社員をやめるまで その6 そしてフリーランスへ編
これまでの経緯を洗いざらい話すと、
先輩からは予想外の言葉が帰ってきた。
実家暮らしで、帰るところがある。
貯金もそこそこあって、しばらく仕事がなくても生活に困らない。
家庭も子供も持っていない。
やらない理由がなくない?
自分だったら、迷わずチャレンジするよ。
何をそんなに怖がっているのか。
失うものはほとんどないんだから、
やってみればいい。
ダメだと思ったら、やめればいいんだから。
てっきり、これまでの苦労話を聞かせてくれるものだと思っていた。
大した覚悟のない自分に、そんなに甘い考えじゃやっていけないよ、と釘を刺してくれるものかと思っていた、のに。
まさかこんなにも前向きに背中を押されるなんて。
しかも、今の会社でアルバイトとして働く方向で調整しているし、収入は完全にゼロにはならない。あわよくば、社員に戻してください、と言ったら再雇用してもらえそうな状況まである。
これは。
やってみても、いいのかな。
そこから、なにもかもが初めての、怒涛の日々がはじまるのであった。
役に立ったらサポートしていただけるととってもうれしいです。