リトアニアで日本語を学ぶ学生が作るマガジン。 内容は毎日のこと、自分の好きなこと、町のこと、いろいろ。 先生に書かされていると主張するライターもいる。
『雨月物語』とは同名の読本を脚色した映画のことだ。監督は健二溝口で、戦国時代を生きる貧乏人二人が戦乱と欲望に弄ばれ、もっとも大切なもの(すなわち家族)を見失うというのが簡単なあらすじ。『雨月物語』の他に溝口の『西鶴一代女』を前に見たこともある。この二つの作品の意外な共通点は50年代の映画でありながら女性重視であること。フェミニズム的だとさえ言える。『西鶴一代女』は平民の男を愛した貴族のお春が家を追放され、苦しみながら娼婦として生きていく様を描いている。論じようがないくらいフェ
『Void Stranger』と典型的な倉庫番系のゲームで、箱を押して階段を下ってまた箱を押すというゲームプレイループが基本となっている。移動は上下左右に限られていて、マスを移動するとターンを消費する。上下か左右の移動を繰り返し行えばでターンは簡単に消費される。壁にぶつかり続けても良し。色々な行動パータンのモンスターが出るのでこの術が必要になる場面がわりと多い。最初のフロアをクリアすると、前のマスを手に取れる杖をゲットすることができる。一度に所持できるマスは一つまで。空のマス
『Werckmeister Harmonies』を見終わった後の複雑過ぎる気持ちはこれまで味わったことがなかっただろう。酔っ払いどもが薄汚れたバーで仲間の一人を中心に、惑星が太陽をめぐるかのようにくるくると自転しながら回っていく。この奇異な場面が冒頭のシーンで凄く印象的だ。俺の映画トップ3リスト入り確実ってくらいの神を感じた。その次のシーンはトラックが10分程をかけてカメラを横切っていく長回し。ちょっと長過ぎじゃないかな、10分は、って思ったけど、とにかく見続けることにした。
ガッカリする人は……多分いないと思うけど(いたらそれはそれで面白いけど)、「茶の味」と言っても煎茶やアールグレイなどの良し悪しを論じよう!という話ではなく、石井克人が監督した映画のことである。最後に見たのは数ヶ月くらい前かな?数週間すれば映画の内容をほとんど忘れる金魚並みに物忘れが激しい俺にさえ、どうしても頭から離れてくれないシーンがいくつもあった。シーンの話をする前に、まずは簡単なあらすじを述べるべきか。『茶の味』は風変りな(クリエイティブとも言ってもいいが)田舎家族の日常