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革とスエード、表と裏。
![](https://assets.st-note.com/img/1664271909920-T9KfkzPwDv.jpg?width=1200)
まさに「表と裏」の競演
今回ご紹介させて頂くのは
そんな使いこなしのお話でして。
「素材」
の話なんですけども、その前に・・・
ご登場頂きますのは県内よりお越しのK様、
もう何度となく当日記に
ご登場頂いておりまして
誠にありがとうございます!
おクルマはご覧の通り
”GRヤリス RZ Hi-Performance”
でございます。
今回そんなK様にご用命頂きましたのは
”レザーEXCLUSIVE”
のインテリアプロダクトでございまして、
そこで採用して頂いた仕様というのが
「表と裏」
の話へと展開するわけですが、
もっと直接的にわかりやすく言うと
”革とスエード”
の使い分けでした♪
素材自体は共に人工素材。
でも、
本来はレザーがあって、その裏側が
そのままバックスキン。
Ultrasuedeやアルカンターラの名称で
有名なこの素材も、
バックスキンを模した人工素材。
要するに
「革とスエードのコンビ」
というのは言い換えれば、
「表と裏を並べて使う」
っていうことになるわけでして
これがまた面白いな~♡
なんて思う次第でございます。
あんまりケースとしてはないですよね?
同素材の表と裏を同時に
デザインとして使用するケースって。
他になにかあるかな・・・?
と、
考えてみるけどやっぱり出てこない。
だからこれって
かなり珍しいケースだと思うんですよ。
クルマではなけどバッグとかなら
”ボッテガ”
とかですね?
まさにこの
「表と裏」
の使い方がアイデンティティに
なっていますね。
前置きが長くなりましたが
そんな素材の話から今回の作業。
![](https://assets.st-note.com/img/1664273498259-bqGCRGFbog.jpg?width=1200)
まずは
こちらのメーターセクションから。
500万円級の・・・
って
あんまり金額の話から入りすぎるのは
良くないんですが(汗)
でも、
ついついそんな事を考えてしまう
GRヤリスのメータークラスター。
この一体成型品。
どうしてもこのパートを
いわゆる”高級車”に見立てるために
「フード」と「クラスター」
を別々にする必要があると考えて、
最も視覚的にわかりやすくするのは
それぞれが別の素材
で構成されている姿だろうな、と。
でも、純正はご覧の通りの一体成型。
であれば・・・?
”切断するしかないだろう”
というシンプルな結論に(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1664273760228-TUzZh3V60P.jpg?width=1200)
もちろん、言葉で言うほど
簡単なことではなく・・・
難易度としてはこれ間違いなく
G難度相当の離れ業
であることは確か。
こちらがGRヤリス向け
レザーEXCLUSIVEの
「メータークラスター」
今回はグレーステッチにて。
何度も触れますが、
まだ!
まだ”切ること”は出来たとする。
ですが切ったそれぞれの部品に
それぞれの加飾を施して
切断面は完全に覆われる形に。
それを
再び復元して一体にする
という事がもはや想像を超えた
高い技術なんです。
いつもながら手前味噌ですが・・・。
![](https://assets.st-note.com/img/1664274018785-7ZXZqlylUB.jpg?width=1200)
この断面から
”苦戦の程”
を知ることは不可能。
極めて優雅、苦労の姿など
一切感じさせない緩やかなアール断面。
でも、
それこそが「一流の技」たるもの、
いかにもサラリと常識はずれなことを
平然とやってのけるのがカッコ良い。
(本当は一体化でもケガキ線とかあるんじゃ?)
なんて、懐疑的になる気持ちも
わかるほどに美しい曲線を描き
現実に
「表と裏」
をステッチが繋ぐ美しいディティール。
![](https://assets.st-note.com/img/1664274264383-MTyWpWKs4c.jpg?width=1200)
そして、大事なことはこの復元における
「強度」。
これがまた、意地悪心でわざと
強引な負荷をかけたりしても
”一切動じない強度”
を実現しています。
例えばこれが”社外加工品”だとは
知らないメカニックの方なら
疑うこともなく”全開で”
このパートを引っこ抜く。
実際にそういう構造だから。
そんな事も充分想定し、
「純正時と何ら変わりのない扱い」
を当たり前に提供する品質。
加工は美しいが、
”扱いはくれぐれも慎重にね?”
・・・ではまるで骨董品。
車の部品はそんなやわであっては
いけないというのが基本線。
と、
充分にこのメーターがいかに
”非常識的なものか”
を語らせて頂いたところで(笑)
再び純正の状態を、
![](https://assets.st-note.com/img/1664274585906-dDcGLoQu4x.jpg?width=1200)
「高額車だが決して高級車ではない」
・・・は、
かのPORSCHEを表現する
有名な言葉ですが、
価格を性能に求めるのであれば
類稀な完成度、作品のGRヤリス。
ただ、
このプラスチッキーを毎日眼にしながら
どんな優れたコーナリングでも
高揚感は恐らく半減する。
![](https://assets.st-note.com/img/1664274799352-vKhsGqGVvu.jpg?width=1200)
高性能車であるほどに
”メーター”の存在”
はファミリーカーとは
少し意味が変わる。
そんなメーターを囲む素材が
”レザー&ステッチ”
ならこの上ない。
そんな
表である革、裏であるスエードが
織りなすメータークラスターを
インストールさせて頂いた後、
![](https://assets.st-note.com/img/1664274949050-OJKytlb2Bf.jpg?width=1200)
この日、K様には
もうひとつのパートにもご用命を頂きまして
それがこちらの
”室内Aピラーパネル”。
上級グレードは標準で
”JBLサウンド ピラースピーカー”
が備わる特別な雰囲気ただよう
Aピラーパネルを、
![](https://assets.st-note.com/img/1664275044059-YaiI68ZIeH.jpg?width=1200)
こちらにもメーターと同じく
”レザー&スエードが織りなす”
上質コラボを優雅に採用。
これもやはり
「表と裏」
の競演。
![](https://assets.st-note.com/img/1664275150710-Evbp98Esw6.jpg?width=1200)
逆側の純正時。
いかに500万円級とはいえ、
さすがにAピラーに加飾を施している
ケースは珍しいのだけど・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1664275220659-aEn5zXEy17.jpg?width=1200)
故にこの加飾を眼にすれば
”これまでの記憶にはない”
ほどのインパクトを感じて頂けると思う。
最高峰LEXUS LSでも
スエード素材の”丸張り”がやっと。
そこを
異素材を使ってコンビネーションさせ、
更にステッチラインで優雅に演出をする。
そんなAピラー
にはそう簡単にお目にかかれない。
プラスチックの状態を常に眺めていれば
”それが日常”
となるのは致し方ない。
買って手にしたその日からこの素材、
ましてや
他のGRヤリスも皆一様に同じ状態なのだから。
![](https://assets.st-note.com/img/1664275421153-z6KSurVLgJ.jpg?width=1200)
どんな道を、どんな天候で
ドライブをしていても
視界の隅、右頭上付近でかすかに捉えるのは
この素材と仕立て。
「こんなピラー普通じゃない」
と、時々眼にして
頭で考えつつ
シフトを操作してひた走る。
そんな時間が
”現実として日常になる”
と
想像して欲しい。
![](https://assets.st-note.com/img/1664275692776-FW2Wa2BdHE.jpg?width=1200)
という事で
「室内Aピラーパネル」。
今回K様にはご覧のような仕様で
お愉しみを頂きましたが、
これは例えば
”パンチング仕様”
も可能ですし、
”ダブルステッチ”
でも良し。
必ずしも”ガラス側にスエード”
である必要もない・・・。
決めるのは全面的に
オーナーのセンスとアイデア
というのが
レザーEXCLUSIVEの流儀。
ぜひ気になったオーナーは
この門を叩いて欲しいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1664276348270-pqBQwJxvHO.jpg?width=1200)
昨年の秋~冬
にかけて
BBS製純正18インチに惜しげもなく
ミシュランのスタッドレス
を履いていたK様。
思わずそれを見て
「春になったらもったいなくないですか?!」
と
質問したのが懐かしい(笑)
でも、きっとその時から計画済だった
ADVAN+NEOVA
のコンケイヴデザインを装着して
ご入庫頂いた今回。
国産モデルとしては超希少なこの
”非現実的モデル”
を
これからも存分に満喫して頂きたいと
思う次第です!
今回も複数製品をご指名下さいまして
本当にありがとうございました。
そしてまた新たなご相談も
楽しみにお待ちしております♪
END
![](https://assets.st-note.com/img/1664276678856-NFwbzX0Saq.jpg?width=1200)
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