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【投資 × 未来学】フォアキャスティングから見るネクストテクノロジートレンド

未来予測は投資にとって非常に強力な視点と言えます。特に未来を多角的な視点で吟味し、予想する分野を未来学と呼びます。
日本ではまだまだ未来学は一般化していませんが、私は未来学を用いて長期投資に有効な応用ができると考えています。
今回は未来学を扱う者、Futurist(フューチャリスト)として、未来予測の手法の1つであるフォアキャスティングを使った予想を簡単に記してみたいと思います。

フォアキャスティングとは現在の延長線上の未来を予測するアプローチ方法です。
まずは次世代通信規格を例に見てみましょう。
一昨年は5G関連銘柄が市場を賑わせました。
これは1G、2G、3G、4Gに次ぐ5世代目の通信規格のことですが、当然次は6世代目の6Gが開発実装されることが予測できます。
注目してほしいのは次世代通信規格が社会実装されるサイクルです。
1Gが出現したのは1980年代、2Gは1990年代、3Gは2000年代…と続きます。ここから読み取れるのは通信規格は10年サイクルでアップグレードされていることです。
単純に考えると2030年頃に6Gが実装される可能性が高いです。時期については多少の前後があると考えられるので情報収集しながら調整が必要になるでしょう。

おおよそ2030年頃に6Gが実装されると仮定して、もう少し踏み込んだ予想を立ててみます。
リアルタイムかつ大容量通信が可能になった6G社会では3D空間、つまり空の交通網の最適化が実現しているかもしれません。
そうなるとモビリティや貨物輸送としてドローンが自動制御されながら都市の空を行き来していることでしょう。
ここから簡単に推測される関連株式セクターは
・大型ドローン
・空中自動車
・大容量蓄電池
・量子コンピュータ上で使用するアプリ開発会社など。
不確実な未来なのであくまで可能性の域は出ませんが、6Gが実現する未来のシナリオをいくつか描き、関連する銘柄と実現に必要な材料やソフトウェア、加工技術を持つ企業をチェックリストに入れると長期で高いリターンを狙うことができるでしょう。
※今回は簡単な例なので私自身が真剣にフォアキャスティングを使って描いたシナリオではありません。

人は新しいテクノロジーに抵抗感を覚えやすいと言われています。特に日本人はその特徴が顕著だとされています。
しかしながら投資でもビジネスでも勝者は未来を見極める先見性がある人たちだと言われています。
チャート分析などの手法も重要ですが、特に兼業投資家に多い長期投資で大きなリターンを狙う場合、未来学は武器になるのではないでしょうか。

まとめ
・歴史を遡りテクノロジーサイクルを見つける(5〜10年くらいのサイクルが扱いやすい)
・次のサイクルが到来する予測を立てる
・そのテクノロジーが及ぼす影響や生み出す価値を想像し、関連性の高い分野をチェックリストに組み込む。
・アセットアロケーションのバランスを考慮しながらポートフォリオに組み込む。
・⚠未来は不確実なので一点賭けしない。(分散の結果少額投資となったとしても高い成長率により大きなリターンが見込める)


未来予測の方法は他にもあります。バックキャスティングと言われる方法。近年はdeeptechから立てる予想やSFプロトタイピングといった概念も出てきています。
また別の機会に言及したいと思います。

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