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「特徴的」なはずでも?


各画像はクリックで高解像度


再びご入庫頂いた!


ゴールドのLMにゴールドのエンブレム
22系クラウンRSのこの姿、
抜群にカッコ良い!

実はオーナーであるO様には
前回作業のためのご入庫の際、
”次なる加工のご依頼”
を頂けていたもので、
今回はようやくそれが完成したための
ご入庫となった今回。

引き続きインテリア
「レザーEXCLUSIVE」
をお愉しみ頂いた今回、
”現品加工”
によるこんな斬新なプロダクトを
ご紹介していこう!




一部常連様の間で「修行期間」とされる現品加工中の姿…。


実は前回お帰り際


のご相談により
その場で!
こちらの「センターアームレスト」
お預かりさせて頂いていたもの。

加工の期間中はご覧のような状態で
愛車とお過ごし頂いたという事で
毎回少し申し訳ない気持ち・・・。


そして今回、ようやくこの状態から
脱して頂くわけだが!


RS純正シートバックのデザインを踏襲したトリプルステッチ意匠だ。


これが完成後の姿。

今なおこの”斬新な姿”は
多くのクラウンオーナーよりご支持を頂くもの。

通常で言えば
”シングルステッチを3本並べる”
という手法はまずあり得ない。

そもそもカッコいいか?
と言われると、それが微妙かも・・・。


だが、
なぜこの3本ステッチの意匠が
ご支持を頂けるか?

というと
それは
”クラウンRS 純正シートの意匠”
が関係している。

22系クラウン、RS系のシートバックは
純正の状態でこのように3本のステッチが
配列されているのだ!

当時デモ機を手にして最初に感じたのが

「シートは斬新な意匠で存在感抜群」

なのに対して、その逆効果か?
センターアームレストが

「普通すぎてなんとも退屈」

に思えた。



従来にはない個性的な演出の
このシートデザインが気に入ったのだが、
シートとシートの間に収まるアームレストは
プレーンでとてもつまらない。

本来なら特別そんな感情は抱かないと
思うのだが、
シートが斬新な演出だっただけに
こんな発想になったのだと思う。

そこで思い切ってこんな意匠の
センターアームレストをご提案したところ、
本当に各地より多くのご賛同を
頂くことが出来た!
というのがその後の流れだった。


後席ゲストからの眺めも極めて個性的で上質なアームレスト


そして、このアームレストは
後席から見ても退屈することのない
「他のモデルとは一線を画す」
存在感であることを確認できるもの。

レザー素材の裏側には予め
低反発ウレタンを最適な厚みで一体化し、
”意図的な膨らみ”
を持たせるもの。

大きく3つの縦長の山
が出来上がったところ、
今度はその山を潰すように中央へステッチ。

ひとつの山がステッチで2分され、
結果としてその山は合計6つとなるしくみだ。


こんな個性的なアームレストは
後にも先にも出ていないと思う。



そして今回オーナーのご要望により
製作された仕様は

天面に黒革スムース
側面に黒革パンチング

というコンビネーション仕様。

ステッチは設定の通りRS前期モデルの
室内に近似させた”シルバーステッチ”
というものだ。


さらに、このアームレスト。
実はあまり知られていない”細工”も
施されている。

上の写真でお気づきかもしれないが
前方から後方に向かって
”3つの大きな山”
は徐々に狭められていることがわかると思う。

逆に言うと
後方から前方に向かって
大きく広がりを見せ、
末広がりのように拡散していくイメージ。

その広がりはそのまま
”シフトコンソールの幅”
と連動し、
左右ディスタンスが堂々とした広さである
高級セダンとして必要な要素を
潜在的に感じて頂けるのでは?
という狙いに基づくものだった。


純正のアームレストも若干そのような
”ずらす”張り合わせなのだが、
このレザーEXCLUSIVEでは
さらに強調した高低差を設けた。

最前方ではこれ以上広がれば
それは側面(!)と化すほどに
ワイドを広げた意匠というのもポイントだ。





室内の構想を語るオーナーは本当に笑顔で楽しそうだ!


今回の作業はこの1点。


だが、その変化度合いは
凄まじく大きい!

このアームレストが鎮座する室内は
「誰がどう見ても純正ではない」
と、直感的に思えながらも
ただ見れば見るほどに

「いや、純正で間違いないのか・・・?」

と、最初の直感が揺らいでくるような
独特の存在感だ。

シートと見比べれば、
これが突拍子もなく作られたものではない
という事はすぐに察知できる。


まさしく”22系クラウンならではの”
デザインとも言える。

これぞ
「純正よりも純正」
たる所以、



・・・そして「極み」だ。



END





22系クラウン「レザーEXCLUSIVE」

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