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P3大好きっ子が『ペルソナ3リロード』を遊んだ感想(12のシャドウ撃破まで)

 ↑前回の続きです。そろそろ「終わらせたら終わってしまう」モードに入りつつあり、遊びたくとも中々進められない状態に陥っていました。周りの方が次々とクリア報告をしている中、いまだに綾時くんにすら出会っていない私…。

 前回に引き続き、プレイしてみてオリジナル版と違う点や良いと思った点を、好きに語っていこうと思います。


相変わらず夏休みは退屈

一番まともなんだよなぁ()

 全く必要ないと思っていた運動部の特訓期間、江戸川のタロット解説以外まるで意味がない夏季講習、それしか無いのかと言いたくなるような映画祭りゴリ押し…。P3であまり良いと感じなかった点が全部据え置きだったのは非常に残念でした。まぁリンクエピソードである程度新イベはあったのが幸いですが。

 超何様?発言ですが『P3R』は、P3ユーザーが「こうしてほしい」と思っているところを、公式が汲み取り昇華した作品だと思っているので、ここは公式と食い違ったなぁ…と言わざるを得ない。まぁ個人の感想の域は出ませんがね…。

ストレガの存在感アゲアゲ

 タ、タカヤと共闘~~!?(当時の私の反応)

 素晴らしいことに、ストレガの出番が大幅に増えていました。「影時間を消すことに対するタカヤと主人公とのぶつかり合い」を、いくつもの追加イベントで魅せてくれました。

 これだよ、我々が見たかったものは! と叫ばざるを得ない。ストレガの行動原理を理解すると同時に主人公の決意表明も兼ねる、リメイクの理想を体現してくれましたね。

影時間の記憶を無くしたくないと言うジン

 もちろんジンについても補完されました。そして、彼がかなり仲間想いだったことが分かりました…。一気にジンのこと好きになったよ! チドリはもとより、リメイク版ではこの両名の描写も厚く、大変満足できました。

先輩~~~~(´;ω;`)

 中等部時代の先輩たちのイラストほんま…(限界突破)

 いやこれは「『リンクエピソード』の存在でキャラの深掘りが為されている」という前回の評価点に重なるのですが、それでも改めて良いと叫ばせてくれ!!

 『P3R』では特に桐条先輩と荒垣先輩の絡みが増えていると感じました。戦闘に復帰した荒垣先輩に復学するように言う桐条先輩。その理由は過去に交わした約束があったからで…。などなど。もちろんタルタロスでも三年生ズで出撃するといっぱい喋ってくれましたぁ。
 多くは語りませんが、3年生好き勢が漠然と抱いてた「あったら良いな」を完璧に表出してくれましたよ! もうほんとありがとうペルソナ3リロード(n回目)

蘇ったコロマル

 コロマルのオリジナル版での扱いって酷かったのよ。録画映像でもガキ先輩とコロマルは絡みがあったのに、今際の際では全く出てこなかったし、幾月のくだりでは、メンバーが磔にされてる中、コロマルは何処にもいなかったり。仲間といっても所詮犬か…本編に出張るには限界があるかって悲しくなっていました。

 しかし、そこはペルソナ3リロード。アニメーションによって両イベントでコロマルの存在感を完璧に示していましたね! 最期にコロマルを撫でるシーンでウルっとした人は多いのでは?

注:セリフは天田くんの叫びです。

 あと、戦闘でもだいぶ上方修正されてる気がします。闇光に即死以外の攻撃魔法が追加されたから使いやすくなったし、テウルギアゲージ上昇条件も敵の弱点を突くという極めて簡単なものであり、攻略にガンガン使える強キャラになっています。コロマル、お前も立派なS.E.E.S.の一員だよ…。

 そう、『P3R』はあらゆるキャラクターを“救済”している作品なのです。それなのに、それなのに……。

幾月・完全放置

アイギスを振りほどく→銃を出す→致命傷足り得る箇所を狙う。を一瞬でこなす神業

 P3最大の問題児のこいつに関しては、補完も何もありませんでした。どうしてさ!
 あのクソメガネの問題点は、行為そのものより「背景が全く語られていない」ことにあります。どうして彼が“滅び”を望むようになったのか、そこまで現世に絶望するようになったのはなぜか、など何も語られないまま黒幕として君臨していることがダメなのです。
 例えば、家族を殺された男が復讐鬼と化しても、クズと批判するどころか同情する人もいるでしょう。家族を殺されているのですから。 同情を誘うことで悪役にも“愛”が生まれるのです。ストレガなんかはまさにそれです。
 幾月にはそのような「じゃあ無理もないよね」と思わせるような背景が皆無なので、ただ腹が立つだけの悪役としかならず、まさに本編で言われているように「やりたい放題やって退場する」勝ち逃げクソ野郎でしかないのです。誰もこいつを愛せない。

 確かに同情の余地がない敵キャラなんてこの世には溢れています。ドラクエの大魔王なんかはほとんどがそのタイプです。
 でもそいつらはちゃんと成敗されるから成立しています。終始仲間を弄んだゴミクズにしては、あの最期はとてもじゃないけど胸スカとはいきませんよね。同情もできない、その上ほぼ勝ち逃げのような退場の仕方。こういうの人間は基本的に嫌いなんですよ。

 シンプルにあのくだりはP3というか創作物として出来が悪いと思います。皇子だの預言書だの初耳の単語が飛び交うくせに特に伏線回収されるでもなく、ゆかりパパのビデオは都合よく改ざんしたというご都合展開、先述したようにスカッとする末路でもなくヘイト管理が下手。もっとこう、上手い具合にどうにかしてほしかった!! わがままだけど本心です。

 色々加筆しつつ、本筋に関わる大事な場面はたとえギスギスだろうと据え置き。それが「P3R」という作品です。幾月のくだりは“本筋”と判断したのでしょうが、個人の意見としてはもっと大幅に設定を付与してほしかった。ド派手に幾月の悲しい過去を生やしまくったりしても良かったんだよ。
 私は全てのキャラを愛したいんだ。P3で唯一のけ者にされている理事長も、私は平等に愛したかったんだ。しかし、リメイク版においてもその願いは叶わないようですね。

 けど、私はまだ未クリアです。周回特典か、やり込み要素でも良いので、幾月に関する設定が追加されてると良いなぁ…。

おわりに

 批判したところは、オリジナルのやつが据え置きだったってだけのことなので、プラスにならなかっただけでマイナスだとも思っていません。なので「P3R」が神リメイクであることに変わりはありません。
 それにしても、ここまでタルタロスが楽しくなるとは思いませんでしたね。早く強くてニューゲームしたいし(このシステム、なくなっていないよね??)あのお方にフルボッコにされたいなぁ…。向こう数年は楽しめそうです。

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