見出し画像

電子化される前のゲーム説明書には魔法が込められている

 大掃除の時期ですね。今年は気合いを入れて取り掛かろうと、開かずのクローゼットから埃を被ったゲームたちを掘り出しました。マスク必須。

 見出し画像の通り、パッケージの山です。中身は空であり、なんで今まで取っておいたのかが謎です。ソフトが紛れてないか今1度確認を挟み、まとめて処分しようとしたら、作業を中断せざるを得ない魅惑のブツとのご対面。

 そう、ゲームの説明書です。我が家は「ゲームは1日1時間」が冗談ではなかったので、幼少の頃はまぁそれはひもじい思いをし続けていました。
 制限時間が経った後、有里少年は何をしていたかというと、攻略本やゲームの説明書を読みまくって飢えを凌いでいました。
 特に説明書は追加費用もかからない上に、面白く読めるような工夫が凝らされているものも多く、とても楽しかったことを覚えています。

 特に印象に残った説明書をいくつか紹介しようと思います。ちなみに私は任天堂っ子なため、プレステとは無縁の少年時代でした( 'ω')

Wiiスポーツリゾート

 早期予約特典じゃありません。ほんとにパッケージの中にこれが入っているのですよ。

 Wiiスポーツが抜群の面白さであり、その続編かつモーションプラスとかいうワクワクする機能を携えた上に、南国の島が舞台とか最高しかないですよね。
 各アクティビティがこの島のこの辺で行われている、と実際に想像しながら遊ぶのが楽しかった…。想像力豊かな子供ならではだったと思う。

 Wiiスポーツリゾートにどハマりしている時期は、この島がもはや第2の現実世界だったまであります。どこでもドアがあったらどこに行きたい?という卒アルの質問にウーフーアイランドと答えたクソガキは私のことです。

NewスーパーマリオブラザーズWii

 上の世代からは怒られそうだけど、私の中でマリオといったらDSマリオ。それと比較すると、マリオWiiでとにかく目を引く要素は「協力」でした。同時ヒップドロップで画面内の敵を一層とかめちゃくちゃワクワクした覚え。全然できなかったけど。

 ゲーム画像が多めで、説明書を読んでるだけで楽しませてくれるのはさすが任天堂ですね。マリオWiiの説明書を読んでいると、そのような親切心を感じずにはいられない。

最後のページは、新アイテムや機能をピーチからの便箋という形式で紹介するというもの。にくいね、任天堂!

イナズマイレブン

 説明書にゲーム内OPとEDの歌詞が載っているだと…?なんてオリジナリティ。少なくとも私はイナイレ以外にそれを知らない。

 私の少年時代はイナイレと共にあったと言っても過言ではありませんねー。それはいずれ語るとして、改めて説明書を読み返すと他では見られないような独創性が多々見られ、大ヒットした理由が分かるような気がします。

街へいこうよどうぶつの森

 説明書ではないですが、パッケージに同封されており昔の記憶が激しく蘇ってきたので紹介。

Wiiスピーク…あったなそんなの( ゚д゚)

 やってたわぁ、設定は親に全任せで、村に来た友達と画面越しに会話できた時はまじで興奮したなぁ。学校でしか話せない子と家で話せるという特別感がたまらなかった。

 ゲームしながら会話って要はVCですよね。自分用の電子機器すら中学になるまで持たせてもらえなかったのに、小2の時期から似たようなことを経験済みだったとは…恐るべし任天堂。

おどるメイドインワリオ

 次元が違う。他のメイドインワリオの説明書を読んだことは無いけど、多分同じ感じなんやろなぁ…。本編と同じくらい力入れてるのかと思うような、シュールさ全開の説明書には笑わされますね。

 ゲーム本編の話ですが、カタコトの日本語で作法の説明をするの、めちゃくちゃ好きだったなw これだけ強烈な個性を出せないと、マリオ以外の主人公で作品は生まれないのですね…なぁワルイージさん。

終わりに

 操作を学ぶだけなら電子でも全く構わないのですよ。ただ、そのゲームの魅力や面白さを伝える重要な要素のひとつに、説明書ってのは確かに存在していました。
 昔が良かったと言うつもりはないですが、今の子供は日常的に説明書を読む文化がない、って思うと若干のギャップを感じてしまう。ゲームを楽しむためのファクターが一つ確実に損なわれた現代に慣れてくると、ふと紙の説明書という古代魔法にかけられたくなるのです。

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