見出し画像

そぞろ神に取り憑かれてるから旅に出たいんだと思う

突然だが、あなたは松尾芭蕉をご存知だろうか。恐らく中3の国語の授業で学んだはずだ。
古典は苦手だったのに(くーかりくーかりしーきーかるけれかれって呪文かよ)未だに脳にこびりついて離れない一説がある。

春立てる霞の空に、白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず...

松尾芭蕉の奥の細道の一小節だ。

(春の空が霞んでくる季節に白川の関所(福島県)を越えたい。気持ちをせきたてる、そぞろ神がとりついて、狂おしい心境になり〜)

要は旅に出たくて出たくて海に行ってあー旅行きたいわーって想いを馳せて、でもなー途中で死んじゃうのもなーと一時諦めたけれどやっぱそぞろ神が嗾(けしか)けてくるしな!よし!旅に出よう!と旅立つ話だ。芭蕉かわいい。

この“そぞろ神“というパワーワードにノックダウンされた私はそれ以降旅に行きたい衝動に駆られた時に「ねぇ、そぞろ神が誘(いざな)ってくるんだけど」と夫を誘うようになった。

ちなみにそぞろ神に誘われた時は弾丸で箱根に行くことが多いです。理由は都心から1.5hで旅気分がお手軽に味わえる、街がコンパクトで1泊2日で楽しめる、ロマンスカーで居酒屋電車(飲みながら移動)が出来るからです。

はーそろそろそぞろってきたな。

箱根の楽しみ方たくさんあるのでそれもまた別記事にて纏めます。