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SF機体列伝No.3「武装した早期警戒機の系譜」 R-9Eシリーズ | R-TYPE FINAL 2

ライター:九条 一馬(ゲームデザイナー)

このコーナーでは、SFサイドビューシューティングゲーム『R-TYPEアール・タイプ FINALファイナル 2』に登場する主人公機体である次元戦闘機を一機ずつご紹介してまいります。
過去分は↓こちらでご覧いただけます。

また、このゲームの舞台となる世界観につきましては、R機体列伝の第1回目をご覧いただけると幸いです。

暗闇も見通す人類の眼
早期警戒システム装備型 R-9E ミッドナイト・アイ

R-9Eは、索敵や情報収集を主任務とする早期警戒機である。

宇宙空母内で発進の準備をしているR-9E

この機体はR-9Aの操縦用のブロックを流用し、巨大なレーダーや解析用のコンピュータ、大容量の記憶媒体を搭載していた。
偵察・索敵任務が主なため、武装は最低限のものに留められていた。

しかしながら、索敵行動の際に護衛の機体をつけるのもままならなくなった軍は、R-9E用のフォースを開発し、この機体単体でバイド反応のある宙域に赴かせることにした。
また、接近するバイドの詳細な情報を得るためにEシリーズ専用の索敵用カメラビットを開発し、この機体につけることとした。

作戦行動中のR-9E。索敵波動砲をチャージしている場面

R-9Eは、短射程ながらもワープ航法システムの応用で、狙った空間に一瞬で火力を発生させることができる波動砲を備え、切り離し中のフォースからもレーザーを放つことができる独自の武装により、偵察用機体以上の活躍を見せることとなった。

早期警戒機を選んだエースパイロット

多くのバイドを倒してきたエースパイロットの中にも、あえてこの機体を使う者がいた。月面都市セレーネ出身のアマンダ・ヒース大尉は、オレンジ色に塗装したR-9Eで大きな戦果を上げた。
彼女の機体は、“オレンジアイズ”と呼ばれ、偵察・情報収集とバイドの破壊を並行して行い、通常の早期警戒機では到達できない宙域まで索敵範囲を広げることができた。

R-9Eとアマンダ・ヒース大尉

彼女の活躍は、単機で敵陣深く攻め込み、巨大なバイドを破壊する、R戦闘機の作戦構想に合致しており、彼女によってもたらされるバイドに関する新しい情報は、多くのパイロットの生存可能性を高めるのに役になった。

忍びよる不吉なたそがれ
早期警戒システム改良型 R-9E2 アウル・ライト

早期警戒機に最低限の武装を施し護衛機を付けないで単機で偵察任務に当たらせるという大胆な試みは、アマンダ・ヒース大尉の活躍により正当化されてしまった。
軍は、R-9Eをマイナーチェンジした機体をヒース大尉に割り当て、より広い範囲の単機哨戒任務を彼女に課すことにした。

ロールアウト直後のR-9E2

こうしてヒース大尉のパーソナルカラーであるオレンジ色に塗装された早期警戒機E-9E2は、改良型のカメラフォースと共に偵察任務と称した単独でのA級バイド掃討作戦に投入されることとなった。

ヒース大尉用にカスタマイズされたR-9E2

そして、オレンジ色のR-9E2を駆った彼女は、投入されるすべての作戦で目標を撃破することに成功した。
その戦果を見て、軍上層部は彼女が操縦することを想定して、二つの異なるタイプの機体の準備を始めた。

ひとつは、R-9Eの流れを汲むシリーズ最終形R-9E3、そしてもうひとつが早期警戒機に電子戦の機能をもたせたR-9ERである。

発進直前のR-9E2

軍は、ヒース大尉が戦場でより活躍できることを優先しており、彼女が問題を抱えていた可能性について気づくことができなかった。

迎えにきた月の女神
レドーム耐久力強化型 R-9E3 スウィート・ルナ

R-9E3は、R-9E、R-9E2の流れを汲む早期警戒機にフォースを装備した戦闘機である。
エースパイロットであるヒース大尉にはR-9ERという新しい系統の機体も用意されていたが、彼女は迷わずこの機体を選んだ。

オレンジ色に塗装された最新鋭機とヒース大尉

これまでのR-9EやR-9E2は、R-9Aのフレームをベースに機体上部にレーダーの入ったドームを載せている構造になっていたが、機体のバランスが悪く、機動性が劣るところがあった。

ヒース大尉が偵察任務だけでなく、バイド掃討戦でも中心的な活躍をしている中で、軍から出された”機動性の高いレドーム搭載機”という要件設定の元で作られたのが、このR-9E3である。これまでのR-9Eシリーズとは異なり、レーダーを収めるドーム形状が機体の中心に据えられており、機体のバランスが格段によくなった。また、ドームの耐久力も大幅に向上している。

それらと引き換えに、機体の製造コストはR-9Eの4倍と跳ね上がることとなったが、特別な形で予算が組まれ、この機体は驚くほど短期間で製造され、テストを兼ねてヒース大尉の配属先に送られた。

ヒース大尉が乗るR-9E3の発進の様子

弟アルバートへのメール

この時アマンダ・ヒースは、木星衛星都市ゼ・ウースルの学術機関で人体の研究をしていた弟アルバートにメールを送っている。その内容は、軍での生活でのやりがいが主なものであったが、メールの後半に書かれていたのは、アルバートが研究している人間の視力回復と高性能な義眼に関する研究についてであった。メールは、次の作戦が終わったら一度故郷の月面都市に帰ることで締められていた。

アルバートは、彼女が視力回復について興味があることを不思議に思いつつも、自らの近況と視力回復に関する最新技術について返信し、最後は姉の帰郷に合わせて自らもセレーネに帰ることを書きそえたのだった。

アマンダのオレンジの機体

A級バイドの探索と討伐を命じられたアマンダ・ヒース大尉は、オレンジ色に塗った試作機に乗りこみ、廃墟となっている宇宙基地の跡地へと向かった。
しかし、識別名リリル・プロトタイプと称する巨大バイドの殲滅に成功せりとの通信を残した後、彼女の乗っていたオレンジ色のR-9E3は消息不明となった。

ヒース大尉搭乗のR-9E3とAクラスバイドの戦闘記録映像
バイド破壊による爆発のタイミングで映像は途絶えていた

ヒース大尉の最後の通信から4カ月後、軍は大尉のMIA(作戦行動中行方不明)を公表した。

弟アルバートから、彼女が視力について問題を抱えていた可能性も指摘されていたが、それについては確たる証拠は出てこなかった。
本人から作戦後の退官願いが出ていたことが分かったが、軍の上層部にまでその情報が伝わったのは、MIA発表の直前であった。

R-9E3は、その後も数機が作られたが使用する部隊もパイロットも現れなかった。
ヒース大尉が消息を絶った後、彼女の出身地にちなみ、この機体に”スウィート・ルナ”の名が付けられた。

月を背景に飛ぶR-9Eシリーズ

早期警戒機R-9Eシリーズ Data

早期警戒システム装備型 R-9E ミッドナイト・アイ
・フォース:カメラフォース1
 - 赤:スカウトレーザー・赤
 - 青:スカウトレーザー・青
 - 黄:スカウトレーザー・黄
・波動砲:索敵波動砲
・搭載可能ミサイル:追尾ミサイル / 爆雷
・装備可能ビット:カメラビット / シャドウビット
・スペシャルウェポン:エクリプスメモリー

早期警戒システム改良型 R-9E2 アウル・ライト 
・フォース:カメラフォース2
 - 赤:スカウトレーザーSP・赤
 - 青:スカウトレーザーSP・青
 - 黄:スカウトレーザーSP・黄
・波動砲:索敵波動砲EX
・搭載可能ミサイル:追尾ミサイル / 爆雷
・装備可能ビット:カメラビット / シャドウビット
・スペシャルウェポン:エクリプスメモリー

レドーム耐久力強化型 R-9E3 スウィート・ルナ 
・フォース:カメラフォース3
 - 赤:スカウトレーザーHG・赤
 - 青:スカウトレーザーHG・青
 - 黄:スカウトレーザーHG・黄
・波動砲:索敵波動砲EX
・搭載可能ミサイル:追尾ミサイル / 爆雷 / 誘爆ミサイル
・装備可能ビット:カメラビット / シャドウビット
・スペシャルウェポン:エクリプスメモリー

*いずれも単騎偵察用武装後のデータ

攻略情報
偵察機がベースなので一見弱そうに見えますが、フォースを切り離し中もフォースからレーザーを放つことができる希少な機体です。波動砲は、射程は短いですが、発生ポイントを指定でき、途中に遮蔽物があっても狙った場所に攻撃性エネルギーを発生させることができます。

R機体列伝について

この機体列伝は、ゲームソフト『R-TYPE FINAL 2』のマニュアル「機体列伝」に掲載されている各機体に関する解説に一部加筆・修正を施したものです。
今後も、様々な登場機体をご紹介していきます。

R-TYPE FINAL 2 情報
- 公式Webサイト: https://rtypefinal2.com/ja/
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- YouTubeトレーラーリスト: https://www.youtube.com/watch?v=JYhisV7h2TU&list=PLXby4npuTQJ4pSgGpTbbcVFGwASw2tss3

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