gRaコーチの指導法:選手を伸ばすための3つのポイント
コーチングにはいろんなやり方があり、選手やコーチの性格やスキルによって、合う・合わないがあると思います。ここでは、私がVALORANTのコーチとして意識している3つのポイントについて紹介します。
1. 選手の能力・性格に応じたコーチング
選手の能力や性格は様々です。それぞれの選手に適したコーチングを行わないと、効率的な指導は難しいです。以下のようなアプローチを採用しています。
対話型コーチング
プレイヤースキルが高く、自己学習能力のある選手に対しては、知識を押し付けるのではなく、雑談を通じて自然に情報を伝える方法です。例えば、「最近こういう構成が流行ってるね」といった話題から入り、「こういう構成はこの動きをするといいよね」と話しながらお互いの認識を統一していきます。
ガイドコーチング
真面目に学ぶが、成長が遅い選手には、ヒントや方向性を提供し、正しい道を示します。分からないところをヒントを加えたり、方向を間違えないようにアドバイスをしたりすることがポイントです。
モデルベースコーチング
勉強はあまりしないが、直感や成功体験で動く選手には、似たようなプロ選手を参考に「この選手はこうしてるよ」といった具体例を提示します。変に違ったスタイルを提示するよりも、成功体験を重視したコーチングです。
基礎コーチング
学び方がまだ定まっていない選手には、ゲームの基礎を教え、学習方法を指導します。どうやって勉強していくのか、ゲームの基本を教えることで、選手の成長をサポートします。
性格面でも指導方法を変えています。例えば、頑固な選手には実際に試してもらい、成功体験を通じて新しいアプローチを受け入れやすくします。一方、素直な選手には、全てを鵜呑みにさせず、考え方の幅を持たせるよう心がけています。例えば、「これは絶対に必要なこと」として教える部分と、「こういう考え方もあるよ」と提案する部分を分けて指導します。
2. 直近のメタやトレンドの即時伝達
チームが取り入れるかどうかは別として、直近のメタやトレンドは即座に伝えることが重要です。対戦相手が取り入れている可能性が高く、対応力に差が出るからです。最新の戦術や構成は強力なことが多く、迅速に共有し、議論することでチームの競争力を高めます。変化のスピードが速いValorantでは、タイムリーな情報伝達が不可欠です。
3. 基礎固めの重要性
基礎固めは、どのチームでも欠かせない要素です。基礎がしっかりしていないチームは応用力に欠け、負けている時に立ち戻る基盤がありません。例えば、エリアコントロール、スキルトレード、人数や武器の有利不利など、最適な動きを身に付けることが重要です。基礎をしっかり叩き込むことで、応用もスムーズに教えられ、理解も早くなります。
最後に
これら3つのポイントは、私のコーチングスタイルの基本です。他にも意識していることや大事にしていることはありますが、特にこの3つは常に忘れないようにしています。これが正しいとは限りませんが、共感できる部分があれば参考にしていただけると嬉しいです。共感ポイントやご意見があれば、ぜひDMやコメントで教えてください。
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