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「Graph」と識る 004-PeterIvy-


先日お引渡ししたお客様宅で、とある照明器具を取付けることとなりました。
本日はそちらの照明をご紹介させていただきます。

ピーター・アイビーは、アメリカ合衆国テキサス州出身のガラス作家です。
ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術学士号を取得し教員を務め、またマサチューセッツカレッジアートでも教員を務めていた経歴があり、2002年に来日、2007年に富山県の農村にある古民家に工房を開きました。

ここで、富山県のガラスの歴史に少しだけ触れます。富山県では300年以上前から製薬が盛んに行われており現在まで続いています。

そして、その薬を入れるための容器として多用されたのがガラス瓶なのです。今日に至るまで発展を続け、富山県は現在でもガラスのまち・とやまとして街を挙げてガラスの素晴らしさを伝えています。

今回お施主様が選んだ作品はそんなガラスのまちで生み出されたPeter Ivyのペンダントライトです。

ミニマリスト的で、シンプル。なだらかで優美な曲線を描く美しく繊細ながらもどこか影のある暗色ガラスの中にほんのりとした柔らかな温もりを灯します。
深々とした雰囲気でありながらくっきりと輪郭を持った存在感でひとつのインテリアとしてアクセントにもなります。
複雑ながらも美しく湾曲したフィラメントは細長いガラス球に覆われ、さらにその上から色ガラスで覆われているものの、一度明かりを灯せば経年劣化までをも計算されつくした美しい照明器具へと姿を変えるのです。

是非一度オンラインストアをご覧になられてみてはいかがでしょうか。
繊細なガラス作品の数々にきっと目を奪われることでしょう。