、

そして「華開いた」感のあるこの完成状態。


乗り越える段差を予め計算し、ラッピングシートであっても難易度が高いものを見事に攻略する。


これ以降は毎回愛車に乗り込もう・・・

ドアを開ければ飛び込んでくるのは
この”非日常”な世界が待つ。

何度も言うが、

「これが本物のレッドカーボン」

の放つ質感。

ぜひ、お見知りおき頂きたい。


シャープで鋭利な印象の助手席側、ガーニッシュ一体のサイドレジスター。


更に魅せ場は”助手席側”へと舞台を移す。

同じくセミグロス光沢の
”後期専用加飾”
が採用されるサイドレジスター。

特徴的なのはダッシュ下段で

”踵を返すように”

中央側へと鋭く伸びて行く
一体式のガーニッシュパート。


(これがもしリアルカーボンになったなら・・・)


と、思わず妄想してしまうような
パートでもあるが、


一切の「継ぎ」なく1枚で模様を創り上げる美しい助手席パート。


この贅沢な仕様。


運転席側に輪をかけて、
美しい綾織りを存分に堪能頂けるのが
この助手席側の最大の魅せ場。


こんな風景を魅せられれば・・・

オーナーでなくとも

”思わず微笑みが漏れる”

というもの。


事前に「ダイヤル」の露出交差を測り、炭素を織り込んでいく繊細なディティール。


「完全純正交換」

のトリムとなるので、風量調節のダイヤルなども
もちろん純正同様。

なんとなくイメージできると思うが、

「これはラッピングシートではない」

本物の炭素繊維を張り込んでいる。


故に、想像以上に「厚い素材」を
ダイヤル部分の空洞に向けて折っていく。


ただ綺麗に仕上がっていれば終わり
ではない。

風量の調節が

「純正時と何ら変わりなく使える事」

ミッションとして与えられる。


”張る事”よりも
”張る前のイメージ”に遥かに長い時間を
かけられてる事も、

実はあまり知られていない。


鋭く伸びるガーニッシュ部がこの上ない贅沢な満足感を得る助手席パート。


そして”綾の文様”の美しさとはまた別。

艶やかなトップ被膜が反射して
なんとも優雅なこの光沢感も
今後はオーナーの独占状態。


信号待ち、あるいは渋滞の最中

チラリと視線をやれば
いつでもこの至福の光景が広がる寸法。


既に採用頂く
”ウインドウSWベース”
とのコーデも相まって

素晴らしくも「超希少」
室内空間に拍車がかかった
今回の作業だった。




「高級車の代名詞」とも言えるドアハンドル照明が灯るクラウンRS助手席。


その上で更に


今回M様がもうひとつ思い立った
”珠玉の逸品”
がこの写真。


後席にも配置し、オーナーが近づけば4ドアにこの光が灯ってお出迎えとなる。



それは「後席ドア」にも
ご覧の通り採用されるもの。

文字通りの”高級車像”をナイトシーンでは
極めてわかりやすく演出する

「LEDウェルカムドアハンドルユニット」

を今回は”4ドア全てに”採用頂いた。


キーを携帯したオーナーを認識し、
ドアミラー照明など灯るのはご承知の通り。

あれと連動して「特別なクラウン」の如く

”4つのドアノブにもお出迎えの灯がともる”

のは悪くない。


MercedesやBMWでおなじみの装備を

”トヨタクラウン”

でも実現する優雅な光の演出、
これを採用頂いた。


そして特筆すべきは

「カーボン調の傷防止パネル」

が”光の拡散”に一役買っている点。


従来光沢のある黒ボディの場合、
ホワイト系と異なり

”光を拡散せずに吸ってしまう”

という黒ボディならではの弱点がある。


これが見事に広がりを見せるのは
”マット光沢のカーボン調”
が上手く採用している一例。

これは黒ボディ系のオーナーに
ぜひ参考にして頂きたいポイントだと思う。


ともあれ、

”攻めのインテリア”

に対し、王道的とも思える手法で
演出した

”光のエクステリア”

が極めてセンスフル。


決して、
このドアハンドルの光を頼りにするほどの
暗闇へと行くことは無い。

理屈ではなく、
ナイトドライブの幕開けに

「愛車がこのようなお出迎え」

をしてくれる光景をイメージして欲しい。


愛してやまない”車との時間”を
こんなオープニングで毎回迎えられる至福・・・

決して悪くないだろう。




バーガンディカラーの「Ultrasuede」も異彩を放つM様クラウンの室内。


これまで蓄積した

”レザーEXCLUSIVE”

を強烈な下地にして
極めて希少な素材の

”レッドコントラストカーボン”

を併用するこのインテリア。


M様の脳裏には

”新型クラウンの云々”

などの邪念は微塵もないはずだ。
そして

「まだ終わりではない」

事も
最後に付け加えておこう。


今回のワンオフメイク。
我々にとっても大きなスキルアップとなる
内容に

M様には深く感謝を申し上げたい。



END



22系クラウン「リアルカーボンインテリア」


22系クラウン「LEDプロダクト」


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