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白革と墨ブラック。


各画像はクリックで高解像度


今や希少中の希少モデル!


RAV4-PHVの年次改良後モデルに
ご入庫頂いた。

もはや入手困難の筆頭か、
まさかここまでになるとは・・・
多くの人が想像しなかったと思う。

そんな状況の中にあって
強引に(?)”ハリアーPHEV”を発表したから
もう大変だ!

NX450h+を圧迫し、RX450h+までをも
世に放とうとしている日本市場。


当初から「海外だけの発表」に
しておけば何も問題ないと思うが?
なぜか日本も情報配信だけ同一線上で扱っている。

そもそも配車する気のない国にまで
どうして?
と感じているのは自分だけじゃないはずだ。


とはいえ、このモデル。
基本メカニズムを複数の車種と共用するが
本当に素晴らしい完成度!

加速性能から静粛性に至るまで、
外観こそRAV4ではあるが
もはやRAV4の車格感ではない。

NXもそうだが、350のターボを
乗り回した直後に450h+に乗ると
本当に別の車のようだ!


だが・・・

手には入らない(汗)


なんとも歯がゆい日本国民。

豊富な左ハンドルを引っ張るか?
いや、でもな・・・


一度は皆考えるのかもしれない。


そんなRAV4-PHVへ今回は
眼にも鮮やかな!
「レザーEXCLUSIVE」
をご用命頂くことが出来た。


ご承知の通り、PHVには専用配色の
「黒×レッドステッチ」
のインテリアが採用されているが、
今回はそれを全く意に介さず(!)
オーナーの意向によって
大変珍しい採用例のインストールとなった。


早速ご紹介させて頂こう!




まずはご入庫時の状態、
最初に着手したのは「ドアライニング」。

ご覧頂く通り、前回のご入庫時には
加工のために部品を一旦取り外して
お預かりをさせて頂いた流れ。

「ドアグリップオーナメント」

のUPR側とLWR側を一挙に変貌させよう
というのが今回の狙いだ。


そして極めて斬新なその意匠は~



黒に白、そしてアクセントにレッドという斬新な組み合わせ!

思わず二度見する!

そんな斬新な光景となった
ドアライニングセクション。

今回オーナーであるN様が悩み抜いた末に
チャレンジ下さったこの意匠

「とにかく自分は白が好きで」

と仰られていたもの。

純正採用のレッドステッチには
かなりの不安を抱いておられたものの、
なかなか見事な融合で決して当初のような
不安に感じるようなものではない仕上がりに。




それぞれベースに選択したのは
LEXUS L-texでおなじみの白革。
F-SPORTなどに積極使用している素材。

それを張り合わせを境にして
白革パンチング革とコンビさせたという仕様だ。
ステッチにはこれもまた斬新な
”シャンパンゴールド”
のカラーをあしらったまさにスペシャル仕様。


白革を好みにより使用した事で、
”純正との共存”
を強く意識しすぎると
ここにレッドステッチ・・・などの
判断になる場合もある。

それはそれでダメではないが、
こういうケースは周囲に左右されず
”製品単体で成立させる独創の仕様”
で突き進んでしまったほうが
うまくいくケースが経験上多い。

今回のケースでも無理やりに
「白革×レッドステッチ」
にするよりも、これはこれで完結していて
なによりも!

”オーナーの満足感が大きい”

という事が何よりだと思う。


UPRとLWRで言わば
”巨大なUの字”
のように長い距離を形成する部分。

なので余計に
「これはこれでこういう意匠」
の場所なのだ!
と割り切るほうが


結果的に違和感もなく好印象
という一例じゃないかと思う。

ダッシュのレッドステッチにも
ドアショルダーのレッドステッチにも
引っ張られずに、
巨大なUの字のセクションは白革と
シャンパンの組み合わせだ!

というわかりやすさを優先した例だ。


両サイド、ドアセクションに
ご要望の白革素材を配置したN様。

このサイドパートが浮いてしまぬように
同時にご用命を頂いたのは
”センターセクション”。

まず最初はこちらのアームレスト、
先ほどのドアグリップと同じく
現品加工でお預かりをさせて頂いたもの。

G社の間で

”修行期間”

と囁かれている仕様(苦笑)
この状態でしばらくの間、過ごして頂いた。


そしてご覧のように眼にも眩しい程の
白いパートが中央に新設置。

ストライプの意匠を中心に設け、
ベースはスムースレザーとした上で
中心を貫くストライプにはパンチング。

先ほどのドアグリップと共通する
意匠にてご用命を頂いた。


白、黒、赤の3色が織りなす室内。

この3色の相性というのは
悪くないと思う。
例えば「GR」などもそうだが
メッキ、黒、赤の取り合わせ。

今回のようにオーナーの意向で
「とにかく白くしたい!」
という場合はこれがベストだと思う。

あとは個々の好みにもよるのだが
このケースで言うと

”ストライプ部に黒革パンチング”
”両サイドにレッドステッチ”

なども充分あり得るかと思う。

それでもベースが白革であれば
充分に白を強調した印象になるのは
間違いない。
ただ、狭い範囲に少しずつの色を混ぜると
”忙しない印象”
となる場合があるのでそこは要注意だ。



更に最後は同じくセンターパートで
シフトセクションにも手を入れて頂いた。

台座部分にES用の面影を残しているのは
シフトノブも今回は「現品加工」を
ご利用頂いたためだ。

さりげなく床面を彩るのは
先行して採用頂いている
”墨ブラック調”。

純正のプラスチック素地とは
この段階で大きく高級感が異なるが


ここも一新する格好、
思い切って白を大胆に使ったケース。

人気の流用メニュー
「レクサスESシフトノブ」
は見事な白革パンチングへ。

そしてシフトブーツには
先ほどのセンターアームレストと連動する
「ストライプブーツ」
を採用して頂いた。



ベースが白革、中央にパンチング
そしてシャンパンのステッチ。

更には墨ブラックのトリム。

思い浮かべてイメージする記憶の中の
RAV4インテリアの姿は
全く見当たらない仕様となったもの。


と言う感じで今回はドアのパートから
センターのパートへ
合計すると実に7ヶ所の加飾を全て白へ。

この変化度合いは絶大で、
あくまでも黒×赤の内装であることには
変わりはないのだが、
バランス良く好みである白革を
配置して頂いたので、決して破綻することなく
独自性のある室内へと生まれ変わった!


いかがだろう?

僕は決して間違っていないと思う。
ただ、この日完成後の室内を見て
オーナーのN様は

「中央が少し弱い?」

のような印象を抱かれたようなので、
これはゆくゆくの事として
”シフトコンソールフレーム”
を白革とすることで、センターの白革エリアが
太くなるので有効なのでは?

のような会話も持たせて頂いた次第。


なにしろこのチャレンジングな
インテリアの創造はまだ始まったばかり、
これからがますます楽しみな
コンセプトの一台だ。



この日、お帰り際には
リヤワイパーの下へ

「コーポレートステッカー」

も堂々採用頂き、なんとも
嬉しい限り。


N様のお言葉でとにかく印象的
だったのは

「車は好きだがこれまでこんな風に
純正を変えたことは一度もなかった」

「自分がこんな風にハマるとは思っても
みなかった」

というお言葉だった。


「クルマをいじる」

と聞くと人ぞれぞれ様々なパーツや
光景が思い浮かぶと思う。

僕らのプロダクトはきっと
そのどれにも当てはまらない。


車をいじる、というよりは

「オーナー個々に仮想の年次改良」

を行っているような感覚に近い。

たった1台分限りをレザーやカーボンに
するなどということは従来であれば
なかなか実現しがたい事柄。

でもここではそれが当たり前に
実現可能なのだ。


だからこの日N様が仰っていたような
お言葉というのは
従来の枠組みとは少し異なる
ことの象徴のように思えて嬉しいのだ。




そういえば、フロントホイールの
マッチングを巡って販売店様より
ご指摘があったと仰っていた。

僕の眼には大丈夫なように見えたが、
糸を垂らして入念に(!)
確認を受けたらしい。


でも本当に極めて微妙な感じだったので
”フェンダーアーチモール”
をアドベンチャーのワイド仕様にして
SHIBOTORI PLAN・・・

でも収まるかもしれない?



考えるだけ考えた末、
N様にお伝えするのを忘れてしまった
という失態(苦笑)


いずれにせよ、N様は本当に
最新世代のPHVライフを謳歌されている!

笑顔で愛車の話をしている光景は
僕らにとっても本当に晴れやかな
気持ちで嬉しいことだ。




END





八王子銘菓「万叶」さんのどら焼き
全て異なるお味!誠にありがとうございました!





50RAV4「レザーEXCLUSIVE」

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