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週記12月(その3)

37.5℃の熱が下がらない。鼻と喉に来るタイプの風邪で、声がかすれてまともに出ない。月曜日の朝に抗原検査キットを請求して、自主的隔離生活に入った。幸い買い置きの食材があったので飢える心配もなく。

もしもに備えて実務の短納期依頼をお断りし、大部の翻訳を進める。

水曜日の午前中にキットが届く。なんと驚きの陽性でした。鼻づまりのくせに嗅覚はかなり良かったし、キットが来る前に熱が下がりはじめていたのに。しずしずと陽性者リストに登録。キットの画像ファイルをリストに添付しながら「線が薄いからやり直し」なんて言われて、やり直したら陰性ってことにならないかしらと往生際の悪いことを考えていたが、「医師がチェックした結果、陽性が確認されました」というメールが届いた。確定じゃん。

登録すると、HER-SYSというデータベースへの入力を求められる。これがまた字が小さいんだ。スマホでしか入力できないのも、わたしのようなPCネイティブには不便。それでも何かあったときに行政からサポートしてほしかったので、陽性解除の日まで毎日入力した。今回は超軽症だったからできたものの、スマホを手に取るのもつらい方々はどうなさったのだろう。

楽勝だと思っていた。水曜日に熱はすでに36℃台に落ち着き、のどの痛みと鼻づまりはしつこいけど、特につらいというほどではない。それでも一応念のため、実務翻訳のエージェントから依頼メールが来たときのため「感染したからお仕事1週間ほどできません」という自動メッセージを作り、少しゆっくりめのスケジュールで動いていたはずなのに、金曜日になってまた調子が悪くなった。原文が頭に入ってこなくなった。本人は訳しているつもりなのだが、くらくらして起きていられなくなる。怖くなって横になった。1時間は寝た(のか意識消失なのかは不明)。戻ってエディタを開くと、さっぱり意味不明の文字列が10行ほど。熱がないのに。熱もないのに。

コロナが風邪だなんて、誰が言った? 土曜日にも依頼が入ったが、いつまたあんな体調不良を起こすかわからないし、まともな翻訳ができるわけがない。ひとまず週末は仕事を受けないことにした(ちょっと面白そうな案件だったんだけどな)。

それでもわたしの症状は軽い方に分類されると思う。日々、全国で200名あまりの死者を出す感染症だ。心してかからねばならない。変異株が次から次へと生まれ、一度感染したらもうオッケーというものでもなさそうだ。

保健所から電話。17日23時59分にて陽性解除。まだ鼻は軽く詰まっているけど。保健師さんの説明によると、クラクラしたのはコロナとは関係ないとのこと。保菌している可能性が高いため、12月18日現在、火曜日までは人の集まるところや会食を控えるようにと言われている。

CCCメディアハウス様から2冊ご恵投たまわる。

泥酔と言えば栗下、もとい、経済記者としてのご経験をもとに、毎回すばらしい著書を世に送り出しておられる栗下直也氏が、13歳にもわかるよう、楽しくわかりやすく社会を読み解く一冊。ライフハックの達人村井理子氏が満を持してお書きになったライフハック本。どちらも読むのが楽しみだ。


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