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ラッセルは自分がまだハミルトンとフェルスタッペンのレベルに達してないと思っている

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目標はDAZN F1公式さんに「あのブログでこんなこと言ってました」って引用されること。

今回はイギリスのメディア「Autocar」に1月16日に掲載されたジョージ・ラッセルのインタビュー内容について。

2019年からウィリアムズ・レーシングのレギュラードライバーとしてF1に参戦中。昨年の第16戦サクヒールGPでコロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出場したラッセル。

メルセデスでの1戦で見せた素晴らしい走りは、F1界全体に大きな衝撃を与え、一躍未来のF1チャンピオン候補に躍り出るまでになりました。

そんなラッセルをイギリスのメディアが放っておくわけもなく、現地での人気も急上昇中。そんな中で行なわれた今回のインタビュー記事の内容は非常に興味深いものでした。

まず、昨年の第13戦、イタリアのイモラ・サーキットで行なわれたエミリア・ロマーニャGPでのクラッシュについて。ラッセルは10位走行中にセーフティーカーの真後ろで、自らのミスによってクラッシュしてリタイアしています。

失敗を犯してしまった時に、その過ちを認めることは重要なことだ。それは自分の周りの人にも、失敗から学ぶことが出来ると気づかせることができるからね。自分だけじゃなくてチームにとっても大事なことなんだ。「ミスを犯してしまって本当に申し訳ない。だけどこれを繰り返さないために僕は最大限の努力をする。僕はより強くなって戻ってきて、いい結果をもたらすよ」ってね。

続いて、2017年1月よりメルセデスの育成ドライバーになったことで、プレッシャーを感じたことがあるかという質問に対して。

2017年にGP3(現F3)での最初の数レースでそう感じたことがあったかもね。でもシーズン途中のある時点で精神的に強くなったんだ。「ここにいる理由があって、何の理由もなしにメルセデスに選ばれたわけじゃない」って自分に言い聞かせたんだ。メルセデスは15-20歳の若いドライバーと毎年育成プログラム契約するわけじゃないからね。

僕はその時、メルセデス育成プログラムにいた3人のうちの1人(他2人はパスカル・ウェーレインとエステバン・オコン)だったけど、その中でも抜きん出るために、ベストを尽くさなければならないと自覚してたよ。プレッシャーはいつも自分自身から受けるものさ。でも自分が成し遂げたいものをわかっていたし、メルセデスとの繋がりはポジティブなものだと考えてたよ。自分に向けられた過剰なまでのプレッシャーも楽しんでいたね。

そして2020年のウィリアムズでのパフォーマンス、ハミルトンの代役としてメルセデスから出走したことについて振り返って。

訪れる全ての機会で、これがラストチャンスだ、と思って取り組まないといけない。次に何が起こるかなんてわからないからね。サクヒールGPで起こったことなんて、誰も予想できなかっただろうからね。

最後に現在の自分自身のドライビングスキルについて。

僕は自分に正直な人間なんだ。まだドライバーとして改善すべき点があることをわかってるよ。ハミルトンやフェルスタッペンのラップをみて彼らが成し遂げているものを見た時、僕のパフォーマンスは同じくらいか、彼らより少しだけ劣っているって自覚がある。僕は自分自身の最大の批評家なんだ。

ということで、F1で現在最強と言われるハミルトン、最速と言われるフェルスタッペンの2人のドライバーと自身を冷静に比較していますね。

ラッセルは無線(Q2に進出した時の喜びや、嫌なことがあっても文句を言わない)やSNSでの振る舞いをみているとナイスガイで好青年のイメージが強いですが、一方で精神的なタフさと負けん気の強さも兼ね備えている印象です。英語でのロングインタビューや、サクヒールGPでのレース中の落ち着きと、レース後の悔し泣きは、彼の本質をよく表している気がします。

ということで、ラッセルの口からいつの日かハミルトンとフェルスタッペンにも負けていないという発言が出ることを期待しています!

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