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【さがす】鑑賞感想

西成区を舞台とし、貧困だがどこか温かい居心地の良さを感じる父娘の家。突然消える父。

指名手配犯を「さがす」父と、失踪した父を「さがす」娘、そして死にたい人を「さがす」指名手配犯。
指名手配犯は現実が生み出した狂気的殺人鬼だけど、きっと原田悟を信頼していたのだろう。初めての理解者だったように感じた。

娘のいる善の世界と、指名手配犯のいる悪の世界の境界線を行き来する父。話が進むごとに息が苦しくなるような、''怒り''と似たような雰囲気を感じるような映画だった。

みんな何かを探してる。
誰かを探してる、希望を探してる、理解者を探している、愛する人を探してる、楽な死に方を探してる、そして生きる意味を探している。


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