50歳でプロのカメラマンになれたわけ
コロナ不況で職を失ってどうしたものか?
と考えている人も多いかと思います。
私もその一人。
おかげさまで時間だけはたっぷりあるので
思いつくこと、できることは何でもやっていくことにします。
さて、私が50歳という年齢からプロのカメラマンになれたか?
という経験をお話しようと思います。
まずは自己紹介から
1965年生まれ。今年55歳。女性。
フリーランスとしてwebの仕事や写真を仕事にしています。
もともとは個人でネットショップを運営していました。
といっても本当に趣味の延長のようなもので稼ぎもパート収入程度。
それでも外に働きに行かずに収入を得られたこと、様々なスキルを身につけられたことは今となったらやっていて本当によかったと感じています。
そこから紆余曲折があってネットショップも止めてweb制作を主力にしたのが今から5年前。つまり50歳になってからのことです。
私のカメラ歴
はじめてデジタル一眼レフカメラを買ったのが2011年です。
それまでもコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)でネットショップ用の商品などを撮影していました。
今と違ってデジタル一眼レフカメラ(デジイチ)は非常に高価だったし、女性が持つような代物ではありませんでした。
でもずっとデジイチが欲しくて家電量販店に行っては、冷やかして帰るという日々。
ある日◯ーズデンキでキャノンの50mm単焦点レンズ(当時1万円)を触らせていただいた時にどうしても欲しくなりキャノンEOS kiss7x というビギナー用のカメラと50mm単焦点レンズを衝動買い。
この時から基本的に私は単焦点レンズを使うという撮影スタイルです。
当時は今と違って女性向けのカメラ教室などもあまりなくて、どこで習えばいいかわからなかったのでわけもわからず撮影していました。
ところがそんな私が翌年にはお金をいただいて撮影の仕事を始めています。
今思ったらなんと無謀な!
と思いますがたまたま私のブログを読んでくださっていた方からのご依頼でした。
カメラ歴に入るかどうかわかりませんが、20代のときもアナログ一眼レフカメラも持っていました。まったく使いこなしていませんでしたが。
風景を撮影したり子供が生まれてからは子供の写真を撮りまくっていました。
写真を習ったがほぼ独学
2012年ぐらいからチラホラと個人向けの写真教室が出てきました。
その前からあったのかもしれませんがたまたま私が見つけたのがそのぐらいの年です。
当時なんだかんだと撮影のご依頼をいただいていましたが、恐ろしいことにまったくカメラの仕組みも知らずに撮っていました。
これではイカン!と思って女性向けのカメラ教室を転々と。
とても運がいいことに2回目の写真教室は個人向けの普通の写真教室でしたが先生が第一線で活躍していた方でその先生に仕事で撮影してきた写真を講評してもらいフォトショップでのリタッチを教わることができました。
このときはすでにサロン専門カメラマンとして1ヶ月3〜4件の仕事をいただいていました。
よくカメラマンになるためにはアシスタントとして何年も下積みをしなければならない・・というような話を聞きます。
でもまったく素人に毛が生えたようなアラフィフの私がビギナー用のカメラと1万円の単焦点レンズのみでお金をいただきながら経験を積んで今に至ります。
どうやって仕事を得ていた?
ズバリ!発信する。
それだけです。
いくら写真を仕事にしたくても「写真を撮りますよ〜」と発信しなければ当然ながら仕事は入りません。
私の周りでもずっと写真教室に通い続けている方もたまにいらっしゃいます。
私から見ると高額なお金を使ってたくさんのスキルを学びや高価なカメラを購入しているのは羨ましいというかもったいないというか。
クライアントさんに私よりもすごくスキルもあってカメラもいいものを持っている人もいるよ・・と教えてあげたくなります。(教えませんが)
先述したように私はカメラにもスキルアップにも大したお金を使っていないので(笑)
私はアメブロに写真をいくらで撮ります。と書いて
あとは安価で撮影依頼を受けながら自分の経験を積みつつ撮影事例をブログにアップする。
これをずっと続けています。
こんなことで撮影依頼って入るの?
と思われるかもしれませんが実際にこれで入りました。
ゼロ→1にすることは起業したときに一番むずかしいと言われています。
ゼロを1にできれば少しずつ1を10に10を30に・・と上げていけばいいことです。
たとえ激安でもまずは自分の力で稼いでみる。
けっしてボランティアではなく。
カメラマンとしての仕事は本業ではなく副業のようなものですが、写真の仕事から本業の仕事につながることも多いです。
撮影料金っていくら?
ホントに安かったです。
はじめてサロン撮影をしたときは出張費込で3000円でした。
え?3万じゃなくて?
はい、今は3万+出張料金で受けています。
ですので10倍以上になったわけです。
ほぼ素人がたとえ3000円でもお金をいただくことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
私もやはりそこは気になったのであらかじめ注意事項としてこのような文を添えていました。
●写真の勉強はしていますが、写真の専門学校に行ったりプロの写真家の下で修行したりしたカメラマンではありません。本格的な撮影をご希望の方は別のカメラマンでの撮影をお勧めします。
それでご了承をいただいてから正式に依頼を受けるという方法をとったことでこれまでクレームはありません。
ターゲットを絞ることで差別化できた
カメラマンと一口に言っても人を撮る方、モノを撮る人、風景を撮る人・・
芸術的な作品を作る人もいるし、商売で撮影する人もいます。
本当に様々なんですよ。
だけど普通の人はカメラマン=何でも撮れると思っています。
やっぱり人間なので得意不得意の分野があります。
私は少しだけですがアロマセラピストとして自宅サロンを開いた経験があります。(何でもかじってます)
それを強みにできないか?
と考えて「サロン専門の写真撮影」という看板で売り出すことに決めました。
そうです。ブランディングがとっても大切です。
もし私がただ写真撮ります!
と書いても素人に毛が生えたアラフィフ女カメラマンを選ぶ人はほぼいないと思います。
それにまったく私とは無縁の撮影依頼が来ても困ります。
ターゲットを絞ることで私が撮影したい層の方から撮影依頼をいただくことができました。
またこのサロン専門の写真撮影で検索したところ当時競合がなくて実は一人勝ち。それからサロンの施術風景の撮影はモデルさんが肌を露出することになるので女性のカメラマンということでとても喜んでいただけました。
料金の設定の仕方
最初は3000円で撮影していましたが、経験値に伴って少しずつ料金を上げていきました。
料金が上がると依頼が減るのでは?
と思われるかもしれません。
でも、相場よりずっと安い料金だったので上げてもあまり問題はありませんでした。
ただ気をつけたことは一度上げた料金は絶対に下げない。ということ。
たとえば1万円に料金を上げたあとにどなたかの撮影をして、その後なかなか申し込みが入らないからといって料金を下げることは一度1万円で撮影をさせていただいたお客様に失礼です。
なので、料金をあげるときは絶対に後戻りできないので慎重に行いました。
自分のサイトを作ってサービスを提供するということ
初心者ほど私は自分のサイトを作ってサービスを提供することをオススメしています。
たとえばourphotoなどのカメラマンとお客さんとのマッチングサイトだとどうしてもベテランのカメラマンにお仕事が集中してしまいます。
それから私は小心者なので自分の腕を評価されたりするのが怖いということもあります。最初から自分のブランドで責任を持って行うほうが実はとても気が楽です。
料金面でも数をこなしていけばそこそこの料金でもお客さんが来てくれます。マッチングサイトだと手数料が取られますが自分のサイトですともちろん100%自分の懐に入っていきます。
豪華なホームページは必要ない
お金に余裕のある人はそれなりのホームページを業者に頼んで作ってもらうことも選択の1つですが、写真に関しては自分の今までの作品をブログで載せていくというスタイルでも充分です。
それがポートフォリオとなってお客様が撮影を依頼するかどうかジャッジするポイントにもなるかと思います。
回数を重ねるたびに自分のスタイルができてきた
写真を始めたばかりのときは写真教室で講評してもらっていました。
そこの教室を止めたあとも不定期で単発のクラスに入って学んでいました。
写真ってこう撮れば正解・・とかがありません。
お客様が気に入ってくれればそれが正解です。
お客様がどんな写真が欲しいのか?
写真を何に使うのか?
またこちらからもたとえばホームページのヘッダー用にしますので「引き」で撮ります・・などと提案をします。
実際にどのような手順、機材で撮影している?
ここからは実際にどのような手順でどのような機材で撮影しているか?を書いていきます。
サロン撮影の場合
はじめにお部屋全体を撮影します。
レンズ EF24-105mm F4L IS USM
お部屋を広く撮るために24mmで撮影します。
暗めのお部屋は三脚を据えてシャッタースピードを遅くして明るめに撮影します。F値は4ぐらい。
私がよくやるのは窓に向かってカメラを向けてベッドを少し斜めに配置します。そうすることでベッドの全体が映るのでよりサロンらしい雰囲気になります。
施術風景
レンズ タムロン35mm F1.8
F値 2.8ぐらい シャッタースピード 100前後
クリップオンストロボ スピードライト430EX III-RT
できるだけモデルさんに負担をかけないように部位ごと10カットぐらいずつ撮っていきます。最初の頃は施術しているところをカメラで追っかけていましたがそれだとどうしても長時間になってしまいます。
ですので写真用にポーズを作ってもらいながら撮ります。
できればお客様に欲しいカットをあらかじめ考えてもらってそれをスマホなどで見せていただきながら撮影するとお客様の希望のカットが撮れるのでおすすめです。
プロフィール写真
室内の場合は明るい部屋で天井・床も白にしています。
私の場合自然光で撮影していたので季節や天候によってカメラの設定が必要になります。
何事も行動を起こすことが一番大事
私は自分でも覚えていないぐらい前に自分のノートに「カメラマンになる」と書いてあるのを発見しました。
いくらカメラを習いに行ってスキルを身につけたとしても、自分が写真撮影を仕事にしていることを何かで発信しなければ当然ですが誰からも撮影の依頼はきません。
私は◯◯円で写真撮影をしています。
とホームページに書くだけ。
もしくはブログでもSNSでも。
(たまに料金が書かれていない人もいますが私なら怖くて頼めません)
行動を起こした人だけが夢を掴むことができるのがこの宇宙の原則です。
ちなみに私は50代向けの起業相談やワードプレスレッスンなどのサービスを行なっています。
お気軽にご連絡くださいね。
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