見出し画像

カンボジアでの学びPart2


皆さんこんにちは。GRAPHIS18期渉外部のはやとです。
 
今回もカンボジアでの学びについてテーマを絞ってお届けします。前回、りこが「子供達と交流して分かったこと及び問題点」について紹介していました。


そして、今回のテーマはこちら💁‍♂️

「カンボジアの暮らし・経済」

地域格差、交通事情、外資系企業の進出といった経済に関する3つのテーマを掘り下げていきながら、私達が実際にスタツアで学んだ事も踏まえながら、カンボジアのリアルな現状について紹介したいと思います。また、日本で暮らしている中ではあまり目にすることが出来ない写真も皆さんに共有しながら紹介していくので楽しみにしてくださいね。


 
1. 地域格差

 最初に地域格差について紹介したいと思います。実際に私達がカンボジアに行ってみて誰もが感じたのが首都とそれ以外の地域の格差です。私達は、カンボジアの島「ルムドア島」、地方の「シェムリアップ」、首都の「プノンペン」に行きました。その際に、この3つの地域の差が非常に大きかったです。実際に私達が撮ってきた各地の様子が映った写真をお見せしたいと思います。
 

以下がルムドア島の街の写真です。


以下が地方のシェムリアップ中心部の写真です。



以下がシェムリアップ郊外の様子です。


以下が首都プノンペンの様子です。


これらの写真からも分かるように、カンボジアでは地域間の経済格差がとても深刻になっています。地域間格差は収入、労働力の増減、教育の質、医療提供体制などといった人々の生活や経済に欠かせない分野の問題に直結してきます。例えば、都市部では高校や大学に進学出来る程度の十分な家庭の経済力や学校の教育の質が担保され、病院や医療提供体制が十分に整った環境で生活を送ることができる人達が多い一方で、地方や島、農村部では学校不足や教師不足による子供達の教育の質の低下、病院救急医療提供体制の不足における医療難民、隠れ患者の増加、売春や早期結婚児童の増加、貧困・栄養不足状態の子供が多いといった貧困問題が深刻です。そのため、私達は支援団体として、カンボジアの地方や島、農村部における教育体制や医療提供体制の増強のための支援を継続的に行っていく必要があると改めて感じました。

2.交通事情

 私達がカンボジアに行って実際に感じた事の2つ目は交通事情や交通インフラ、とりわけ道路の問題です。先程、カンボジアでは未だ、道路が十分に整備されていない地域が多くありました。また、首都とそれ以外の地域での交通インフラの発達度合いの差も顕著に見られました。まずは、都市部の交通インフラの状況について皆さんに紹介したいと思います。

こちらの写真が、首都プノンペンの道路です。

都市部では多くの場合、道路はコンクリート舗装されており、人や車がスムーズに行き来できるような体制が整っています。また、中心部を循環するバスも見られました。このように都市部では、道路が比較的整備されている事が分かると思います。

こちらが、地方シェムリアップ中心部の道路です。
こちらも、首都プノンペン同様にコンクリートが整備されており、車やバイクが行き交っています。ですが、首都プノンペンと違うのが、大雨が降った際の水害対策がまだ十分に整っていないという課題があります。

このように、大雨が降ると洪水になってしまいます。私達がカンボジアに渡航をし、この写真を撮影した時期はちょうど雨季という事もあり、大雨が降っていました。カンボジアでは、一年の間で乾季と雨季に分かれていますが、雨季の時期になると、このように洪水になってしまう事が多々あるようです。

この写真からも分かる通り、カンボジアの首都や地方中心部以外の地域では現在も道が十分に舗装されておらず、土や砂を埋めて固めたものが殆どです。そのため、私達が実際にそのような地域にバスで行った際には、かなり振動や揺れがありました。

十分に舗装されておらず、土や砂を埋めた状態になっている道では、車や自転車などがスムーズに走る事が難しいです。そのため、本来道路が整備されていれば2時間位で行ける場所が、道が十分に舗装されていない事によって5時間近く時間がかかるという事も日常なのが現状です。また、道が十分に舗装されていない道路は、土や砂で出来ているため、そこに雨が降ってしまうと洪水になったり、地盤がぬかるんでしまったりして通行不能になる事が多々あります。そのため、救急車や緊急運送時に影響が出たり、人や物の移動に大幅な時間を要する事になるため、人の命や経済活動に影響が出ています。

加えて、車のタイヤも砂や土ぼこりなどで汚れてしまうため、痛みや消耗も激しくなってしまいます。

そのため、私達は道路をはじめとした交通インフラの構築や整備を行う事も非常に重要だと感じました。このような状況を脱却するべく私達の団体では、過去に農村部における道路の整備を行ってきました。しかし、現在もこのような道路の整備に関する支援は欠かせないものであると改めて感じました。


3.外資系企業の進出

 私達がカンボジアに渡航をして、学んだ事の3つ目は「首都プノンペンには、外資系企業が多く進出していること」です。私達が首都プノンペンに行った際には、外資系企業の広告や外資系企業の名前が書かれた建物の看板を多く見かけました。カンボジアに進出している企業の国籍は、日本、韓国、中国、アメリカ、ドイツ、タイ、ベトナムなど多国籍でした。その中でも、特に中国系企業の進出が活発だと思われました。

ここでは実際に、私達が首都プノンペンで目にした外資系企業の施設、製品、看板を紹介したいと思います。

これは、VIVOという中国系の企業のスマートフォンが売られている売り場の様子です。このように、ショッピングモールや店で売られているスマホの多くは中国製が占めています。

これは、中国系の電気自動車大手のBYD社の車です。実際に乗ってみた所、とても乗りやすく、非常にコスパが高い自動車だと感じました。なお、BYDの海外進出はカンボジアだけでなく、先日のパリモーターショーにもあったように世界中に市場を拡大しています。

この写真はカンボジアのプノンペンにある日系企業、イオンモールの写真です。カンボジアの首都プノンペンにはイオンモールが2つありました。イオンモール1とイオンモール2の2つがあり、イオンモール2の方が規模が大きくなっています。

こちらは日系自動車メーカーのマツダの販売店舗です。

こちらはドイツ系自動車メーカーのメルセデスベンツの販売店舗です。

こちらはドイツ系自動車メーカーのフォルクスワーゲンの販売店舗です。

こちらは米系コーヒーチェーンのスターバックスコーヒーの写真です。

こちらは、カンボジアのケンタッキーで購入したものになります。メニューや商品がカンボジア風になっていて、プノンペンでしか食べる事ができないメニューになっています。

こちらは、日本でもお馴染みの丸亀製麺です。首都プノンペンにも丸亀製麺が進出しています。

カンボジアの丸亀製麺は、英語とクメール語が中心のメニューになっています。値段も5ドルから6ドル位で、食事をする事ができるので、日本人観光客にとってはコスパ良く馴染みのある日本食を食べる事が出来る有難い店になっています。

この写真は、中国企業によって開発が行われているエリアです。カンボジアにおける経済成長や町の再開発は中国企業によって大きく支えられていると言っても過言ではありません。今後も、このような中国企業のゼネコンによる首都の開発がカンボジアにおける急速な経済発展を後押しするものと思われます。

このようにカンボジアでは首都プノンペンに外資系企業が進出しており、プノンペンにある外資系企業が急速に成長する首都プノンペンの経済、人々の生活を大きく支えている事が分かりました。今後も、カンボジア政府主導で、外資系企業の呼び込みが行われ、急速な首都の発展が後押しされるものと思われます。

4.まとめ

 今回は、カンボジアの経済的な部分について紹介しました。写真で見てもらえると分かる通り、カンボジアは首都とそれ以外の地域での格差がとても大きくなっています。それは、様々な要因があると思われますが、その理由の一つには、外資系企業によるプノンペン進出と企業の首都一極集中化も要因である事が分かります。地域格差は医療、教育、雇用の低下に繋がり、地方における経済活動の活性化や住民の生活の安定性を妨げる要因になります。そのため、外資系企業だけでなく、カンボジア国内の企業と地域の企業の活性化と地域経済の安定化、地域における雇用に繋がる教育の質の向上が求められてきます。この意味において、私達は首都以外の地方や農村部における教育や医療面で、大学生だからこそできる持続的な支援をこれからも行っていく事が必要だと感じました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました☺️🇰🇭

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?